2006年04月17日117号 ウェブ進化論

ひさしぶりに面白い本を読みました! 【ウェブ進化論】という今よく売れている新書です。 この本を読んだのは先週号に書いた、火事で道路閉鎖され身動きがとれなくなったクルマの中でした。 時間を忘れて読んでいたので、実はけっこう有意義なひと時だったのです(^_^)

とても面白かったので、逢う人・逢う人にこの本の話をしたのですが… あまり通じませんでした。(^_^;) よく考えてみれば、いずれもインターネットはやらない方ばかりでした。

”ココの皆様”はインターネットを使っておられる方ばかりですから 少しは通じるのではないかとの期待?を込めて書かせて頂きます!

何が面白いか?というと… 私が実際のここ数年で体現した事や…思っている事が、 説得力のある、わかりやすい文章で書かれていたからです。

私が体現した事は何か?というと… 私のような吹けば飛ぶような弱小の保険代理店がウェブすなわちインターネットのおかげで お金もかけずに全国のお客様とコミニケーションをとることが出来るようになって (そこそこ)食べれるようになったということです。

思っている事とは何か?というと… インターネットがどんどん進化し普及していけば、大きな企業や組織に縛られなくても ひとりひとりが、もっと自由で人間らしい生き方が出来るという事です。

鉄道や機械の発明が産業革命を引き起こし、それまでの農業中心の社会構造を大きく変化させたように、 ウェブの進化が世界の大変革をもたらすだろうと言うものです。 (私はウェブとインターネットの違いもよく判らないのですが(^_^;) 鉄道や機械は見る事が出来ますが、ネットは形が見えないので、変革が伝わりづらいわけですが それはジワジワと確実に進行しているのです。

ココ数年の変化で実感しているのは… インターネットが以前と比べものにならないほど使いやすく便利になったという事です。 その代表が【検索機能】です。 欲しい情報が、即座に簡単に入手出来るようになった事です。 これは情報を発信する側にも言えます、私が発する情報も全国の見ず知らずの人が 【検索機能】を使って、知って頂けるのです。

もうひとつ重要な事は、このようなことが… 情報を探す側も、情報を発信する側も、ほとんどコストをかけずに出来るという事です。

それによって… 厖大な数の【スモール・ビジネス】や【個人ビジネス】が急成長し 人々は自由に好きな仕事を、好きなところで、やっても、そこそこの収入なら 誰でも得られるようになっていくのです。

たまたま点けたテレビで細木数子が”ニートの青年”を叱り飛ばしていました。 友達から貰ったモノをネット・オークションで売って生活をしているという青年に対して 「パソコンに向かってバカな事をやってないで、汗水流して働く正職につけ!」と言うのです。 まーこれが従来の一般的な見方かもしれませんが、どうでしょう。

汗水流して、やりたくもない仕事をする事も人生の勉強になるかもしれませんが… 人間、出来れば汗水など流さずに、好きな事で稼いで、そこそこの生活が出来たら幸せではないでしょうか? 汗水流して、我慢に耐えて、定年まで働いた末、退職金も年金もあてにしたほど貰えない…という人達が これから、どんどん増えていくことでしょう。 その年金制度を維持するために、経済成長を続けなければいけないと…国は 出産を促し、消費を促し、インフレを促し…環境破壊まで促して、どこまで突き進もうというのでしょうか?

ネット・オークションで小額でもコンスタントに稼ぐ事は誰でも出来るというものではありません。 モノや資源を大切にするうえからもオークションは、けっして悪い行為ではないと思います。 汗水流して、店員として単純労働でモノを売るよりも ネット・オークションでモノを売る方が、目利きや流通の知識も必要ですし、リスクも背負い大変です。 彼は多分、国民年金は払っていないかもしれませんが、年金をあてにしなくても 自分の生活費ぐらいはネットを使って稼いでいく事が出来るでしょう。

ネット社会に警鐘を鳴らす記事も多く見かけますが、全てのものには光と影があります。 今はその過渡期ですので、ひずみが目立つという事もあるでしょう。

ネット社会は人間同士の真のコミニケーションを遮断する…という意見があります。 […]