2004年7月5日024号 毎朝の光景

私は毎朝8時に家を出て600メートルほど離れた駐車場に車を取りに行きます。

我が家は駅から離れており、最寄の向ヶ丘遊園(小田急線)もバスを利用しなければならず ココへ引っ越して以来 12年、私はYUKIやヒロコのアッシー君(ちょっと古い)でもあるのです。 6月からヒロコも我が家の困窮した経済を救うべく、学校から照会された外資系企業でアルバイトを はじめたので、駅までは車で送るのが 私の日課になったのです。

そこで私は毎朝、2つの決まった光景を見ながら駐車場に向かいます。

ひとつは我が家のマンションを出てすぐに目に入る光景です。 目の前 に公立の中学校があります。 始めてこの光景を遠目で見た時は「なんと大胆な不良学生 !」と思いました。 正門の前で3人の男が…一人はウンコ座りをし、立ってる二人は片足を突き出し腕組み して タバコをプカプカとふかしているのです。 近くまで行くと不良学生でなく…中学の教師であることが分かりました。

校門にはこんなステッカーが張ってありました。 【ノー・スモーキング・スクール宣言】(校内での喫煙は禁止されています)… なるほど、校内では前面禁煙になったので、 彼らは規則を守るために学校を一歩出て タバコを吸っているようです。

毎朝、 校門でタバコを吸う教師に、声を出して朝の挨拶をする生徒はほとんどいません。 ただ黙々と教師を無視するかのように生徒達は校門に吸い込まれていきます。

学校へ向かう中学生とすれ違いながら、坂を少し下ると… 信号のある広いバス通りにでます。 向こうからは中学生、こちら側には小学生が信号待ちをしています。 この信号は押しボタン式ですが、ボタンを押してから3分 近くも待たされる代物です。 その先、100Mくらい行ったところに横断歩道があります。 私は何時も、そこまで歩いて 、さっさと渡ることにしています。 信号の方を見ると子供たちはまだ、じっと信号が青に変わるのを待っているのです。 はじめにこの光景を見た時は、とても”真面目で良い子たち”と思い ました。 しかし、毎朝、毎朝、この光景を見ていると、彼らがロボットのように見えてきました。

教師も生徒も みんなルールをきっちりと守っているようです… 「でも、ちょっとコワイな」と思うのは私だけなのでしょうか。