2007年09月24日192号 「ろくなもんじゃない!」

「それって角倉さんのクチグセね」 アカラックスの下川さんに指摘されて「そうかも知れない」と思いました。 特にアカラックスに来ると『連発!』しているのかもしれません。 「ろくなもんじゃない!」と…(^_^;)

アカラックスは言うまでもなくアクチュアリーとしても著名な坂本義輝さんの会社です。 (週間KENではYUKIやヒロコに次いでよく登場する固有名詞かもしれません) アクチュアリーの多くは保険会社に所属して、保険会社が儲かる保険を作る とても頭の良い人達なもんですから、私はアカラックスに行くといつも 「アクチュアリーなんてろくなもんじゃない!」…とイヤミを言っているのです(^_^;)

私は保険代理店の仕事にライフ・ワークとして誇りをもってやって行こうと思っていますが、 そのためには、いろいろなバリアや魑魅魍魎が立ちふさがっている世界でもあるのです。 私はインターネットの保険の世界で 昔は【征保大将軍】今は【Dr.KEN】のハンドル・ネームで問題提議を続けてますが その根底にあるのは「ろくなもんじゃない」という反骨精神です。(^_^;) 坂本さんの人柄をしたって?! 夕暮れともなるとアカラックスのオフィスで酒盛りが始まる事もシバシバなのです。 そうなると酩酊した私は「ろくなもんじゃない!」を知らず知らずに連発しているようです。

しかし最近では「ろくなもんじゃない!」のジャンルが拡がって来たようです。 これは名実ともに”頑固ジジイ”に突入しただけなのか知れませんが(^_^;)

今、「ろくなもんじゃない!」と怒っているのは 安倍総理辞任に関連する事です。 安倍さん自身については”ろくなもんじゃない”と最初から思っていましたが、(^_^;) 安倍辞任後のマスコミを初めとする一連の報道がヘンなのことです。

安倍さんの唐突な辞め方には誰もが驚かされましたが、 【週間現代】が密かに取材中だった『安倍総理の3億円脱税疑惑』での質問状を安倍事務所に 出しており、その期限がちょうどその日だったというのです。 このニュースを聞いた時、私は「なるほど、それなら辞めるしかない」とイタク納得しました。

【週間現代】の記事の信憑性はともあれ 安倍内閣では『政治と金の問題』が政権を揺るがしてきました。 『なんとか還元水』や『絆創膏大臣』で閣僚が自殺や辞任に追い込まれました。 それとは桁違いの金額の、それも総理大臣自身への疑惑です。 もし安倍さんが、この日辞任していなかったらマスコミから与野党まで大騒ぎになって 最終的には辞めざるを得ない立場に追い込まれるかもしれないスキャンダルです。

しかし報道のスベテが、私の見る限りですが、”緘口令(かんこうれい)”でもひかれたように 『安倍総理の3億円脱税疑惑』について誰一人触れようともしないのです。

それでいて、どの報道もテレビ放送も『安倍首相はなぜ唐突辞表をしたか』などというテーマで ”健康状態”についてのハナシばかりしているのです。

ワイド・ショーや特番に出演している野党の議員も 普段は何でもズバズバ言う田原総一朗や筑紫哲也らも 辛口タレントの”たけし”や”太田”の政治バラエティー番組でも… 誰かが言うのじゃないか?と私も録画しまっくりましたが誰も口にしません(^_^;) これはヘンだと思うのは私だけなのでしょうか? 記事の信憑性の問題では無いのです、 安倍さんがなぜ突然辞任したのか?というテーマの時に、 誰か一人ぐらい、この事に触れててもいいのに、いや触れるのが当然なのに…

「もう安倍さんは辞めちゃったのだからヤボな事は言いっこナシだよ」 という暗黙の了解でもあって、みんなそう思っているのでしょうか。 だったら、安倍さんの病気を心配するような電波の無駄遣いもヤボです。

まずは黙って総裁選を見守ろう…という協定?でもあったのでしょか? 麻生氏と福田氏の両候補は連日テレビに出まくって トウの立った漫才コンビのようにボケとツッコミでお茶を濁していますが 今の自民党総裁にどのくらいの意味があるのでしょうか?

もう福田氏で決まっているのに… 総裁選の朝(12日・日曜日)からNHKのテレビではまた両氏を迎えて ”最終論戦”などと盛り上げて、民放もだいたい同じようなトーンです。 […]

2007年08月06日185号 危機管理 PARTⅢ

昨年の4月に【危機管理 PARTⅡ】として、 民主党の永田議員の【メール問題】をとりまく危機管理能力の無さに呆れてしまい こんな程度の危機管理も出来ない民主党では、 とうぶんは政権を任されるような事はないだろうと、むすんだのですが…

あれから1年ちょっと、 今度は自民党が危機管理能力の欠如によって参院選で惨敗していまい 私の予想を大きく裏切って、民主党に政権がころがりこむような流れになってしまいました。(^_^;)

ここで問われる危機管理能力は2つあります。

まずは【安倍首相】の危機管理能力です。 自殺した松岡農相の後を引き継いだ赤木農相が事務所費の件で弁明している ニュース番組を最初に見た時、私はYUKIに笑いながらこう言いました。 「なんでこんな釈明を政治家はするんだろうね、最後には必ず頭を下げて謝る事になるのに」…と。

この赤木農相の態度は一向に変わらず、報道はどんどんエスカレートし、 そのまま参院選に突入した時には、さすがの私も赤木農相を任命した安倍首相の バランス感覚の無さを疑っていました。

私は安倍さんの「美しい国 日本」に関連したコラムも書きましたが、 私には、つかみどころの無いブキミな政治家に見えてしまうのです。 したがって今回の参院選は自民党が不利との下馬評がたっているのことに 私は少なからず興味を持って見守っていたのですが、驚いたのは… 安倍首相の「私を取るか?小沢さんを取るか?」の選挙演説です(^_^;)

トウの立った、しかも健康上に問題を抱える小沢さんが退路を断って選挙戦で 「私を取るか?安倍さんを取るか?」と捨て身の演説をするなら判りますが 首相になったばかりの安倍さんが 自民党不利と伝えられる中で安倍さんがそんなコト言っちゃってイイのかね… と思った人は私を含めて少なくないはずです。

そして、ご覧のような結果になったのに、あんのじょう安倍さんは「辞任はしない」と宣言し マスコミでも物議をかもし怒っている国民も数多くいるはずです。

このような危機管理能力がまったく欠如した”安倍首相”に対して、問題は自民党です。 最高責任者の首相が辞めないというなら「しかたない」とこのまま様子を見ながらやっていくようです。

今度は【自民党という政党】の危機管理能力が問われるコトになるでしょう。

ま~このような危機管理で政治が変わる日本は平和なのかもしれません(^_^;)

平和ついでに付録として…横綱・朝青龍の危機管理能力についてひとこと。 私はそれほど大相撲には興味がありませんので、朝青龍が故郷モンゴルでとても楽しそうに しかも、相撲取りとは思えないような軽やかさでサッカーをやっている風景には ただただ微笑ましく見てしまいました。 これが巡業をサボっての振る舞いという事、横綱としての品格も問われキビシイ処分をうけたようです。

もちろん、そのような事は大相撲の責任ある横綱としてはあってはならない事でしょう…しかし 療養のはずのモンゴルで報道カメラも気にせず大勢の子どもたちとサッカーに興じる無邪気な 朝青龍のまったくゼロと言ってよいほどの危機管理の無さには、 モンゴルののどかな青い空とマッチして、私には怒る気にはなれません。

何でも鋳型(いがた)にはめて個性を押さえこんでしまう日本の文化が合わないと思ったら 相撲の世界からサッサと足を洗って、モンゴルの子どもたちの為に好きなことをやった方が こらからの彼の長い人生を考えたら、良いように私には思えるのですが、どうでしょうか(^_^)

2007年07月30日184号 選挙速報を聞きながら…

毎週月曜日発行の週間KENは毎週日曜日の午後11時頃から月曜日未明に書くのが、 私の生活パターンに、すっかりなってしまいました。 …というわけで、29日に行なわれた参議院選挙の選挙速報を聞きながら書いています。

私は特定の政党を支持したことのない、いわゆる無党派層ですが… 私の自慢のひとつに”選挙を棄権したことが無い”というものです。 それを意識したのは10年ほど前ですが、そうなると記録は継続したくなるものです。 今回の選挙も日中は用事があり夜8時ちょっと前、雨の降りしきる投票場にすべり込みました。

今回の参院選は予想通り、というか予想以上に自民党が大敗し民主党が躍進しているようです。 私は前回の週間KENでも書きましたように、 『憲法9条』を支持していますので安倍さんはちょっとコワイ政治家だと思っています(^_^;) 小沢さんは「憲法9条はあってもいい」…と言っていますが、言い方がイマイチです。 社民党や共産党は「憲法9条は守るべき」と昔から言い続けていますが 平和も年金も福祉も、何でもかんでも「与えろ!」という考えがイマイチです(^_^;) そうそう、もうひとつ公明党がありますね(^_^;) ここも母体が宗教団体ならもう少し平和という事を前面に出せないものかと思うのですが 戦争好き?な自民党との連合を優先するのはイマイチです。

しかし、今回の選挙戦は『憲法問題』は論点にはならなかったようです。 論点になったのは『年金』『雇用』『格差』『政治と金』と言ったような問題でした。 年金問題についても私のブログで少々ふれていますが これも私には、どこの政党の意見もイマイチです。(^_^;)

投票日の前日、すなわち28日の土曜日の夜、私は仕事の帰路、クルマのテレビ(カーナビ)で 選挙戦を闘う各党党首のドキュメント番組をやっていました。 この番組を見て(といっても運転をしながらですから、じっくりは見ていませんが^_^;) 民主党優勢の下馬評と聞いていたけど、けっこうキビシイのでは、という思いがしました。

それは、民主党の小沢代表の選挙演説がどうにもイマイチだからです。 小沢さんは「グランドキャニオンでさえ柵がないのに我が国はどこに行って柵だらけ…」 と日本人の自己責任や自立を訴えていた人とは思えません。 健康状態も悪いようで、この人は選挙戦に負けたら政界から身を引くと言っていたが 勝っても、もう表舞台には出てこないと思ってしまいました。

投票日は天気も悪く、思ったより投票率も低いので、民主党は伸びないのでは と思っていたら、予想に反して驚くような躍進振りです。 でも民主党が伸びたというより、自民党が「年金問題」や「政治と金の問題」などで コケたということなのでしょうか? でも、これは安倍さんの全責任というわけではないのに、この惨敗はどうしてでしょうか?

私は選挙を棄権したことはありませんが… 国家も政治も必要なものであっても 21世紀は、それらが前面に出るのは極力おさえて 地球規模での思考や個人・個人が自立した中での国家を超えた コミニティが必要だと思っているのです。

したがって、あまりにも政治にたよってはいけないのです(^_^;) その事を多くの国民は意識していなくても何となく感じとっていて そのフラストレーションが、このような現象を起こしたのかもしれません。

だから民主党にも、あまり過度な期待はしないほうがいいのでしょうが しばらくは興味深く見守っていくことにいたしましょう?(^_^)

2005年09月05日085号 またまたホリエモン

またまたホリエモンです。 最初は読売のナベツネさん、次はフジテレビの日枝会長、 そして、こんどは衆院選に立候補して亀井さんとバトルです。 (私は人間的には亀井さんが大好きなのですが) ホリエモンの上手いところは、このような具体的な敵役を作ってマスコミを巻き込み 判りやすい対戦軸を作っていく事です。

この敵役の人たちは、きまって 「素人(しろうと)の若造に何が出来るか!」と、言ってしまいます。 でも玄人(くろうと)が行き詰った世界にホリエモンが登場するから面白いのです。

ホリエモンは私のお客様の中にも嫌いな人もいますし、今回は政治もからんで YUKIは別のテーマにしたらと言いますが、 【週間KEN】では、過去2回(1回目・2回目)取り上げており 、 いわばホリエモンはセミ・レギュラー(^_^)で、私の趣味ともなりつつある人物なので 今回もあえて書かせてもらいますm(_ _)m

ホリエモンは、自分の言葉で、自分の意思で、リスクをしょって、 彼なりのまったく新しい価値観で古い既得権の世界にチャレンジするから 応援したくなるのです。

売名行為だとか、会社の利益目的とかの批判もありますが ホリエモンが政界に入って、ライブドアだけの利益誘導をしたら問題ですが IT産業そのものを活性化し、その結果としてライブドアも利益を上げるなら問題ないどころか 日本経済にとっても大変良い事ではないでしょうか。

ホリエモンが社長業のかたわらで政治家になるなんてケシカランという批判もありますが これこそホリエモンが、いやITの世界が判っていない意見です。 大きな会社の社長業は情報を把握し決断を下すことです。 彼はどこにいようと何をしてようと、手持ちのノートPCで会社の状況を把握して 意思を伝えるシステムを構築しているのです。 政治家も似たような職業ですから彼なら政治家になったとしても、 それほど今と変わらないライフ・スタイルをとると私は思いますし、 またホリエモンにはそれを望みます。

衆院選は郵政民営化がテーマのようです。 「郵便局を無くすことは弱いものいじめで地方切捨てだ!」という反対意見があります。

私も弱い者いじめは大嫌いですし、これからは地方の時代だと思っています。 だからこそ、私はホリエモンのような人間が出てきて欲しいのです。

インターネットは【弱い者いじめ】ではなく【強い者いじめ】のメディアだと私は思っています。 私のような無名の個人でも、いろいろな情報を発信し戦う事も出来るのです。 インターネットが普及すれば地方格差もなくなります。 そうなれば生活費が安くて人間らしい生活が出来る地方がおのずと見直されるはずです。

消費税が将来上がることも【弱い者いじめ】と反対するのは当然かもしれませんが、 私はどうせなら消費税を20%や30%に上げてしまえばよいと思っているのです。 そうすれば、消費者は消費することをしなくなるでしょう。 出来るだけ自給自足をし、地域のコミニティを構築しお互い助け合いながら生活していくことです。 そうなれば地球環境にとっても、介護・年金問題が重くのしかかる高齢化社会にとっても 決して悪いことではないと思うのですが。

地方や弱者を守るために 郵政民営化反対、消費税反対、ホリエモン反対…と叫ばれますが 大きく価値観を変えた、発想の転換が必要な時代が来たと私は思っています。

反対にこれらを肯定することによって 主体性を持った地方の活性化や、 弱者としの個人でなく、自立した個人として、 個性的に生きていけると時代が来るのではと、私は思うのですが、 いかがでじょうか?

ちなみ私の誕生の地である上下は”ホリエモン対亀井さん”の選挙区 広島六区にある事が、こんどの選挙で初めて判りました(^_^)

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