2005年09月19日087号 小野瑛子健在なり!

坂本さんの今月のセミナーのゲスト・スピーカーが私である事は83号でお伝えしました。
9月15日、そのセミナーも無事?終了し、何時もの餃子屋さんでの二次会はアルコールも入って
近くに席に座った者同士がそれぞれの会話で盛り上がったいます。

私の隣に座ってるYUKIの、そのまた隣に座っている坂本さんが、YUKIにそっと聞いています。
「今日のKENさんのトークどうでした?」
私は聞こえないふりをしながら、少し耳をそばだてると、やっぱり
「正直つまんなかったですね」とYUKIは答えているのです。(^_^;)
もちろん、私は先月の新越さんのようにYUKIにその理由を追求するような恐ろしい事は決していたしません。
私は多分そう答えるであろうことは充分予想していたからです。

でもこの日、私はとても嬉しかった事があります。
私が敬愛する元祖FPとして名高い、小野瑛子さんに来て頂いたことです。
大病をされて大変心配していたのですが、この日の三次会のためにと
山形からわざわざ取り寄せた”鳥海ちゃ豆”を茹で、それに手作りの”煮付”まで持参して下さったのです。

私が【小野瑛子】の名前を初めて知ったのは今から20年ほど前の事で
その頃の生命保険といえば、全部といってよいほど『定期付終身保険』の時代でした。
東京海上が生保を始めるのは96年からで、それまで私もF生命を扱っていましたが、
全社横並びでの『定期付終身保険』という商品に私は大変な疑問を持っていました。

私が不思議でならなかったのは誰ひとりとして、
この『定期付終身保険』に異議を唱えるマスコミや専門家がいないことでした。
私はF生命でも一本の『定期付終身保険』も販売せず変人扱いをされてたものです。

そんな中で『定期付終身保険』に噛み付いている女性の名前を発見したのです。
それが小野瑛子さんだったのです。
でも、しばらくして彼女の名前がバッタリとマスコミから消えてしまいました。

なぜ彼女がマスコミの世界から姿を消したか、それは…
漢字生保しかない時代に『定期付終身保険』を批判する事は保険業界そのものを敵にまわす事だったのです。
マスコミの大きな広告主である生保業界から睨まれてしまったら、保険評論家としての発言の場が
無くなってしまうという事だったのです。
しかし、外資系生保や損保系損保も保険業界参入し、漢字生保破綻などで、『定期付終身保険』の
問題点がやっと表面化し、小野瑛子の名前を再び見るようになったのです。

そんな彼女の復活に感動した私は、生命保険の熱い想いも込めたファンレターを
お送りしたのがお付き合いの始まりでした。
6年ほどまえ小野さんはホームページを開設され、その掲示板や保険関連のフォーラムには
私も数多くのカキコミをさせて頂いていましたが、2年ほど前にHPを閉鎖されました。
その数年間は保険以外にも9.11や平和についてなど、数多くの議論に参加させて頂きました。
そして常に契約者や弱者の立場にたって権力に決しておもねる事のない凛とした姿勢に共感し
また、その反面?とてもミーハーで、そそっかしい性格にも、たくさん触れることができて
ますます、eikoファンになったしだいです。

広島でお生まれになった小野さんは6歳の時に原爆に被爆され、お父様とお姉様を亡くされ、
ハワイの二世だったお母様と小野さんは奇跡的に助かったそうです。
そのお母様の英文の手記を元に書いた『炎のメモワール』が小野さんのジャーナリストとしての出発点であり、
それが彼女のバックボーンにもしっかり根付いているようです。
その被爆経験が60年を経過して突然、牙を剥いたようです。
病名は被爆者が発症しやすいという甲状腺障害による「バセドウ病眼疾」
白血球が増殖して手術は危険だいう医師に、「私には命よりも視力が大切」と訴え
口の中を切開し目の奥の骨を削る、片目づづそれぞれが2,3時間かかる大手術されたのです。
いまもステロイドによる治療を続けておられ「おかげで、こんなに筋肉が付いちゃった!」と笑いながら
私に腕を触らせてくれるのです。

今、小野さんは、そのような病気と戦いながらも北朝鮮脱北者の支援を私財を投げ打ってまでされています。
その事が7月に週間誌の女性自身に小野さんの写真入りで掲載されました。
私は、それを拝見して、小野さんの凄さにまたもや感動しました。
小野瑛子は美人の誉れが高いヒトです(^_^)
私が居候していた彼女のホームページの表紙には、「いつ撮った写真じゃい?」と冷やかしたくなるような
いつまでも美しいソフト・フォーカスの写真がありました。
そんな小野さんが、週刊誌に「バセドウ病眼疾」と大手術後の写真を堂々と?数枚も掲載されているのです。
でも、ほんとうに凄いのは、そんな事もオクビにもださず、以前とまったく変わらないという事です。

私のセミナーのテーマは【生命保険商品のあるべき姿】でした。
私が常日頃から問題視している【入院特約】【医療保険】【変額保険】の3商品を議題にあげ
そこから議論を深めていこうというものでした。
保険という商品は、その性格上からも保険会社も契約者も両方が儲かる?画期的商品は出来ません。
したがって【生命保険商品あるべき姿】は保険会社にとってか?契約者にとってか?で大きく違ってきます。
保険商品を開発するのは保険会社ですから、契約者にとっての【生命保険商品あるべき姿の】の保険を
自らわざわざ開発するとは、それまでの歴史から検証しても困難と思っていいでしょう。
では、契約者にとっての【生命保険商品のあるべき姿】はどのようにして求めていけるかです。

それは我々募集人やフィナンシャルプランナーの一人一人が本当に契約者にとって有利な
保険商品は探し出して提供する事しかないというのが私の考えです。
それは、けっして難しい事ではなく、私自身もやってきたし、どこの保険会社の募集人でも
ちょっと工夫すれば、やれない事ではないという事。
そして、これからインターネットの時代は充分にそれが可能になっていくという事。
そうなっていけば最終的には保険会社も契約者の時代のニーズに対応した
商品を真剣に考えるようになるだろうというのが私の想いなのです。

そんな熱い想いでのセミナーでしたが、正直、私の想いがありすぎて(^_^;)
消化不良になってしまい、YUKIが「つまらなかった」というのは理解できます。
でも、小野瑛子さんの参加によって、2次会、3次会といくほどに盛り上がり
3次会のアカラックスのオフィスは椅子が足りなくなり立食パーティのありさまでした。

この日参加して頂いた、格付情報センターの植村信保さんも生保会社の経営分析では
新聞やマネー雑誌には必ずといってよいほど、その名前が出てくる著名人。
彼とは数年前に小野さんの事務所で名刺を交わした事がありますが、今回はいろいろと
楽しくお話をすることが出来ました。

私は坂本セミナーで楽しいのは、保険業界に中にあって、いろいろな立場の人が、
個人個人の自立した立場で、セミナーに5000円を払い問題意識を持って参加されていている事です。
このような人達を見ていると生命保険業界も、大きく変わっていくのではないかと思います。

そして、小野さんがまだまだ、お元気で、
「事情があって黙っていたが、言いたい事や、書きたい事が山ほどある!」と…
それこそが、この日のテーマであり、契約者にとっての【生命保険商品のあるべき姿】
への礎になると事だと私は思いをつよくしたのです。
”小野瑛子健在なり”を、この目で確かめる事が出来たことがなによりもの収穫でした。(^_^)

2005年09月12日086号 「おまえはバカか!」

「おまえはバカか!」
私は受話器の向こう側にいる相手に対して暴言を吐いてしまいました。
相手はそんなことを言われたことも無い幸せな人生を歩んできたのでしょう。
「バカとは何ですか!」の声のトーンも変わります。
「そんな事も判らないからバカと言っているのだ!」と私の血圧もピークに達します(^_^;)
そばにいるYUKIが私に
「もう止めて下さい!理解出来ない相手に何を言ってもムダですから!」と叫びます。

電話の相手はT社損害課・課長代理のA氏です。
事の起こりは、バイクの保険に加入されているNさんがバイクの転倒し打撲をされました。
その時は大した事はないと我慢して仕事をしていたのですが、どうにも我慢できず約一ヶ月後に
病院に行きました。 その通院で支払われる搭乗者保険の給付金請求を廻ってです。

バイクは転倒してケガをする事も多く、搭乗者のケガを保障する搭乗者保険の保険料は
乗用車の保険料と比べてかなり割高に設定されています。
それだけリスクが高いという事ですから、私は少々保険料が高くても、しっかり加入しおくことをお勧めしています。
20年の代理店活動の中ではバイクの単独事故によるケガの給付は何度もありました。

対物事故や人命に係わる事故なら通常警察に事故届けをだしますが、
単独事故でケガをした場合は、それを客観的に証明するもの
例えば、目撃者の証明や、状況が説明出来る写真やケガの詳細と云ったようなものが必要になります。

ところが今回、この事故の保険金請求で損害課に連絡したら担当のH嬢が
「まず警察に事故の届出を出すようNさんに伝えて下さい」というのです。
私は「ちょっとまってくださいよ、今まではそんなことはなかったですよ」と言ったのですが、
本来は事故があったら事故届けを出すのが当然…と取り付く島もないのです。

問題は警察に事故届けを出すとどうなるか?です。
今回の事故は、相手のモノを壊したり、自分のバイクの車両損害を請求するものではありません。
あくまで自分のケガを証明するものです。
この場合、警察にも確認したのですが【人身事故】としての届出になるのです。
【物損事故】なら単に交番でどこで何時どうしたと届ければすむ事ですが
【人身事故】は扱いがまったく違います、刑事事件として扱われ現場検証をして
おまけに免許の点数が3点減点され、場合によっては罰金まで請求されます。
人にケガをさせたならともかく、自分がケガをして罰則を受けるのも変な話ですし
たった1日の通院給付金を貰うために、そこまでする人がほんとうにいるでしょうか?

でも、損害課のH嬢は、過去ははどうあれ警察の事故届けがある事が給付金支払の条件で
免許書の減点や罰金なんて事は別の次元の問題で、保険会社としては関係ないというのです。

私はNさんにそのことを電話で伝えました。
Nさんはその数日後に警察に行きました、そこで…
「保険金の請求のために事故届けをしたいのだが、それをすれば免許の点数が3点減点され
罰金の可能性があるか言われたのですが、本当でしょうか?」と聞いたところ
「その通り!」と言われたけどどうすればいいのかと、Nさんは警察から私に電話してきたのです。

私はNさんに言いました「それでも事故届けを出しますか?」
「冗談でしょ!」というNさんに私は
「それでは、その警察の担当官の名前を確認して帰ってください」といいました。

私はこれらの経過も含め損害課と交渉した結果、
今回に関しては転倒したバイクの写真があれば
1日分の給付金をお支払いしましょうという事にはなったのです。

ところがNさんの通院日数は実際には3日間ありました。
損害課はあくまで「一日分なら出しましょう」と言ったまでで
3日分が欲しいなら、やっぱリ警察に届出をしろと、元の木阿弥です。

そもそも、相手もいないバイクの転倒でケガをした事を警察に届けたからと言って
それが事実であったかと証明されるものではありません。
まして一ヶ月以上たっていて、警察は何を証明する事が出来るのでしょうか?
それより客観的に示す写真や状況報告や通院した病院に確認する事の方が確かはずです。
その事を私は損害課のH嬢に詰め寄っても
「そういう決まりですから…」「そうなっているのですから…」「事故があったら事故届けが鉄則です…」
の繰り返しです。
しかし、このようことは事流れ主義は、今やお役所でも通用しない時代です。
これはT社にとっても大変大切な事なので私はH嬢に言いました。
「これ以上あなたと議論しても、あなたの立場があるのでしょうから、あなたの上司とこの事について
じっくりお話がしたいので電話が欲しい」と依頼したのです。

その損害課課長のA氏の答えは、まったくH嬢の意見と同じ、それどころかもっと官僚的で
お客様のNさんの給付金請求そのものを疑うような事まで言い出すにいたっては
私もキレてしまい、冒頭の言葉が出てしまったのです。

これでは低額の給付金請求では保険金を支払わないと言っているのと同じです。
せいぜい一日5000円から10000円の通院給付金を貰うために誰が減点や罰金覚悟で警察に
【人身事故届け】を出しにいくでしょうか?
でも、損害課ではそんなことには関係なく事務的に警察に届けて下さいというそうです。
契約者は言われたままに警察に行き、事故届けを出して給付金をもらえるかもしれません。
でもその数日後、場合によっては免許書の停止や罰金の通知があったら契約者はどう思うでしょうか?
実際にそのようなクレームもあるようだが、我々は仕事を忠実に行っているだけで関係ないと断言するのです。

T社は数年前から経営品質の向上を謳い文句にトキオ・クオリティなる運動をしており
そのセミナーに2回ほど参加しました。
私はそのセミナーで旗振り役を勤めるT社のK専務に言った事があります。
「口先でのお客様本位はよくあるが、T社が本気でやる気なのか?少なくとも保険代理店はお客様の
立場でやって行かなければ生き残れないので、それを邪魔するようなことはないように」と。
その運動も、最近ではまったく聞かなくなり、6月のハワイのコンベンションでK専務と会いましたが
退職されるという話でした(^_^;)

まったく契約者の立場など眼中にないA課長の確信に満ちた言葉には怒りを通り越して
情けなくなって涙が出てしまいました。
保険代理店がお客様本位を貫き通すのは大変な世界です。
それが5月の私のHP閉鎖騒動や、今回の私の暴言につながるわけで、命がけです(^_^;)

で、とうのNさんですが、私の怒りを伝えると…
「腹が立つけど保険会社なんてそんなもんでしょ、ところで損害課のHさんって可愛いいの?
彼女がちゃんとボクに説明してくれたら許しちゃうヨ」と
40過ぎて独身のNさんは鼻の下を伸ばしてそう言うのです。 マッタク!

2005年09月05日085号 またまたホリエモン

またまたホリエモンです。
最初は読売のナベツネさん、次はフジテレビの日枝会長、
そして、こんどは衆院選に立候補して亀井さんとバトルです。
(私は人間的には亀井さんが大好きなのですが)
ホリエモンの上手いところは、このような具体的な敵役を作ってマスコミを巻き込み
判りやすい対戦軸を作っていく事です。

この敵役の人たちは、きまって
「素人(しろうと)の若造に何が出来るか!」と、言ってしまいます。
でも玄人(くろうと)が行き詰った世界にホリエモンが登場するから面白いのです。

ホリエモンは私のお客様の中にも嫌いな人もいますし、今回は政治もからんで
YUKIは別のテーマにしたらと言いますが、
【週間KEN】では、過去2回(1回目2回目)取り上げており 、
いわばホリエモンはセミ・レギュラー(^_^)で、私の趣味ともなりつつある人物なので
今回もあえて書かせてもらいますm(_ _)m

ホリエモンは、自分の言葉で、自分の意思で、リスクをしょって、
彼なりのまったく新しい価値観で古い既得権の世界にチャレンジするから
応援したくなるのです。

売名行為だとか、会社の利益目的とかの批判もありますが
ホリエモンが政界に入って、ライブドアだけの利益誘導をしたら問題ですが
IT産業そのものを活性化し、その結果としてライブドアも利益を上げるなら問題ないどころか
日本経済にとっても大変良い事ではないでしょうか。

ホリエモンが社長業のかたわらで政治家になるなんてケシカランという批判もありますが
これこそホリエモンが、いやITの世界が判っていない意見です。
大きな会社の社長業は情報を把握し決断を下すことです。
彼はどこにいようと何をしてようと、手持ちのノートPCで会社の状況を把握して
意思を伝えるシステムを構築しているのです。
政治家も似たような職業ですから彼なら政治家になったとしても、
それほど今と変わらないライフ・スタイルをとると私は思いますし、
またホリエモンにはそれを望みます。

衆院選は郵政民営化がテーマのようです。
「郵便局を無くすことは弱いものいじめで地方切捨てだ!」という反対意見があります。

私も弱い者いじめは大嫌いですし、これからは地方の時代だと思っています。
だからこそ、私はホリエモンのような人間が出てきて欲しいのです。

インターネットは【弱い者いじめ】ではなく【強い者いじめ】のメディアだと私は思っています。
私のような無名の個人でも、いろいろな情報を発信し戦う事も出来るのです。
インターネットが普及すれば地方格差もなくなります。
そうなれば生活費が安くて人間らしい生活が出来る地方がおのずと見直されるはずです。

消費税が将来上がることも【弱い者いじめ】と反対するのは当然かもしれませんが、
私はどうせなら消費税を20%や30%に上げてしまえばよいと思っているのです。
そうすれば、消費者は消費することをしなくなるでしょう。
出来るだけ自給自足をし、地域のコミニティを構築しお互い助け合いながら生活していくことです。
そうなれば地球環境にとっても、介護・年金問題が重くのしかかる高齢化社会にとっても
決して悪いことではないと思うのですが。

地方や弱者を守るために
郵政民営化反対、消費税反対、ホリエモン反対…と叫ばれますが
大きく価値観を変えた、発想の転換が必要な時代が来たと私は思っています。

反対にこれらを肯定することによって
主体性を持った地方の活性化や、
弱者としの個人でなく、自立した個人として、
個性的に生きていけると時代が来るのではと、私は思うのですが、
いかがでじょうか?

ちなみ私の誕生の地である上下は”ホリエモン対亀井さん”の選挙区
広島六区にある事が、こんどの選挙で初めて判りました(^_^)

2005年08月29日084号 ドタキャン

「私は24時間、365日働いている」と言えば
YUKIは「KENは24時間、365日遊んでいる」と言います。
ヒロコは「KENとYUKIは毎日毎日よく一緒にいられるよねエライよ!」と両親を尊敬?します。

見解の相違はいろいろありますが、我が家も3人で夏休みを取ろうという事になりました。
ところが具体的にどうするかとなると悩みます。
お金もないので、家でのんびり…と云っても、それでは普段とあまりかわりません(^_^;)
クルマでどこか一泊旅行…と云っても、それも普段とあまりかわりません(^_^;)
そんな時、YUKIの大学時代の友人から格安で大型客船による一泊二日の
ワン・ナイトクルーズに行かないかとのお誘いがありました。
”格安”にすぐ反応するYUKIは、友人からの誘いでもあり「行きましょうか?」と聞きますので
私は素直に「行きましょう」と答えました。
忙しいヒロコも25日(木)と26日(金)は休みを取って楽しみにしていたのです。

ところがその前日になって【明日のクルーズ中止】のドタキャン情報が飛び込んできました。
台風11号が接近の為と云う事です。
私は一生で最も高い買い物であるマンションを、バブルで最も高い時に、最も高い金利で
購入してしまった不運な男です。
そして、この夏、いくつのクルーズがあったかは知りませんが、よりによって、その日を狙って
台風が来てしまうという我が身の不運を嘆いてしまいました。

しかし、捨てる神あれば、拾う神ありです!
先週号でも一緒だった【保険選びネット】のバードさんから電話が入りました。
「大地一成さんと今日一緒に飲み会をやる事になっていたのですがドタキャンが
一人でちゃったので、来られませんか?」というものです。
保険評論家の大地さんとはネットを通して5年来のお付き合いで、数回はお逢いしているのですが
じっくりと呑んだ事がありません。

2年ほど前に、大地さんのHPにお邪魔した時、調度ピッタリのアクセス200000件目でした。
その商品としてビール3本分は奢って頂けることになったのですが…それもそのままでした。

私は仕事を早く片付けてクルマを置いて小田急線で町田(大地さんの地元)の焼き鳥屋さん
に向かいました。
大地さん、バードさん、そしてインターネットでの新しい保険戦略の会社を立ち上げた
Nさんとは初対面でしたがすぐ打ち解け
先週に引き続き、大いに飲み大いに語り…保険談義でもりあがりました。

さてお会計は4人で3万円でした。
したたかに酔った大地さんもサイフを出した時に、バードさんが言いました。
「アッ大地先生は今日は結構です、3人で払いますから…」と。
そういうわけで3人が1万円を出して、手回し良く、それぞれ領収書を貰いました。
まーそれでも思ったより安い予算で済んだのですが…
考えてみれば事情も知らず急遽参加したわけで、何で4人の割り勘じゃないのか判りません。

でも、その時に閃きました!ドタキャンがあったからと誘いの電話があった事を。
マージャンならともかく、焼き鳥屋で呑むのが4人から3人になったところで、
慌てて一人探すことも無いような気がしたからです。
でも…やっぱりそれは私の思い過ごしでしょう。
バードさんもNさんもとてもリッチな人で割り勘の負担減の為に、私をワザワザ呼び出すような
ケチな人達ではありません。

どうも貧乏生活が長く続くと、いろいろくだらない事を邪推をしてしまう自分が悲しくなります。
でも、いつかは必ず、大地さんからビール3本分は奢ってもらうのだ!!

2005年08月22日083号 個人情報保護法

お客様との信頼関係でなりたっている保険代理店にとって【個人情報】は命のようなものです。
でも今年4月から施行された【個人情報保護法】というのが、どうもよく判らないのです。

たとえば、お客様が事故にあって現場から慌てて私のケータイに連絡してこられたとします…
こんな時【個人情報保護法】施行後の対応は
まず、相手が本人であるかを証券番号等で冷静に身元を確認して
「事故による情報は個人情報になり、私はお客様の個人情報を取得する事になりますが、
それでも、よろしいでしょうか?」と確認せよ、というのです。

そんな事を私がケータイで答えたら「おまえはバカか!」と云われてしまいます(^_^;)
これでは通販の事故受付センターと同じで、代理店制度そのものを否定するようなものです。

私のような零細保険代理店が大切にもっている個人情報といのは、それほど多いものではありません。
今回の法律で対象になるのは5000件以上の個人情報を扱う業者なのです。
でも莫大な個人情報を持っている保険会社と提携している保険代理店もその対象になるというのです。
しかし保険会社の社員や、インターネット等やデーター処理の委託会社ならともかく
代理店が保険会社が保有する大量の個人情報など見る事すら出来ないシステムになっているのです。

それでも、施行前には全保険代理店に保険会社から山ほどの書類が渡され、書類に判子を押さされ、
保険会社指導のもと【個人情報取り扱いの声明文】まで作らされてしまいました。

自分の命が大切だから命を守るための約束や宣言をさせられたようで、
わかったようで、わからないようで、何だかヘンとしか言いようが無いのです。
命(代理店の)を他者(保険会社)にゆだねる事によって、
心無いものに悪用されたり盗まれたりする事の方が問題ではないでしょゆか。

そんな思いをしていたところ…
8月のアカラックス・セミナーのテーマは【あらためて個人情報保護法とは何か】
そして今回の講師は坂本さんではなく、アアラックスの総務部長の新越さんだと云うのです。

新越さんはいつも坂本さんのセミナーが始まる前にスチュワデスじゃなかった客室乗務員のように、
トイレはどこの、喫煙はどうの、自動販売機は…なんてどーでもいい、じゃなっかた人によっては重要な事を
きっちりと説明する人で、この人がいないと坂本セミナーは始まらないのです。
優しそうで、もの静かで、育ちは良さそうで、ホンの少し怪しそう?な新越さんは…
坂本さんが国内生保にいる時から今日までずっと運命を共にし
オフィスの中にレコード(CDではありません)セットをそろえてしまうというマニアックなヒトなのです。

話が飛びますが(^_^)
私は最近、クルマで午後4時頃になると始まる【水戸黄門】の再放送にハマっているのです。
クライマックスになるとワンパターンで、悪代官が家来に向って「斬れ!」と号令を出して
スケさんやカクさん達に次から次に逆に斬られちゃうのですが、そんな号令を素直に聞く家来を持っている
悪代官って、とても人望がある素晴らしい人なのかも…なんておもっちゃうのです。
で…アカラックスの下川さんやマドンナの高橋さんや新越さんという素敵なスタッフを見ていると
坂本さんって、とても人望がある素晴らしい人なのかも…なんておもっちゃうのです。

話を戻します(^_^)
その新越さんの初セミナーが終って、会費2000円の中華料理屋での二次会で
「YUKIさんから今回の私のセミナーの感想をお聞きしたいのですが」と新越さんが聞いたのです。
どうしてYUKIをわざわざ指名したのか判りませんが、
コノ人は絶対にお世辞が言えるヒトではないのです、案の定…
「新越さんが講演されるという事で期待していたのですが、つまらなかったです」と言ったのです。
新越さんはとてもショックだったようで、そのあと恒例アカラックスのオフィスでの
三次会でも、可愛そうなぐらいこだわってYUKIに質問をしているのです。

保険の情報誌のSさんは「個人情報をリスク管理の視点からとれえたのは目からウロコだった」
と絶賛しているのです。
私もセミナー・デビューとしたら新越さんらしい個性も出ていて及第点だと言っているのです。
誰もが誉めているのです。
だから聞いた相手がワルイだけなのです。(^_^;)

「だったら私に感想を求めないで下さい!」…とYUKIは言ってます。
もうこれは私もYUKIから日常茶飯事に言われている言葉なのです。(^_^;)

【保険選びネット】の管理人バードさんが私に囁きました。
「なるほどDr.KENのネットでの打たれ強さはYUKIさんに鍛えられているのだ…」
そうですYUKIがあって今日のワタシがあるのです!

午後2時30分にセミナーが始まって、夕刻から二次回、そして三次会とおおいに盛り上がりました。
この日のヒーロー新越さんはとてもよっかたのに、YUKIの意見をあまりにも気にするので
皆んなから責められてしまいました。

【責められる新越さん写真集】 その① その② その③ その④ その⑤
そして大いに飲み大いに語りもう疲れきって、午後11時過ぎにお開きとなりました。
遅くまで酔っ払いに付き合って下さった下川さん、高橋さんゴメンナサイm(_ _)m

翌日、下川さんからメールが届きました。
9月のセミナーのテーマが決まったというのです。
添付ファイルを開けて、もうビックリです!
9月のセミナー、私はYUKIから感想を聞くことはいたしません…ケッシテ(^_^;)

●お詫びこんなテーマなのにご本人達の許可を得ず多くのスナップを公開しちゃいました、ゴメンナサイ!

2005年08月15日082号 キューバ音楽

ほんとうに何年ぶりかのライブ・コンサートに行ってきました。
キューバのロス・バンバンというサルサバンドです。
ヒロコのサルサのパフォーマンスでもロス・バンバンの曲は数多く取り入れていて
私もYUKIも曲だけは、とても馴染んでいたのです。

会場は新木場に最近出来た(カーナビに入っていない)STUDIO COASTという
なかなか洒落た劇場というかライブハウスです。
お客様も、いかにもサルサ風?という女性多数に、サルサ風男性?もチラホラ
気分は盛り上がります。(^_^)
入り口でチケットを渡すと、別に500円徴収され大きなバーカウンターで好みのカクテル類などを
作ってもらい会場に入るとビックリです!
そこはコンサートホールというよりディスコといった感じの大きなフロアーで、
前座バンドにあわせて、多くの人がサルサを踊っているのです。

ヒロコも友人と先に来ていてもう踊っているのでしょうが、
広くてぎっしりつまった会場では、どこのいるかも判りません。
少しぐらい踊るならともかく、最初から最後まで、こんなところでYUKIと二人で
立ちっぱなしでは身体が持ちそうにもありません。
ステージの反対側を見ると、その高いところに椅子席のスペースが
少々あるのを発見!、そこに一目散です、ナサケナイ(^_^;)

ロス・バンバンはやっぱり凄いです!
まず音が違います、ひとつひとつの楽器がパワフルでクリアーでリズミカルで…
前座の国内サルサバンドも上手になったものだと感心していたのですが
音が出た瞬間にレベルの違いが炸裂!します。

次にボーカルが違います、5人のボーカリスト(歌わない時は楽器演奏)の
歌唱力はもちろん声にそれぞれ個性があり、なんでこんなに凄いのが
こんなにいるの?という感じです。
高い位置からステージをみていると、バンドの一人一人の動きや
個性がよく見えて、とても面白ものです。
私はメンバーの名前は誰ひとり知りませんし、私の知ってる曲は数曲しか
演奏されませんでしたが、とても感動的なライブを見る事が出来ました。

エネルギッシュなステージに会場は盛り上がりに盛り上がって最後は
アンコールの大合唱になりましたが、演奏は定刻でピタリと終了しました。
少々がっかりしましたが、我が家に帰って彼らのスケジュールをネットで見て納得です。
今、彼らは3ヶ月の海外ツアー中で2日前にはジュネーブ(スイス)でコンサートを
したとばかりだというのです。

共産主義のキューバから外貨獲得の使命?でやってきて、このハードスケジュールを
ノルマのようにこなす彼らにアンコールを求めるのは気の毒なような気がします。

キューバの老ミュージシャンをドキュメントした名画ブエナ ・ビスタ・ソシアル・クラブ
イブライムがこの数日前に78歳で急死したニュースはショックでした。
ヨーロッパツアーから帰った3日に様態がわるくなり入院して6日に亡くなったというのです。
ヒロコが大好きだったピアノのルーベンも、キューバ旅行に行ってツーショットが撮れたと
大喜びした大御所コンパイ・セグンドも…そしてイブライ ムも今はいません。
世界的に脚光を浴びることが彼等にとって、ほんとうに幸せだったのか考えてしまいます。

でも、キューバの音楽が素晴らしい事は、間違いありません。
ヒロコも久々に我が家に帰り、興奮はさめやらず午前3時頃までライブの話で盛り上がりました。

2005年08月07日081号 今年も花火に

昨年、鎌倉の豪邸から花火を見ながらご馳走を食べて早一年が経ちました。
こんな好いことはめったにないので、来年も是非誘って下さいとM氏にお願いしていたら
律儀なM氏はちゃんと私達ファミリーを約束通り誘ってくれたのです。
今年1月には北京ダッグのお誘いもあり、3回目の訪問です。

現在家出中のヒロコは仕事も超多忙で
「鎌倉に花火を見に…」なんて会社のボスに言える状態ではないようですが、
どんなに遅れても駆けつけると、はりきります。
花火も素晴らしいのですが、ノンベイでグルメのヒロコはマーちゃんをはじめ
その仲間達と美味しく飲むことをとても楽しみにしているようです。

当日夕刻、YUKIと私はクルマで鎌倉に向ったのですが、大渋滞に巻き込まれ
結局ヒロコを最寄の片瀬山駅(モノレール)でピックアップして3人揃って到着した時は、
宴はたけなわ花火も絶好調!です。
昨年とても感激したM氏のお母さんが鎌倉の山で春先に獲った”せり”の佃煮。
今回もありました!美味しいお赤飯と食べたら最高に幸せな気分になってしまいます(^_^)

今回、初めて参加したのは大学4年生で就職活動中のお嬢さん二人と
芝居の演出をやるという若干24歳の中野クンです。

私は二人のお嬢さんにどういう関係でココに?と尋ねたところ、
「Mさんが出入りされてる出版社で、アルバイトをしていて…」と、とても遠慮がちに言うのです。
私は「いやーボクなんか保険屋としてMさんにお逢いしたが最初ですから」と言ったことから
保険の話で盛り上がりDr.KENの宣伝もしておきました(^_^)

中野クンは童顔で最初は高校生かと思ったくらですが中々の人物。
それもそのはず、演劇界の鬼才”唐十郎”の愛弟子で
この9月に、唐十郎原作の【黒いチューリップ】を新国立劇場で公演、その演出をやるというのです。

唐十郎というと…花園神社、テント劇場、腰巻お仙・横尾忠則のサイケなポスター等々
私の大学時代の光景が蘇ってきます。
ただ【黒いチューリップ】というと、アラン・ドロンも思い出す世代でもあるのです。
それを私が口にだすと、YUKIは続いて「あのデュマの作品を?」と聞くのです。
YUKIは気取っているのではありません(配偶者として庇っておきますが)唐十郎を知らないのです。
私と3歳しか違わないYUKIですが、私が懐かしいと思う、その頃の流行歌や日本映画や
風俗、流行と言ったものには一切、関心を示さなかったようなのです。
そんなYUKIがなぜボクに関心を示してしまったのかは、未だに大きな謎なのですが(^_^;)

中野クンを帰りに送って行きました。
車中で私は言いました「テント劇場の唐十郎の作品を国立劇場でやるとは時代が変わったね…」
中野クンは言いました「だから思い切って、私のような若者に演出を任せたのかもしれません…」
なるほど、でも唐十郎のエスプリを充分に吸収した中野クンの芝居は是非、見たいものだと思いました。

2005年08月01日080号 優雅な生活

実はヒロコは6月から家出をしているのです。
まー家出と言っても8月までの期間限定で所在も解っているのですが。

ヒロコの職場の先輩がニューヨークに3ヶ月ほど行く事になり
その留守宅を月7万円で使わないかと持ちかけられて、
ヒロコは二つ返事で引き受けたということのようです。

彼女(先輩)の家は職場に近く、家財道具も調っていて優雅なようです。
また家賃を払っているからには使わないとソンと思っているのか、
ほとんど我が家には帰ってきません。

したっがって、ここ2ヶ月ばかり、そしてこれから1ヶ月も…
毎日、毎日、YUKIと二人っきりです(^_^;)

YUKIはヒロコがいないととても家事に手を抜くのです。
私は毎朝7時には起きているのですが、YUKIはゆっくり起床して
食事はお昼前のブランチになるのが通常です。

昨日もYUKIとクルマで外出して午後6時頃になって
私がYUKIに「お腹がすいたね!」言いました。
これもいつもの返事で「さっき食べたじゃないですか!」と言われるのです。
さっきとは、朝食のことです。

「じゃー松屋のスープカレーを食べましょう!」とYUKIの提案です。
実は最近二人は390円の松屋のスープカレーにハマっているのです。

これを紹介してくれたのは1年ほど前に紹介した【八百屋のマイケル】です。
実はマイケルも最近パソコンを購入してインターネットをするようになったのです。
1年前には、彼が私のHPを見ることはないとの前提で、彼自身も知らない
”八百屋のマイケル”のあだ名を載せたのですが…
今ではすっかり週間KENの愛読者になって頂いたようです。
そして感想メールはマイケルの名前で送られてくるのです。

マイケルも【お~いお茶・濃い味】の大ファンで感動しあいました。
【タイ・カレー】のお店にも早速行って美味しかったとの感想です。
でも量が少し足りなかったようで、帰りにセブンイレブンのカレーパンを
食べたようですが、またそのカレーパンで盛り上がりました。
そして、マイケルが「松屋のスープカレーも安くて旨い!」との話しになり
さっそくYUKIと食べにいったのです。

基本的にYUKIは食べ物に興味がないのですが、安さには興味があるのです。
大きなジャガイモと人参がボコッと入ったスープカレーは中々のものです。
小食のYUKIとは、ライスと人参・ジャガイモの交換をすれば調度良いのです。
松屋なら、少しクルマを走らせばどこかにあるので便利でもあるのです(^_^)

まーこんな生活をしているわけであります…
ヒロコの、そしてYUKIの…優雅?な生活もあと一ヶ月です。

2005年07月25日079号 室生寺

この1年ちょっとで、YUKIとのクルマで行く全国ツアーもすっかり定着化して
それが二人の大きな楽しみにもなってきました。

今回も午前3時に…バタバタと荷物をクルマに詰め込み出発です。
助手席のYUKIの足元にはマルエツで買った袋菓子や眠気覚ましのキャンディー
そして私の必需品【お~いお茶・濃い味】、その予備として2リッターボトルは冷凍庫で凍らせ
バスタオルで丁重に包んでおきます。

今回のお客様は大阪の堺市です。
大阪にはこれまで東名・名神を使って数え切れないほど行きましたが、
YUKIが今回はルートを少し変えようというのです。
名古屋の手前、豊田ICから伊勢湾岸道路・名阪国道経由でいくコースで
確かに名神経由より50キロぐらい短縮される、はじめてのルートです。

はじめてのはずです、東名の豊田ICから伊勢湾岸道路に入るわけですが、
昨年12月に購入したカーナビには何の案内も出てきません。
道路標示にしたがって伊勢湾岸道路に入ったのですがカーナビには高速道路の表示はなく、
ただ地図の上を浮遊しているのです。
この道路は名古屋万博に合わせて開通したのでしょう。

途中から一般国道に入り【伊賀】という地名を見ました。
伊賀といえば忍者です、その先に甲賀という地名もあります。
立ち寄ったサービス・エリアで忍者の記念写真をYUKIでそれぞれ撮りました。
忍者屋敷もあるというのでカーナビで検索したのですが、どういうわけか検索されずあきらめました。
なんせ何の観光ガイドも情報ももたず走っているのです。

しばらく行くと【室生】(むろう)という地名が表示されました。
その地名から私は室生寺という寺院の名が頭をよぎりました。
何年か前に古い五重塔が台風で倒れた木に無残に潰されたニュースを見たのと
由緒ある古い寺院だという認識ぐらいしかありません。
YUKIはまったく聞いたことも無いというのですが…これは私も納得です(なんせYUKIですから)

話が戻りますが【伊賀の影丸】は知っていたので驚いたくらいです。
それでも横山光輝の漫画である事までは知らないようで…
ただ伊賀といったら影丸と…何だか判らないけど出てきたというのです。
そして、最近薄くなったと気にしている私の後頭部を叩いて、「KENはハゲ丸!」なぞと喜んでいるのです。
私にデリカシーが無いといつも非難するYUKIですが、そういう本人も相当なものです。

さて、話は室生寺です。
カーナビで『室生寺』と検索すると、今度はここから11キロとはっきり表示されます。
時計は午前9時過ぎ…堺市のMさん宅には午後3時の訪問予定で時間は充分にあります。

YUKIは「どんなところ?」と聞きますが…
私の認識は前述したぐらいで、なんの知識もありません。
でも、鎌倉や京都ならともかく、こんな奈良の山奥の寺院にわざわざ来ることは
ないかもしれないので、私はいってみようと思いました。
YUKIは「KENが行きたいとおっしゃるならオマカセします」というのです。
これが、けっこうキツイのです、もしソコが期待はずれだったりすると…
とても、とても、私はバカにされ、また私の繊細なデリカシーがキズつくのです。
でも、ここまで来たら行くしかありません。

カーナビは山の奥深く案内していきます、
やっと目的地周辺に到着し山門の御土産屋さんが並ぶ狭い道へと入って行きます。
まだ朝の10時前で観光のクルマも人気もありませんが、無料の駐車スペースもありません。
大きな空き地に小型トラックが数台置いてある誰もいない有料駐車場にクルマを置いて数十メートル歩くと
一軒のお土産さんから声をかけられ駐車料金を600円取られ
室生寺の入り口で拝観料として一人500円で1000円取られ
いきなり1600円の出費に、YUKIから”ただならぬ殺気”が漂います(^_^;)

でも…室生寺は素晴らしいところでした!
1600円の価値は充分にあってYUKIも満足してくれました。
何の予備知識もなく境内に入って感動したのは、
山深い中で何百年という年月と自然が融和した荘厳な美しさです。
石段ひとつとっても言葉で表せない気品に満ちているのです。
どの建物も苔むしてそれが美しいのです。
新しく立て直された五重塔が違和感があるくらいです。
高い石段も上って時間もわすれ『室生寺』のとりこになってしまいました。

こんどは【法隆寺】という表示です。
さすがのYUKIも「聞いた事はあると」という超メジャーなお寺ですが
『室生寺』でエネルギーを使ってしまい広さと暑さで早めに切り上げました。

今回の堺市のMさんご夫妻のご契約はいつも生命保険ではなく『超保険』での”がん保障”
契約内容はメールでしっかり詰めているので、ご契約書にサインを頂くだけ
(超保険は保険料徴収もなし)で、Mご夫妻と楽しく歓談させて頂きMさん宅を後に…。

堺市に有名な仁徳天皇の前方後円墳がある事がわかり寄ってみました。
ところが大きすぎて何が何だか判りませんので
看板の前で写真を撮りました(これで皆様もどこかお解かり頂けると思います。(^_^))

YUKIと私の全国ツアーは、あくまで仕事ですが
それを有意義に利用しての、いきあたりばったりの観光ツアーもすてたもんじゃありません。

2005年07月18日078号 ビーバ 59歳!

7月12日、私の59回目の誕生日は
世田谷にあるメキシコ料理店【posada del sol】に行きました。

ヒロコのサルサ・クラブ(テンプル大学)のイベントの時には
お世話になっていたアルマンドさんのお店で
メキシコ通(拓殖大学ラテン・アメリカ研究会4年間在籍!?)の
私の誕生日の度に行こう行こうと言っていたのですが、やっと今年は実現したのです。

なぜ?今まで実現しなかったかと言えば…
YUKIがサイフの紐をしっかり閉めていたからです。
なぜ?今年は実現したかと言えば…
今年就職したヒロコが招待してくれると言ったからです。

こうなったら、もうYUKIもワタシもゲンキンなもので
こんな歴史的出来事を先送りなぞできないと、スケジュールを急遽調整して
誕生日当日の夜、仕事帰りのヒロコとはお店で待ち合わせという事で
私はクルマをおいてYUKIと電車で向かいました。
なんせワタシはタップリと呑ませて頂こうと思っているのですから(^_^)

下高井戸駅から歩いて数分、
洋菓子店ノリエットの2階にある【posada del sol】はすぐにわかりました。
「アルマンドがヒマで嘆いていた」とヒロコが言っていたとおり、
店内に一組のファミリー客がいるだけで、
一番奥のリザーブ・テーブルが寂しそうに我々の到着をまっていました。

ヒロコから仕事で少々遅れるとの連絡がケータイに入りました。
初対面のアルマンドはヒロコが来てから歓待しようと思っているのか?
人見知りをしているのか?気遣っているのか?
店はヒマなのに、どこかに引きこもってオーダーも取りにきません。

私のイメージでは店に入るや「OH!ヒロコのパパとママ!マッテマシタ!」と
陽気にハグぐらいしてくるかと思ったのですが…(^_^;)
静かな店内でYUKIと二人で向き合ったまま、いつ来るかわからないヒロコの到着を
ジッと待っているのはツライものがあります。
もうこうなったら呑むしかありません!アルマンドに生ビールと
とりあえずはチョリッソ(豚肉)のタコスを注文し二人で乾杯です。
旨い!生ビールとタコスがこんなにマッチするとは!生ビールは直ぐに空になり
2杯お替り、ビールばかり飲んでいたら、このあとのメイン・ディッシュが入らなくなってしまいます。
でも…本日誕生日でメイン・ゲストの私が、
本日のホスト役のヒロコに遠慮することはありません、ガンガン飲んで待つしかありません!

ビールはここまでにして、メキシコといえばテキーラ・ベースのカクテル【マルガリータ】です。
これがまた”つぼ八”で出てくるようなナサケナイ?ものではなく、本場物の迫力です。
これもお替りして、かなり気持ちよく?なったところでやっとヒロコの登場です。
仕事が忙しいことはケッコウ!大いに稼いで!本日はご馳走様!…ともう
私はすっかりハッピーになっていました。
(YUKIに言わせると私は基本的に常にハッピーでおめでたいとの事ですが)

お腹がぺこぺこというヒロコがメキシコ料理を何点か矢継ぎ早に注文して
ひと段落したところで、アルマンダが奥のBARコーナーで、
とっておきのテキーラでも飲まないか?と私達を誘いました。

正直テキーラのストレートには抵抗があったのですが、
さすがアルマンダ自慢のテキーラは違います、
もうこんなの飲みだしたら”アル中”になってしまうのでは
と思うほどグイグイの飲めて旨いのです。(^_^;)

アルマンドもココでは実に楽しくラテン気質まるだしで時間を忘れて
終電車ギリギリになるまで楽しい時間を過ごしました。
「あんなアルマンドは初めて見たし、今まで聞いたことがない話ばかりで
とても楽しかった」とヒロコの感想です。
それはそうです私は何と言っても
拓殖大学ラテン・アメリカ研究会4年間在籍したメキシコ通です!
アルマンドが15歳で、日本人の奥様が17歳の時に出会ったという
メキシコ・オリンピックだって私はとても詳しいのです。
でも私のスペイン語がいい加減である事もすっかりヒロコにバレて
しまいましたが、そんの事はどうでもいいのです。
21世紀はラテン気質です!ビーバ・メヒコ!ビーバ・サルサ!です。
そしてビーバ59歳!50代最後の誕生日を祝ってくれたヒロコにグラシアス!