2006年03月13日112号 私の沖縄論

生まれて初めて、それもたった2泊3日の旅をしたぐらいで 【沖縄論】とはちょっとエラソーですが(^_^;)私の沖縄への熱い思いを書こうと思います。

全日空の那覇発羽田行きの最終便 私は機内入口の新聞棚から日経新聞を手にとって座席につきました。 仕事柄、購読している、その朝刊は最終便まで何人に読まれたのか、 ヨレヨレ状態の紙面の中ほどに数ページにわたる沖縄特集が偶然にも組まれていました。 最初は興味深く読み進んだのですが途中で投げ出してしまいました。 私の思う沖縄とはあまりにもかけ離れていたからです。

【大中華圏の中の沖縄】【金融特区】【観光事業の大型化】【カジノ構想】【企業誘致で雇用拡大】… 経済新聞の特集記事ですから、しかたないのでしょうが悲しくなってしまいました。

私が沖縄でまず肌に感じてのは、素朴な心地よさです。 今回の目的だった保険契約のNさんご夫妻はお二人とも東北出身で転勤で沖縄に来られたのですが 老後は沖縄に住みたいと言われました。 ヒロコの友達ミツヨちゃんは沖縄に来てまだ8ヶ月ですが、 給料が安いと嘆きながらも、ずっと沖縄に住みたいと言っていました。 そして我が家の3人も、それには大きくうなずきました(^_^)

沖縄は決して経済的に豊かなところではありませんが、 豊かな自然の中で、人間らしい豊かさが溢れているのです。

ミツヨちゃんは私達にこんな昔話をしてくれました。 泡盛と音楽が大好きな琉球(沖縄)の王様は、そのことに全てのお金を使っていたので 武器を持っていませんでした。 ところがそこに敵が攻めて来たので、どうしよう?という事になり… しかたなく”熱いおかゆ”をかけて戦ったというのです。

私もお返しに…10年ほど前の米不足の時のニュースを思い出し、その話をしました。 全国のお米屋さんからお米がなくなり、パニックになったのですが、 沖縄のお米屋さんに行けばまだお米があるという情報で、買出しツアーまで出たという話です。 どうして沖縄のお米屋さんにお米があったかというと… 【沖縄の人は買い溜めをしない】とうい単純な理由だったのです。 この話にミツヨちゃんは大笑いし大いに納得してくれました。

首都圏でも宣伝を見る国営の大きな水族館は観光バスでいっぱいの状態でした。 入場料1800円払って観光客で混雑する国営の大水族館にいって疲れるより、 1000円でイルカにも触れられる町営の小さな施設に行くことにしました。 そこで働くイルカをこよなく愛し、自然を愛する飼育係りの若い女性との会話も楽しく、 そののどかなひと時は国営水族館の数倍の価値があったと思いました。 たった数キロしか離れていないのに国営水族館はディズニーランド並みの混雑なのに ココは我々3人と関西から来た女性3人の6人だけです。 こんなので、やっていけるの?と心配してしまうほどです。 YUKIは「こんな町営の素敵な施設があるのに、そのすぐそばにあんな自然を破壊するような 巨大水族館を造るなんて!」と怒っていました(^_^;)

でも、私がとても頼もしく思ったのは… 沖縄の若い人達が、沖縄を愛し、沖縄の文化に誇りをもち、それを守ろうというパワーがある事です。 インターネットの時代はそれらの情報をどんどん発信していく事が出来るのです。

私がインターネットを始めたのは、お金がなかったからです。 でも、そのおかげで今では全国に、そして沖縄のお客様まで出来てしまったのです。 インターネットはパーソナルなメディアというのが私の経験上の実感です。 そこで働き生活するひとりひとりのホットな情報が沖縄に断然似合うと私は思うのです。 観光バスで回って、大型リゾートに泊まるより、 人との触れ合いの中で沖縄料理と泡盛で歌って踊らなければ意味がないのです(^_^) 沖縄はハワイではないのです。

明治維新から終戦までが【国家の時代】 戦後からバブル崩壊までが【企業の時代】 そして、これから21世紀は【個人の時代】と…私は確信しています。

沖縄は太平洋戦争で人口の3分の1近くを失い国家に翻弄(ほんろう)されました。、 戦後も米軍基地の街として、企業経済からは遠い存在でした。 21世紀は【個人の時代】!…いよいよこれからが沖縄の時代です。

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2006年03月06日111号 沖縄より

今(6日01AM)沖縄のホテルから書いています。 遂にネット保険相談のお客様で沖縄まで来ちゃったのです。 しかも今回はヒロコも一緒(もちろんYUKIも^_^;)です。 社会人になったヒロコは大の沖縄好きで、自分の旅費は出すから一緒に行く! という事で、急遽思いもかけなかった家族旅行になったのです。

ネットでの保険相談を始めた一昨年は北海道、昨年は福岡・熊本と飛行機で訪問し…こうなったら 採算は度返しして【全国争覇】をライフワークとして楽しもうという思いでいました。 しかし沖縄だけは最後に残るのではと危惧していたのですが… 沖縄在住というNさんからメール相談があった時は、いつもに増してリキが入りました。(^_^) 60年近く生きてきた私が、唯一訪問したことのない都道府県が沖縄だったのです。 ちなみに24年生きて来たヒロコは石垣島を含めると4度めの訪問です。

土曜日の朝9時25分那覇空港に着いてレンタカーを借りてNさん宅へ直行! 「せっかくの沖縄旅行だから、仕事を早く済ませて!」…というNさんの温かい心づかいで 休日の午前中にお伺いさせていただける事になったのです。

11時半、Nさん宅を後にしてヒロコの小学校の友達で我が家にも何度か泊まりに来たことのある 沖縄在住のミツヨちゃんと待ち合わせして、まずは昼食を! 国際通りの市場の、そのちょっと奥にある沖縄家庭料理の花笠食堂へ… 1000円足らずでこのボリューム、この時点でもうすっかり沖縄ファンになっていました(^_^)

ミツヨちゃんの案内で玉泉洞(サンゴ礁から生まれた鍾乳洞)や沖縄民家、ひめゆりの搭、平和公園 そして首里城とレンタ・カーで回って、一旦ホテルへチェック・イン。 それから夕食は、どこか沖縄風の居酒屋でという私のリクエストに応えて ミツヨちゃんがホテルのフロントで色々聞いて案内してくれたのが泡盛と琉球料理の店”うりずん” 本格的な沖縄料理と新鮮な刺身、そして泡盛をたらふく飲んで、三線(サンシン)の生演奏で 盛り上がって4人で1万円ちょっとは満足度100%でありました。

翌朝もミツヨちゃんがホテルに迎えに来てくれました。 実は昨日、ちょと遅かったために首里城の入口までで首里城公園にも入れなかったのです。 この日も晴天!いつもの【おーいお茶・濃い味】を【ゴーヤ茶】に代えて再チャレンジです! とは言ってものYUKIの基本方針で、有料の本殿に入らなくても見るところは幾らでもあるということで… 無料のアトラクションや城壁の公園、石畳の道、などのんびりと 見るという、 なかなか充実した楽しいミニ・ツアーでありました。

昼過ぎ、ミツヨちゃんと別れて、我々は沖縄本島に最北端辺戸岬へ… そこで遅い昼食の沖縄そば400円、観光地なのにこの内容でこの安さには感激です。 それから金剛石林山に着いたら丁度4時で終了とは知らずホホでありました。

そこから20数キロ南下した今日の宿、JALリゾート・オクマにチェック・イン。 「贅沢な旅をしているな!」と言われそうですが、そうではないのです(^_^;) 安い宿を探すのはYUKIの特技?なのです。 今回の沖縄行きが決まった時もインターネットでアチコチ調べていたようです。 そして「2日目は那覇より少々遠いけど一泊一部屋で12000円の安い宿でいい…」と私に言うのです。 私はYUKIの言う事には逆らわないのが基本方針ですから当然なんでもOKです。 ところが、それはネットの表示間違いで、本当は一名12000円だったそうです。 それで結局、私たちは一名4000円で泊まれることになったのです、ラッキー!

遅い夕食だったので、リゾート内の居酒屋で今夜も沖縄料理をつまみに乾杯! 照明の影にイモリ(沖縄では別の呼び名でしたが)にビックリ、沖縄料理で飲む泡盛は 今日も最高!! 明日の夜(もう今晩ですね)最終便で沖縄をあとにします。 それまでは沖縄を堪能させていただきます。(^_^)

【追伸】 6日最終日は美しい(ちゅら)海に魅せられ、イルカと戯れ… 那覇空港にはミツヨちゃんが見送りに来てくれて無事、我が家に帰りました。

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