2006年04月17日117号 ウェブ進化論

ひさしぶりに面白い本を読みました! 【ウェブ進化論】という今よく売れている新書です。 この本を読んだのは先週号に書いた、火事で道路閉鎖され身動きがとれなくなったクルマの中でした。 時間を忘れて読んでいたので、実はけっこう有意義なひと時だったのです(^_^)

とても面白かったので、逢う人・逢う人にこの本の話をしたのですが… あまり通じませんでした。(^_^;) よく考えてみれば、いずれもインターネットはやらない方ばかりでした。

”ココの皆様”はインターネットを使っておられる方ばかりですから 少しは通じるのではないかとの期待?を込めて書かせて頂きます!

何が面白いか?というと… 私が実際のここ数年で体現した事や…思っている事が、 説得力のある、わかりやすい文章で書かれていたからです。

私が体現した事は何か?というと… 私のような吹けば飛ぶような弱小の保険代理店がウェブすなわちインターネットのおかげで お金もかけずに全国のお客様とコミニケーションをとることが出来るようになって (そこそこ)食べれるようになったということです。

思っている事とは何か?というと… インターネットがどんどん進化し普及していけば、大きな企業や組織に縛られなくても ひとりひとりが、もっと自由で人間らしい生き方が出来るという事です。

鉄道や機械の発明が産業革命を引き起こし、それまでの農業中心の社会構造を大きく変化させたように、 ウェブの進化が世界の大変革をもたらすだろうと言うものです。 (私はウェブとインターネットの違いもよく判らないのですが(^_^;) 鉄道や機械は見る事が出来ますが、ネットは形が見えないので、変革が伝わりづらいわけですが それはジワジワと確実に進行しているのです。

ココ数年の変化で実感しているのは… インターネットが以前と比べものにならないほど使いやすく便利になったという事です。 その代表が【検索機能】です。 欲しい情報が、即座に簡単に入手出来るようになった事です。 これは情報を発信する側にも言えます、私が発する情報も全国の見ず知らずの人が 【検索機能】を使って、知って頂けるのです。

もうひとつ重要な事は、このようなことが… 情報を探す側も、情報を発信する側も、ほとんどコストをかけずに出来るという事です。

それによって… 厖大な数の【スモール・ビジネス】や【個人ビジネス】が急成長し 人々は自由に好きな仕事を、好きなところで、やっても、そこそこの収入なら 誰でも得られるようになっていくのです。

たまたま点けたテレビで細木数子が”ニートの青年”を叱り飛ばしていました。 友達から貰ったモノをネット・オークションで売って生活をしているという青年に対して 「パソコンに向かってバカな事をやってないで、汗水流して働く正職につけ!」と言うのです。 まーこれが従来の一般的な見方かもしれませんが、どうでしょう。

汗水流して、やりたくもない仕事をする事も人生の勉強になるかもしれませんが… 人間、出来れば汗水など流さずに、好きな事で稼いで、そこそこの生活が出来たら幸せではないでしょうか? 汗水流して、我慢に耐えて、定年まで働いた末、退職金も年金もあてにしたほど貰えない…という人達が これから、どんどん増えていくことでしょう。 その年金制度を維持するために、経済成長を続けなければいけないと…国は 出産を促し、消費を促し、インフレを促し…環境破壊まで促して、どこまで突き進もうというのでしょうか?

ネット・オークションで小額でもコンスタントに稼ぐ事は誰でも出来るというものではありません。 モノや資源を大切にするうえからもオークションは、けっして悪い行為ではないと思います。 汗水流して、店員として単純労働でモノを売るよりも ネット・オークションでモノを売る方が、目利きや流通の知識も必要ですし、リスクも背負い大変です。 彼は多分、国民年金は払っていないかもしれませんが、年金をあてにしなくても 自分の生活費ぐらいはネットを使って稼いでいく事が出来るでしょう。

ネット社会に警鐘を鳴らす記事も多く見かけますが、全てのものには光と影があります。 今はその過渡期ですので、ひずみが目立つという事もあるでしょう。

ネット社会は人間同士の真のコミニケーションを遮断する…という意見があります。 […]

2006年04月10日116号 桜と火事

毎年、桜の花が満開になる頃…「さくらギャラリー」という小さな会場で個展が開かれます。 元は学校の先生で今は長野にアトリエを持って活躍されている ”羽田龍史さん”と”はたじゅんこさん”ご夫妻の個展です。

羽田さんご夫妻との関係は、書き出すと止まらなくなる習性が私にはありますので(^_^;) 別の機会に書こうと思います。

今年の個展は3月29日(水)から4月3日(月)までで 今年はYUKIやヒロコの都合がつかず、最終日に私だけが行くことが出来ました。 午後2時ごろクルマを近くの路上に停めて「さくらギャラリー」に向かいました。

作品を見ながら10分ほど経過した時です。 消防車と思われるサイレンの音が聞こえて、 ギャラリー内にも微かですが、焦げ臭い匂いが漂ってきました。

外に出て見ると桜が霞むように煙が立ちこめて、消防車がけたたましいサイレンを鳴らしながら 私のクルマを路上駐車させている道路の反対側から次々にやってきます。 私は慌ててクルマに戻りました。

あんのじょう私のクルマが邪魔だと消防士がワメイテいます。 わたしはクルマをバックさせて立ち去ろうとしたのですが… その道路の反対側が火事現場で、そこにも消防車が何台も止まって消化活動が行われているのです。 すなわち、私のクルマは前方も後方も消防車で挟まれて身動きが取れなくなってしまったのです。

こうなれば火事が鎮火して消防車が立ち去るまで待つしかありません。 だからと云ってクルマからあまり離れる事も出来ません。 花見をしたり…火事の様子を見たり… 桜ギャラリーのトイレを借りたり…クルマの中で読書をしたり… 時間を過ごすしかありません。

周辺をウロチョロしていると消防士や警官から 「ここから立ち去ってください!」と言われます。 私はそのたびに… 「私も早く立ち去りたいのですけど、何時まで待てばいいのでしょうか?」と聞き返します。 それに、しっかり返事出来る消防士や警官はひとりもいません。 消防士に聞くと「警官に聞いてくれ!」 警官に聞くと「消防士に聞いてくれ!」…と言うだけです。

消防車も32台(ニュースで知ったのですが)も停車したままです。 「こんなに消防車が集まっちゃって他で火事があったらどうするの?」 少々、皮肉とイヤミをこめて私が聞いても、 年配の消防士は「このような火事は目黒消防署でも1年に一回あるかないかの大火事ですから!」と 興奮した口調で言うだけで答えになっていません。

私と同じように仕事中に閉じ込められた会社員風の男性は、かなり怒り焦っていました。 私は開き直って、最後まで見届けるのも面白いと思って車内で本を読んでいると その男性がクルマのドアを叩いて私に何か知らせようとしています。 ここから抜け出せる道を見つけたと言うのです。

私道の狭い道の通行止が2ヶ所あるのだが、その杭が抜けるので そこを通過して総合病院の裏側に出て、そこにもクルマが入れないように遮断されているけど それも取り外せるようなので入ることが出来る、 総合病院の敷地内に入る事が出来たら、一般道に抜け出せるとはずだと言うのです。 彼は消防士や警官の「よく判らないが、まだ数時間はかかりそう…」と言う曖昧な言葉に 憤慨して自分で必死になって抜け道を見つけたのでしょう。 彼のお陰で火事場拘束から4時間で解放されましたが、 じっと待っていたら何時まで待たされる事になったのでしょうか?

災害が発生したら、まずそこから一般人を退避さすのが基本ではないでしょうか? そのような抜け道があったに関わらず 何十人もの(地元の)警官や消防士が何時間も現場に滞在しながら、 たしかな情報は何ひとつ伝わってこなかったのです。

大火事といっても火元の廃屋から隣接する数軒に類焼しただけでこの騒ぎです。 慎重に消化活動をする事は大切だと思いますが32台の消防車が直接的な消防活動をするでもなく 数時間も道路を閉鎖しなければならない理由が素人の私にはわかりません。

この程度の災害で、このありさまでは、ほんとうに大災害があったらどうなるのでしょうか?

[…]

2006年04月03日115号 危機管理 PARTⅡ

一ヶ月ほど前の110号のテーマは【危機管理】でした。 東横インの社長さんと某生命保険会社の部長さんの危機管理の無さを書いたのですが… 本当はその中間に【民主党のメール問題】を入れていました。 ところが、某生命保険会社の話に熱が入りすぎて、かなりの長文になってしまったため 【民主党】は削除してしまったのです。

110号を書いたのは永田議員の緊急入院中で、記者会見の前でした。 どのような事を書いたかと言えば 民主党はモタモタしないで事実を究明すること。 それが、たとえ民主党の不利になる事でも自ら公表し、謝るところは謝るということ。 しかし、民主党には危機管理に対する意識がまったく見えない事を危惧しているということでした。

私はたまたま永田議員がメール問題を取り上げた日の国会中継をクルマで聞きました。 その時にまず思ったのは永田議員の問題提議の仕方です。 すべて断定的に、鬼の首を取ったように「金で魂を売った!」とまで中傷し追い詰めた事です。 事実だとすると、内閣が吹っ飛ぶほどの大スキャンダルです。 しかし、事実で無いとすれば逆に民主党の大ペナルティです。 よっぽどの確証が無い限り永田議員のような発言は出来ないはずです。 また、よっぽどの確証があったとしても、 言葉を選んでジワジワと責めていくのが”正しい追求の仕方”であり”喧嘩”の仕方なのです。

私は永田議員の発言を聞いた時から,疑わしく思いました。 「銀行口座に送金した」という一言です。 こんな裏金をわざわざ証拠が残る口座振込をするわけがないからです。

映画の買い付けを仕事にしている人がこう言っていました。 「ダメな映画は最初の10分で判るから最後まで見ない」…と

それからの民主党の対応は、駄作の映画が始まったみたいです。 惨めな?結果を見通した人は少なくなかったと思います。

危機管理で大切な事は、危機がおきた時にどう素早く対処するかです。 まずダメだなと思ったのは、永田議員の雲行きが悪くなった時に、その事実を究明する事を避けて 旧来の政治家がやるような緊急入院という姑息な手段を取ったことです。 事実を明らかにする事を、まっさきにしなければならないに、その逆をしたことです。

若い議員や若い執行部であれば、勇み足があっても、それをすぐに訂正し謝罪すれば かえって好印象を持たれるたかもしれないのです。

次に判らないのは、どうしてもっと早い時点で偽メールを永田議員に渡したという「西沢孝」 の名前を公表しなかったかということです。 偽メールによって最も被害を受けたのは永田議員や民主党のはずです。 「西沢孝」を告訴するならともかく、庇う理由などあるのでしょうか。

「西沢孝」の証人喚問直前での、前原代表の辞任や永田議員の議員辞職で、証人喚問は取り消されました。 これも、なんだかスッキリしません。 どうして、こうも事実を明らかにしようとしなのか不思議でしかたありません。

YUKIは「そりゃー、知られたく無い裏取引があったからにきまってるじゃないですか…」と言います。 私もそうだと思います。 しかし、永田議員や民主党の執行部を見てると、大した裏取引も出来そうでない事は想像が付きます。 (もし大した裏取引であったとしても、それを公表し自浄していく事が大切なのです。)

隠そう、隠そうとすれば、マスコミは面白可笑しく迫ってきます。 そんな民主党に国民は不信感をつのらせるばかりです。

これからの情報化社会で必要な能力は… ものごとを嗅ぎ分ける【臭覚】だといわれています。 なぜ永田議員が「西沢孝」なる人物を100%信用してしまったのでしょうか。 偽メールとわっかてもまだ、前原代表まで、お金の流れがあったと信じていたのでしょうか。

情報開示も大切です。 ビジネスなら顧客といかに正直に向き合うか… 政治家なら国民といかに正直に向き合うかです。

このようなことが曖昧にしたまま(曖昧にするために?) 代表辞任や議員辞職でケリをつけようというのでしょうか。

こんな程度の臭覚も持たず… こんな程度の自浄作用も出来ず… […]

2006年03月27日114号 鍵が無い!

先週号は松山のホテル(えひめ共済会館)から20日(月)未明に書き上げ送信しましたが… その朝の事です。

チェック・アウトを済まそうとホテルの部屋を出ようとした時です。 私のキー・ホルダーが見当たらないのです。 荷作りしたばかりの荷物も全部あけたのですが見つかりません。

どうも昨夜、道後温泉に行った時に落としたようです。 クルマをホテルの駐車場に置いて路面電車で出かけたのですから クルマと自宅の鍵が入ったキー・ホルダーなんか持っていく事はないのに…ドジな話です。

でも、私はそれほどあせっていませんでした。 実は今回の旅行で初めてYUKIに合鍵を持ってもらうようにしていたからです。

なにしろ最近は二人で「あれが無い!なにが無い!」と大騒ぎすることが多くなったのです。 特に外出直前の探し物ベスト3は【ケータイ】【キーホルダー】【めがね】で、 それに【名刺入れ】【手帳】【さいふ】と続きます。 以前はこれに【腕時計】も加わっていたのですが、最近は【ケータイ】が時計がわりになるので 見つからない時はそのまま出かけるうちに、腕時計をしなくなってしまいました。

【ケータイ】は探し物の優等生です。 こちらから呼びかけると、ちゃんと返事をしてくれて居場所を知らせてくれるからです。 時々、マナーモードになっていて慌てる事もありますが(^_^;) しかし他のモノ達は無口だから困ります。 特に【キーホルダー】が見つからないと大変です。 他のモノは、どうしても見つからない時は、あきらめてそのまま出かけてしまいますが… クルマの鍵が無いと、どうしようもありません。

こんなことが旅先であったら大変だと思い…クルマの合鍵を作ったばかりで、 幸か不幸か、さっそくその事態がおきたのです。 ところが…今度はYUKIがゴソゴソ、かばんをひっくり返して探し物をしています。

そしてYUKIは言いました… 「合鍵はクルマのトランクの中にあるみたい」と。

私は東京海上のロード・サービス付きの自動車保険に(もちろん)加入していますので 0120-119-110に電話をしました。 30分ほどで到着すると言うのです。

ホテルのチェック・アウトを済ませ、駐車場がガラス越しに見えるティールームで朝食を 食べながら待っていると、やってきました鍵の専門車が! これがだと安心です、YUKIは鍵があるはず、とは言っていますが… もし、鍵が入っていなかったら、車のドアが開いてもクルマは動きません。 そんな場合でも、すぐに合鍵を作ってもらえるようになっているのです。

さすがプロ!ドアはすぐに開き、トランクのレバーを引いてカバンを取り出しました。 合鍵はカバンに入っていました。 鍵を作る場合は、その実費がかかるとの事でしたが、その必要もなく無料ですみました。

「なんでクルマの合鍵をトランクになんか!」 と思いましたが…その事は最後まで口にしませんでした。 「キーホルダーを失くすKENが悪いのよ!」 と言い返されるに決まっているからです。

それにしても東京海上のロードサービスが便利な事を見直しました。 全国その地域の修理工場をはじめ色々な業者とタイアップしているため、 今回のような鍵のトラブルには鍵の業者を…といったような手配をしてくれるので JAFよりも対応範囲が広く、これは代理店としてもお勧めトークに使えます。

さて無事?四国の旅を終えた…その翌日のことです。

丸の内にある東京海上の支社と新橋の法人客の集金を済ませ夕方の5時半頃帰宅しました。 いつもなら、駐車場に近いマンション裏口のから入るのですが… キーホルダーを失くしたため エントランスに回ってオートロックを開けてもらうため我が家のインターフォンを鳴らしました。 「まさか!」…返事がないのです。 電話も、YUKIのケータイも応答がありません。

でも…私が鍵を持っていない事はYUKIは充分に知っているはずです。、 きっと部屋の鍵はかけずに、ほんのちょっと出かけているのだろうと思いました。 […]

2006年03月20日113号 松山より

今、松山のホテルから書いています。 もちろん、松山といえば四国、愛媛県、漱石”坊ちゃん”の松山です。 もちろん、今回もメール相談でのいつもの”一応オシゴト(^_^)ツアー”です。 もちろん、クルマで行くいつもの”ケチケチ・ハードツアー”です。 もちろん、YUKIと一緒です(^_^;)

先々週の沖縄はちょっと別格でしたから また本来の基本に立ち返ったモノです。 それにしても沖縄まで行ってしまうと、国内どこも近く感じてしまいます。

松山のKさんから初めてメールを頂いたのが昨年6月10日 東京海上のハワイのコンベンションに出かける直前です。 「ハワイ行き真近かのお忙しいなか失礼します」… こんな書き出しで始まるKさんのメールは 私のホームページをよく読んで頂いていて、ハワイ行きはもちろん 5月のホームページ閉鎖騒動もよくご存知で、 私も大変楽しくホノルルからもメールをさせて頂きました。

相談の内容はもちろん生命保険についてでしたが 途中からKさんがマイホームを新築されるという事になり 相談のテーマが生命保険から火災保険に移ってしまいました。 どうせ火災保険に加入するなら地震を100%補償する”超保険”はどうか? という事になり、そのことでまた数ヶ月メールのやりとになりました。

同じ保険でも損害保険と生命保険とは、いろいろと違います。

保険セールスという観点で見れば、生命保険は損害保険の数倍難しいと言われています。 損害保険はクルマを買ったから自動車保険をとか… 家を買ったから火災保険とか…、海外旅行にいくから海外旅行傷害保険とか… お客様のニーズが顕在化していて、加入日も必然的に限定されてきます。

それに対して生命保険はニーズは顕在化しにくく… 加入日も”この日から”という絶対的のものが無いため、 実際に契約を頂くところまで、もっていくことが大変だというのです。

そんなわけで、ニーズが顕在化して、加入のタイミングのはっきりしている 損保セールスは”楽”なのですが…問題もあります。 ”その日”になるまで契約する必要も無いわけです。 すなわちKさんのマイホームは3月25日に業者から引き渡されるので その前にいくら早く契約してもまったく意味がないというわけです。

てなわけで… その3月25日がやっとせまった今日、ハレてご契約をして頂ける事となったしだいです。

でも超保険の契約は超簡単です… 生命保険のような、告知や署名も必要ありません。 申込書にハンコ(認め印)をひとつ押すだけです。 保険料も払う事はありません。 一回目の保険料から口座引落しで補償がスタートするのです。 メールでのお客様は、それまでの長い期間、保険内容についてはやりとりし その結果、ご契約になるわけですから、いまさらご契約の時に説明する事はありません。 もし、あったとしても、その後にまたお互いメールでやったほうが効率的です。

すなわち、Kさんにハンコをひとつ押してもらうために松山に伺った事になります。 しかし、それはとても重要な事であり、私の楽しみでもあるのです。

何が重要かと言うと、保険は契約を頂いた時からお客様との長いお付き合いが 始まるわけですから、どんな契約でも、どんな遠方でも、最初のご契約には必ず 直接お逢いして、ご挨拶をするというのが私の基本方針だからです。

楽しみの方は、もう言うまでもありません。 いくらでも近くに同業者がいるのに私を信頼し選んで下さったのです。 それまでもメル友感覚で楽しいメールのやり取りをして気心もわかっています。 そんな方に逢いに行くのですから、こんな楽しみはありません。 また、その行程で観光が出来ちゃうのも皆様から羨ましく思われているようです(^_^)

こういった皆様の暖かいご支援に支えられ いつも楽しく有意義な保険屋ライフを満喫させて頂いているという幸せ者でございます。m(_ […]

2006年03月13日112号 私の沖縄論

生まれて初めて、それもたった2泊3日の旅をしたぐらいで 【沖縄論】とはちょっとエラソーですが(^_^;)私の沖縄への熱い思いを書こうと思います。

全日空の那覇発羽田行きの最終便 私は機内入口の新聞棚から日経新聞を手にとって座席につきました。 仕事柄、購読している、その朝刊は最終便まで何人に読まれたのか、 ヨレヨレ状態の紙面の中ほどに数ページにわたる沖縄特集が偶然にも組まれていました。 最初は興味深く読み進んだのですが途中で投げ出してしまいました。 私の思う沖縄とはあまりにもかけ離れていたからです。

【大中華圏の中の沖縄】【金融特区】【観光事業の大型化】【カジノ構想】【企業誘致で雇用拡大】… 経済新聞の特集記事ですから、しかたないのでしょうが悲しくなってしまいました。

私が沖縄でまず肌に感じてのは、素朴な心地よさです。 今回の目的だった保険契約のNさんご夫妻はお二人とも東北出身で転勤で沖縄に来られたのですが 老後は沖縄に住みたいと言われました。 ヒロコの友達ミツヨちゃんは沖縄に来てまだ8ヶ月ですが、 給料が安いと嘆きながらも、ずっと沖縄に住みたいと言っていました。 そして我が家の3人も、それには大きくうなずきました(^_^)

沖縄は決して経済的に豊かなところではありませんが、 豊かな自然の中で、人間らしい豊かさが溢れているのです。

ミツヨちゃんは私達にこんな昔話をしてくれました。 泡盛と音楽が大好きな琉球(沖縄)の王様は、そのことに全てのお金を使っていたので 武器を持っていませんでした。 ところがそこに敵が攻めて来たので、どうしよう?という事になり… しかたなく”熱いおかゆ”をかけて戦ったというのです。

私もお返しに…10年ほど前の米不足の時のニュースを思い出し、その話をしました。 全国のお米屋さんからお米がなくなり、パニックになったのですが、 沖縄のお米屋さんに行けばまだお米があるという情報で、買出しツアーまで出たという話です。 どうして沖縄のお米屋さんにお米があったかというと… 【沖縄の人は買い溜めをしない】とうい単純な理由だったのです。 この話にミツヨちゃんは大笑いし大いに納得してくれました。

首都圏でも宣伝を見る国営の大きな水族館は観光バスでいっぱいの状態でした。 入場料1800円払って観光客で混雑する国営の大水族館にいって疲れるより、 1000円でイルカにも触れられる町営の小さな施設に行くことにしました。 そこで働くイルカをこよなく愛し、自然を愛する飼育係りの若い女性との会話も楽しく、 そののどかなひと時は国営水族館の数倍の価値があったと思いました。 たった数キロしか離れていないのに国営水族館はディズニーランド並みの混雑なのに ココは我々3人と関西から来た女性3人の6人だけです。 こんなので、やっていけるの?と心配してしまうほどです。 YUKIは「こんな町営の素敵な施設があるのに、そのすぐそばにあんな自然を破壊するような 巨大水族館を造るなんて!」と怒っていました(^_^;)

でも、私がとても頼もしく思ったのは… 沖縄の若い人達が、沖縄を愛し、沖縄の文化に誇りをもち、それを守ろうというパワーがある事です。 インターネットの時代はそれらの情報をどんどん発信していく事が出来るのです。

私がインターネットを始めたのは、お金がなかったからです。 でも、そのおかげで今では全国に、そして沖縄のお客様まで出来てしまったのです。 インターネットはパーソナルなメディアというのが私の経験上の実感です。 そこで働き生活するひとりひとりのホットな情報が沖縄に断然似合うと私は思うのです。 観光バスで回って、大型リゾートに泊まるより、 人との触れ合いの中で沖縄料理と泡盛で歌って踊らなければ意味がないのです(^_^) 沖縄はハワイではないのです。

明治維新から終戦までが【国家の時代】 戦後からバブル崩壊までが【企業の時代】 そして、これから21世紀は【個人の時代】と…私は確信しています。

沖縄は太平洋戦争で人口の3分の1近くを失い国家に翻弄(ほんろう)されました。、 戦後も米軍基地の街として、企業経済からは遠い存在でした。 21世紀は【個人の時代】!…いよいよこれからが沖縄の時代です。

[…]

2006年02月27日110号 危機管理

私の仕事は保険屋です。 かっこうよく言うとリスク・コンサルタントです。 保険はリスクに遭った時の経済的な負担を補うものですが、 ほんとうに大切なのは”事故”に直面した時の対応の仕方なのです。

最近のニュースを見ていて、そのマズさが目につきます。 東横インの社長の最初の記者会見も「真面目に誠意を持って対処していたら、マスコミも面白がって 取り上げなかったでしょうし、あそこまでのダメッジはなかったと思います。」 雪印乳業は社長の「私も寝てない!」とのひと言が命取りになったと言われているのです。

22日(水)…とても危機管理の無い、ある生命保険会社の部長さんとお逢いしました。 場所はその保険会社に加入されているお客様のご自宅です。

昨年の11月の始め、お得意様のご自宅に海外旅行保険の事で訪問した時のことです。 妹さんのHさんが見えていて生命保険の話になりました。 ある生命保険会社の新型保険に転換したばかりで設計書まで持っておられたのです。 58歳のご主人の保険で簡単に言ってしまえば前の契約を転換(解約)することで 200万円の転換資金を10年間の保障で使い切ってしまおうというものです。 10年経過すれば保障も資産価値もほとんどなくなってしまうのです。

Hさんはそんな保険とは理解しておらず、要望にもまったく応えていないとショックを受けられました。 契約からそれほど経過していないし、外交員が保険料の立替までしていたという事ですから 「強く言ったら元に戻せますよ」とアドバイスしておきました。

11月15日、外交員と営業所長が保険会社の解答が出たのでHさん宅に来るというので、 私もアドバイザーとして立ち合わせてもらいました。 私が居ることに二人はビックリしたようですが、私を無視?してHさんに説明しました。 「会社に契約の取消し申請したのですが却下されました、したがって今のご契約をこのようにして…」

私はそこで口を挟みました。 「会社で却下されたと言われましたが、それはどこの誰が却下したのか担当者を教えてください、 今ココで電話して確認させて頂きますから」 所長の顔つきがかすかに変わりました。 「もう一度、社に戻って再度申請を出します」と言って慌てて帰ってしまいました。 二人が帰ったあと私は言いました。 「ちょっと甘く見られてようですね、今度こそ早急に戻すでしょう」と。

しかし12月に入っても何の連絡もなく、Hさんが催促しても 「まだ本社からの返事が来ないので…」の一点張りだというのです。 そして年が明けても進展がありません。

問題の多い契約ですから契約は白紙に戻せると思っていましたが、あまりにも対応が遅いので、 Hさんから外交員のケータイを聞いて直接状況を聞いてみることにしました。 外交員のことを考えて私は、なるべく内密にして早く処理させてやろうと思っていたのです。 事が明るみに出たら末端の外交員に責任の全てが押し付けられるのを数多く見てきたからです。

Hさんは転換する前、加入していた保険の保障内容を大きく減額したいと思っていました。 それが転換で消滅し、新しい保険に切り替わったわのです。 問題は… 保険契約を白紙に戻したら新しい契約は消滅しその分の保険料は返されるのですが 引き換えに古い契約が復活し、その分の保険料は転換時から遡って支払うことになります。 それは困るから減額したいと思っても、古い契約が復活するまで手がつけられません。 そのことを外交員に告げると… 「減額の話はHさんから聞いています、その事も含めて申請を出しているので時間がかかっているのです。」 そして…「元の契約の減額は転換の時点でした事になりますので、転換取消しが長引いたからといって Hさんの負担が増える事は決してありません」と断言するのです。

保険契約の減額を口頭だけでやれるはあまり信じられませんが… そこまで断言するなら様子を見る事にしました。

2月16日(木)Hさんから電話がありました。 保険会社から来た葉書に1ヵ月分だけ返還すると書いてあるので 外交員にその意味を聞いたのだけどサッパリわからなというのです。 その葉書をFAXしてもらい外交員に電話をしました。 このヤリトリは書き出すと複雑で長くなるのでカットします(^_^;)

ようするに進展も誠意も一切見られない事がハッキリしたので… […]

2006年02月20日109号 「そうなっています」

「そうなっています…」 「そういう決まりですので…」 このような答えがよく戻ってきます。 「どうして?」と聞いているのにです。 特に私の職業である”保険の世界”にはコレが多いのです。

自動車保険の給付金をめぐって損害課に「なぜ?」「どうして?」と、とことん聞いたのに… 「そうなっている」としか答えない責任者の言葉に怒りのあまりココに書いちゃったこともありました。(^_^;)

保険会社が代理店を対象とした業務連絡会というのがあります。 商品や事務の変更などがレジメにそって「そうなりました」という説明だけで 代理店が聞きたい「なぜ?」「どうして?」という質問には、ほとんど応えてくれません(^_^;)

そこで?代理店を対象とした『ヘルプ・デスク』というのを設けれれるようになりましたが… ここでもマニュアルを見ながらの「そうなっています」と応えるばかりで 「そういった事は担当社員にお聞き下さい!」と言われてしまいます。(^_^;)

保険会社の社員というのは通常3年くらいで異動になります、それも最近では保険会社の 業務も多様化していますので、どの分野から来るかも判りません。 私も保険業務に携わって20年になりますから、ある程度のスペシャリストでないと 私の「なぜ?」「どうして?」にはなかなか対応してもらえません(^_^;)

そんな中において私の生保担当・M君は頑張ってくれています。 私がありきたりの質問をして電話を切ろうとすると 「エッ そんな解答でいいんですか?めずらしい!」なんていうのです。 M君も私に鍛えられて?とてもたくましくなって来ましたが、あくまで珍しい存在です。(^_^)

私が「なぜ」「どうして」にこだわるかというと… まず、自分自身がプロとして保険を理解していく上で、不可欠なことだと思っているからです。

私がDr.KENの名前で参加している【保険選びネット】という掲示版があります。 ここには生命保険に関する数多くの質問が毎日寄せられます。 保険会社や代理店の世界では…「そうなってます!」がどうも通じるようですが 一般の相談者に対しては「そうなっています!」では通じないと私なんかは思ってしまうのですが。

そこでの「プロ」の解答も…「そうなっています」というのがとても多いのです。 これでは相談者が怒るのではと私は思うのですが、思議なことに… 「そうなっているなら、そうだろう」と相談者も素直に受け取ってしまうのです。 保険のプロ自身がそう思っているのですから説得力があるのでしょう。多分。

そうなると例えばこんな事になってしまうのです… 生命保険に加入する時に健康状態を報告する【告知】に関する質問がよくあります。 普通なら覚えていないような、とても些細ことまで「告知すべきですか?」といったような相談にたいしても… マニュアル通りのワンパターンで… 「告知はすべて、ありのままに正直に書くことになっています」 そして追い討ちまでかけます「告知義務違反をすると保険金は支払われません」と。

このやりとりを目にした別の人が心配になって、こんな質問をしてきます。 「今加入している生命保険ですが実はその数年前に入院していた事を告知せず 加入してしまったのですが大丈夫でしょうか?」 これに対してもワンパターンの模範解答?が返ってきます。 「それは告知義務違反ですから追加告知をして下さい、保険金が支払われなくなることがあります。」 こんな問答が繰り返され保険契約全体が不信感をもたれるようになっていくのです。

公開されたサイトで偏った意見が出たときには他のプロから反論が出るのですが この手の質問では出てきません。 なぜならば、それは(マニュアル通りの)正しい意見だからです。 私も「告知は適当で良い」なんて決して言っているのではありません。 そんなことを言ったら募集資格を剥奪されてしまいます(^_^;)

私が問題にしているのは… ココでのテーマである「そうなっています」が、どんどん独り歩きして誰も疑問に思わないで、 そして誰も責任をとろうとしない事なのです。

マニュアル通りに「そうなっています」と応えていたら責任を取らされることはありません。 それは相談者にもいえます… なぜそのような相談をしたかといえば、保険金が貰えなかったら困ると思ったからでしょう。 だったら、すべてありのまま正直に告知すればいいのですが… […]

2006年02月13日108号 スピード違反

今朝(2月12日)午前4時30分・東名高速下り車線・静岡県富士市付近 制限速度100㌔のところを21㌔オーバーで覆面パトカーに捕まってしまいました。 いつものYUKIとのツアーでの出来事です。

こんな時間に、これくらいのスピードで!…と思っても後の祭りです。 「違反は違反ですから…」と警官は低姿勢で事務的に減点2・罰金15,000円のキップを切りました。 「このキップを処分される場合は個人情報が載っていますので細かく破って捨てて下さい」 警官の言葉に「大きなお世話だ!」と思いながらパトカーを出て その後ろに停車させられた私のクルマに向かいました。 助手席に座っているYUKIが鬼のような顔で私を睨めつけています。

YUKIは交通違反がとても嫌いなのです!(私も嫌いですが) 私が交通違反をするたびに、私はいつも物凄く、物凄く、責められるのです。 したがって私が一人の時の違反は内緒にしておくのですが、今回はそうはいきません(^_^;)

案の定、私が運転席につくなり…矢のような罵声が飛んで来ます! 「飛ばしすぎでいるので捕まると思っていました!」 「そのために朝、早く家を出ているのだからスピードを出す理由なんてないじゃないですか!」 「だいたいDVDなんか見てるから注意散漫になるのです!」

「だったら事前に教えくれればいいじゃないか!」 「早く家を出るのは高速料金が安いからで、スピードは何時もと同じでウンが悪かっただけだ!」 との私の反論にも 「もうボケがはじまってると自覚して、しっかり制限時速を守って走れればいいのよ!」

コレには私もキレてしまいました。 私はDVD(カーナビ)のスイッチは電源から切ってしまいました。 (本当は今回のドライブでの楽しみは自作のDVD(先週号で紹介)を見る事だったのですが) こうなったら徹底して意地でも制限時速どうりに走行してやろう!と決めました。 次から次に右車線のクルマが追い越していきます。 制限時速を守っていると、ゆっくり走る大型トラックの後ろにピッタリとつく形になりました。 追い越そうとすると、どうしても20㌔以上のスピード・オーバーになります。 さきほどの速度違反は、その追い越し車線で3台ほど追い越を掛けた時だったのです。 制限時速を絶対に超えないとしたら、トラックの後ろから離れることが出来ません。 トラックの運転手さんも気味が悪かったと思います(^_^;)

二人とも不機嫌に黙ったまま、DVDもカーナビも消された、音のしない暗い車内で 左車線をノロノロと長時間走っていると睡魔が襲ってきます。 なんせ、高速料金の割引のためには午前4前には高速に入るのが条件ですから ほとんど寝ていません。(いつものパターンですが) でも、どっちかがヒトコト言うと、それが引き金になってまたバトル開始です!。 そのおかげで?すっかり目が覚めて無事、東名の岡崎インターを出る事が出来ました。 そして国道一号線(東海道)を下り今回の訪問先である豊明市(愛知県)に向かいます。

とはいっても、お客様のNさん宅でのアポイントの午後1時には、かなりの時間があります。 こんな時は、近くに名所旧跡があれば訪ねることにしているのです。 カーナビで【桶狭間古戦場跡】が検索されました。 到着すると、小さな公園のようなところで駐車場も無く見るところもほとんどありません。 すぐそばに高徳院という寺院があり、そこに【桶狭間古戦場資料館】という表示があります。 しかし広い境内をまわり探したのですが、立派な葬儀場はあっても資料館は見つかりません。 誰かに聞いてもいいのですが、クルマは路上に置いたままなので帰ることにしました。

今度は駐車違反で捕まったら YUKI対KENの桶狭間の戦いになってしまいます。

アポイントの1時までには時間があります、 私が中学の2年間、父の転勤で住んでいた名古屋の千草区鹿子町をカーナビにセットしました。 途中の道はまったく思い出せなくても、近くにいけば思い出します。 まったく新しい家が建てられていても、坂の感じはそのまま残って45年以上も前の光景が蘇ってきます。 私が名古屋の思いでとして脳裏に焼き付いているのが、まぶしいような白い土と赤いカンナの花です。 赤土(あかつち)だらけの東京から引越しして、別世界に来たような印象があったのです。 でも45年以上も経過すると東京も名古屋も土を見る事は少なく、どこも同じに見えます。

昼食をゆっくり食べて、Nさん宅に訪問する頃には、もうすっかり二人の気分は回復し(^_^) 何時ものように、楽しく面談をさせて頂き、 […]

2006年02月06日107号 ダビング

週刊KENの103号を読んだ友人のS氏からメールがありました。 要約すると。 VHSテープ(6時間)400本をDVDにダビングするとすると2400時間。 一日、ダビングに使える時間が4時間としたら600日。 でもこれは録画している時間で、編集とかの色々な時間をいれたら3年以上かかる… S氏自身も考えてはいるのだが、無謀な?試みではないか、というものです。

無謀と言われて(^_^;)…ほっとけばいつか使い物にならなくなります。 VHSのテープ(8ミリを除く)はたしかに400本以上はあります。 でも、カビだらけになって使いものにならないのが1割はあり、それは捨てるしかありません。 それに映画は全部処分することにしました。 見ようと思えばTUTAYAで借りる事が出来ますし ネットから検索して自由に見られる時代もそこまで来ているからです。 それでもまだ300本あります。

はじめてビデオ・コーダーを購入したのは20年ほど前で、SONYのベーターでした。 なぜベーターかと言えば東京海上の研修用ビデオがベーターだったからです。 その後VHS時代なり今日に至ったわけですから、そこそこの数があって不思議はありません。

そこそこの数の中で最も多いのが田原総一朗の【朝まで生テレビ】の録画テープです。 月1回の深夜討論番組ですが1991年頃から約150本ほどあります。 これも古いのは紛失したりカビがはえたりしているのですが、なるべく残しておきたいのです。 昔は5時間の討論番組でしたが田原総一朗の年齢を考えてか今は3時間になりました。 それを6時間テープでとって残ったスペースには同じ田原のサンデー・プロジェクトを録画しているのです。

私はこの手の番組をワインのように数年寝かしてから見るのが好きなのです。 偉そうな学者や評論家・政治家が景気予測をしたものなど実に味わい深く、 時代の流れやトレンドも客観的に見ることが出来るからです。

この【朝生テープ】のダビングはとても楽です、6時間のVHSをDVD6時間に移すだけですから… 毎日寝る前にセットすれば朝にはダビングが終わっています。 これを番組のHPから取り込んだデーターやイラスト・写真を入れて整理すると なかなかのコレクションに仕上がっていきます(^_^)

大変なのは一本のVHSに、その時その時にいろいろな番組を録画している6時間テープです。 これはまず早送りで確認して、その中で残したいものを番組やジャンル別にダビングするのです。

なんといっても大量のディスクを使うわけですから【DVD-R】という1回録画しか出来ないけど 24枚で1780円というのを使っています。 1枚70円ちょっとで4.7ギガあるのです!…私が10年前に始めてIBMのパソコンを購入したとき 『ハード・ディスク大容量1.6ギガ』が謳い文句だったのです。

【DVD-R】は1度録画したものは消せませんからVHSの番組の終了時間にあわせて 録画ボタンを止めなければならないのです。 そのためテレビ画面は常にVHSのテープが流れ、民放の場合はCMがあれば出来るだけ カットしておこうと思うので、なかなか気が休まらないのです。

このような状況ですから、最近はほとんど生のテレビ番組は見るヒマ?がないのです。 そのかわり!…これはDVDレコーダーの凄いところですが、番組表から見たい番組をセット するだけで、大容量のハードディスクにどんどん番組を録画出来るのです。

でも、ちょっと考えました…それらを「いつ見るのか?」と 人間の欲望は果てしなく続くようです。 ウン十年前に私が生まれて始めて買ったレコードは擦り切れるほど聞いたものです。 学生時代、映画館に弁当をもって同じ映画をくり返しみて感動したものです。

会社員の私の友人が映画専門の有料TVを契約して、お金を払っているのだから 見なけりゃ損と、かたっぱしから録画をして、 土日にそれを見るのが苦痛になってきたという笑えない話に、私は大笑いしてしまいましたが… 他人事(ヒトゴト)ではないようです(^_^;)