今日(9月5日)は姪っ子マキの結婚式・披露宴から帰って来たばかりです。 YUKIもヒロコも着慣れない着物を一日中着ていたので、帰るやいなやパジャマに着替え 一風呂浴びて、心地よい疲労感と今日の感動を、振りかえっているところです。
マキは私の妹の次女で24歳。 今年の春に福島県立医大に入学したばかりの大学1年生です。 帰国子女のマキは高校生の時に突然ブラジルにポルトガル語はまったくしゃべれなまま留学して ”すっかりブラジル人になって”帰国しました。 緒形貞子の国連難民弁務官にあこがれ入学した中央法科を3年で突如中退。 自分が本当になりたかったのは”国境なき医師団”だと悟ったと言うのです。 その為には、まず医者にならなければなりません、医大はお金も掛かるので公立が条件です。 なりたいからと言って、なれるものではないのに、その一歩を踏み出したのですから本気です。
そんなマキの結婚相手は外科医師で関東労災病院で修行中のコウジ君です。 シュバイツァー博士と阪神の掛布をこよなく尊敬し… 昨年、私の母が突然目が見えなくなった時には献身的な働きをしてくれ ホームレスの患者が心配になったら自転車にのって近くの公園を探しまわる… 純粋な少年のような心をもった好青年です。 実家は大阪で開業医ですが、お母さんは全国放送のテレビ番組の街頭取材に偶然2回も続けて 取材されてしまったという…コテコテの大阪人キャラクターを持つ気さくな方、 弟さんは、ゾウリ虫の研究をしているという、これもユニークな学者さん。 その弟さんとヒロコが披露宴の司会者だったのです。
司会のヒロコが新郎新婦の入場にさいしアナウンスします。 「二人が大好きな映画音楽にのって新郎新婦の入場です、盛大な拍手でお出迎え下さい!」 厳かな二人の入場に流れてくる曲は、【男はつらいよ・フーテンの寅さん】… 会場はドッとどよめき、一気になごんだ雰囲気に。 明治記念館で120名の披露宴、それなりに風格をもって行われているのですが、 新郎新婦のユニークな生き方が反映して、とても国際的でアカデミックで豪快で… まだまだ、この国も捨てたもんじゃないな…という気持ちになりました。
「もしコケたら何時でも交代してやるから…」と私が言って、マキの家族からヒンシュクをかった ヒロコの司会も好評だったようで、私もヒロコも一あんしん。 あまりにも楽しい一日で、私が撮影したビデオ(1時間テープ)が5本。 編集するのが、大変ですが楽しみでもあります。