2005年08月15日082号 キューバ音楽

ほんとうに何年ぶりかのライブ・コンサートに行ってきました。 キューバのロス・バンバンというサルサバンドです。 ヒロコのサルサのパフォーマンスでもロス・バンバンの曲は数多く取り入れていて 私もYUKIも曲だけは、とても馴染んでいたのです。

会場は新木場に最近出来た(カーナビに入っていない)STUDIO COASTという なかなか洒落た劇場というかライブハウスです。 お客様も、いかにもサルサ風?という女性多数に、サルサ風男性?もチラホラ 気分は盛り上がります。(^_^) 入り口でチケットを渡すと、別に500円徴収され大きなバーカウンターで好みのカクテル類などを 作ってもらい会場に入るとビックリです! そこはコンサートホールというよりディスコといった感じの大きなフロアーで、 前座バンドにあわせて、多くの人がサルサを踊っているのです。

ヒロコも友人と先に来ていてもう踊っているのでしょうが、 広くてぎっしりつまった会場では、どこのいるかも判りません。 少しぐらい踊るならともかく、最初から最後まで、こんなところでYUKIと二人で 立ちっぱなしでは身体が持ちそうにもありません。 ステージの反対側を見ると、その高いところに椅子席のスペースが 少々あるのを発見!、そこに一目散です、ナサケナイ(^_^;)

ロス・バンバンはやっぱり凄いです! まず音が違います、ひとつひとつの楽器がパワフルでクリアーでリズミカルで… 前座の国内サルサバンドも上手になったものだと感心していたのですが 音が出た瞬間にレベルの違いが炸裂!します。

次にボーカルが違います、5人のボーカリスト(歌わない時は楽器演奏)の 歌唱力はもちろん声にそれぞれ個性があり、なんでこんなに凄いのが こんなにいるの?という感じです。 高い位置からステージをみていると、バンドの一人一人の動きや 個性がよく見えて、とても面白ものです。 私はメンバーの名前は誰ひとり知りませんし、私の知ってる曲は数曲しか 演奏されませんでしたが、とても感動的なライブを見る事が出来ました。

エネルギッシュなステージに会場は盛り上がりに盛り上がって最後は アンコールの大合唱になりましたが、演奏は定刻でピタリと終了しました。 少々がっかりしましたが、我が家に帰って彼らのスケジュールをネットで見て納得です。 今、彼らは3ヶ月の海外ツアー中で2日前にはジュネーブ(スイス)でコンサートを したとばかりだというのです。

共産主義のキューバから外貨獲得の使命?でやってきて、このハードスケジュールを ノルマのようにこなす彼らにアンコールを求めるのは気の毒なような気がします。

キューバの老ミュージシャンをドキュメントした名画ブエナ ・ビスタ・ソシアル・クラブの イブライムがこの数日前に78歳で急死したニュースはショックでした。 ヨーロッパツアーから帰った3日に様態がわるくなり入院して6日に亡くなったというのです。 ヒロコが大好きだったピアノのルーベンも、キューバ旅行に行ってツーショットが撮れたと 大喜びした大御所コンパイ・セグンドも…そしてイブライ ムも今はいません。 世界的に脚光を浴びることが彼等にとって、ほんとうに幸せだったのか考えてしまいます。

でも、キューバの音楽が素晴らしい事は、間違いありません。 ヒロコも久々に我が家に帰り、興奮はさめやらず午前3時頃までライブの話で盛り上がりました。