生まれて初めて、それもたった2泊3日の旅をしたぐらいで 【沖縄論】とはちょっとエラソーですが(^_^;)私の沖縄への熱い思いを書こうと思います。
全日空の那覇発羽田行きの最終便 私は機内入口の新聞棚から日経新聞を手にとって座席につきました。 仕事柄、購読している、その朝刊は最終便まで何人に読まれたのか、 ヨレヨレ状態の紙面の中ほどに数ページにわたる沖縄特集が偶然にも組まれていました。 最初は興味深く読み進んだのですが途中で投げ出してしまいました。 私の思う沖縄とはあまりにもかけ離れていたからです。
【大中華圏の中の沖縄】【金融特区】【観光事業の大型化】【カジノ構想】【企業誘致で雇用拡大】… 経済新聞の特集記事ですから、しかたないのでしょうが悲しくなってしまいました。
私が沖縄でまず肌に感じてのは、素朴な心地よさです。 今回の目的だった保険契約のNさんご夫妻はお二人とも東北出身で転勤で沖縄に来られたのですが 老後は沖縄に住みたいと言われました。 ヒロコの友達ミツヨちゃんは沖縄に来てまだ8ヶ月ですが、 給料が安いと嘆きながらも、ずっと沖縄に住みたいと言っていました。 そして我が家の3人も、それには大きくうなずきました(^_^)
沖縄は決して経済的に豊かなところではありませんが、 豊かな自然の中で、人間らしい豊かさが溢れているのです。
ミツヨちゃんは私達にこんな昔話をしてくれました。 泡盛と音楽が大好きな琉球(沖縄)の王様は、そのことに全てのお金を使っていたので 武器を持っていませんでした。 ところがそこに敵が攻めて来たので、どうしよう?という事になり… しかたなく”熱いおかゆ”をかけて戦ったというのです。
私もお返しに…10年ほど前の米不足の時のニュースを思い出し、その話をしました。 全国のお米屋さんからお米がなくなり、パニックになったのですが、 沖縄のお米屋さんに行けばまだお米があるという情報で、買出しツアーまで出たという話です。 どうして沖縄のお米屋さんにお米があったかというと… 【沖縄の人は買い溜めをしない】とうい単純な理由だったのです。 この話にミツヨちゃんは大笑いし大いに納得してくれました。
首都圏でも宣伝を見る国営の大きな水族館は観光バスでいっぱいの状態でした。 入場料1800円払って観光客で混雑する国営の大水族館にいって疲れるより、 1000円でイルカにも触れられる町営の小さな施設に行くことにしました。 そこで働くイルカをこよなく愛し、自然を愛する飼育係りの若い女性との会話も楽しく、 そののどかなひと時は国営水族館の数倍の価値があったと思いました。 たった数キロしか離れていないのに国営水族館はディズニーランド並みの混雑なのに ココは我々3人と関西から来た女性3人の6人だけです。 こんなので、やっていけるの?と心配してしまうほどです。 YUKIは「こんな町営の素敵な施設があるのに、そのすぐそばにあんな自然を破壊するような 巨大水族館を造るなんて!」と怒っていました(^_^;)
でも、私がとても頼もしく思ったのは… 沖縄の若い人達が、沖縄を愛し、沖縄の文化に誇りをもち、それを守ろうというパワーがある事です。 インターネットの時代はそれらの情報をどんどん発信していく事が出来るのです。
私がインターネットを始めたのは、お金がなかったからです。 でも、そのおかげで今では全国に、そして沖縄のお客様まで出来てしまったのです。 インターネットはパーソナルなメディアというのが私の経験上の実感です。 そこで働き生活するひとりひとりのホットな情報が沖縄に断然似合うと私は思うのです。 観光バスで回って、大型リゾートに泊まるより、 人との触れ合いの中で沖縄料理と泡盛で歌って踊らなければ意味がないのです(^_^) 沖縄はハワイではないのです。
明治維新から終戦までが【国家の時代】 戦後からバブル崩壊までが【企業の時代】 そして、これから21世紀は【個人の時代】と…私は確信しています。
沖縄は太平洋戦争で人口の3分の1近くを失い国家に翻弄(ほんろう)されました。、 戦後も米軍基地の街として、企業経済からは遠い存在でした。 21世紀は【個人の時代】!…いよいよこれからが沖縄の時代です。
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