2006年11月20日148号 イジメ報道

今回のイジメ報道の発端がどんな事件だったかよく判りませんが どのチャンネルも同じイジメ事件を大きく取り上げているのを見て、私はヒロコに言いました。 「こんな報道をしていたら、きっと連鎖が始まっていく…」と。 そして、私の予想は的中したようです。

私は預言者ではありません、過去に何度もこのような現象を見てきただけです。 マスコミはこの手のテーマが大好きなようです。 もっと報道すべきニュースがいくらでもあるのに、特集まで組まれます。 番組が取材がしやすく低予算で視聴率が稼げるのかもしれません。

イジメによる自殺者の写真や学校までが映し出され、友達や先生の悲痛な インタビューまで報道されます。 今イジメられているこども達はこのような番組を見て、 「私が自殺をしたら大きく報道され、イジメたり、それを見過してきた者たちに復讐が出来る」 と思ってもしまうかもしれないのです。

「学校は何をしていた!」「校長は!教師は!何をしていた!」と責められ それに、頭を下げる映像が映し出され、自殺する校長まで出てきます。 マスコミは「誰が悪い」と犯人探しをする始末ですが これも”イジメ”のように私には見えてしまいます。

イジメは絶対にあってはならない、許されない事かもしれませんが… この世からイジメを無くすことが出来るでしょうか? それより『古今東西、イジメはあって当然』と考えて、 その時の対処法を考えた方が合理的ではないでしょうか?

イジメがは”閉鎖された所”…例えば軍隊とか刑務所とかで起きやすいと言われています。 それが中学校で起きているという事は、学校も軍隊や刑務所のように閉鎖された場所 という事になるわけですが、実際にそうだとは私には思えません。 休もうと思ったら休めるでしょうし、転校だって自由だし、中学生ならどんなに長くても 3年辛抱すれば卒業してしまいます。 自殺を考えるまで悩んでいる事を親に真剣に伝えたら、展開だって変わるはずです。

そんな事もせず、イジメに耐え切らず自殺してしまうのは ひとことで言ってしまえば【想像力の欠如】ではないでしょうか? 「自殺したら自分をイジメた者の復讐になるだろう」というのも想像力かもしれませんが そのような小さく狭い想像力でなく、もっともっと大きな想像力です。

大きな想像力と夢や希望があれば、イジメにあったとしても乗り越えていけるはずです。

【想像力の欠如】はこども達だけの問題でないようです。 イジメ報道そのものに【想像力の欠如】を私は感じてしまいます。

損保の保険金未払問題は身近な事件ですが… 私がこの週間KENでも何度か書いてきましたが、保険会社に私が「なぜ?」「どうして?」と 聞き続けても、いつも返ってくる言葉は「そうなっています」「そういう決まりです」という 回答ばかりで、何の想像力も働かせない結果だと私は思っています。

こども達もおとな達も、あまりにも狭い世界にとらわれいる人が多いようです。 もっと大きな想像力を持って、たくましく生き抜こうではありませんか(^_^;)

私なんか昔からイジメられっ子で… 保険のネット上では、よってたかって袋だ叩きにあっても… YUKIに毎日?イジメられても… ハッピーに暮らしているのですから。(^_^)

2006年04月17日117号 ウェブ進化論

ひさしぶりに面白い本を読みました! 【ウェブ進化論】という今よく売れている新書です。 この本を読んだのは先週号に書いた、火事で道路閉鎖され身動きがとれなくなったクルマの中でした。 時間を忘れて読んでいたので、実はけっこう有意義なひと時だったのです(^_^)

とても面白かったので、逢う人・逢う人にこの本の話をしたのですが… あまり通じませんでした。(^_^;) よく考えてみれば、いずれもインターネットはやらない方ばかりでした。

”ココの皆様”はインターネットを使っておられる方ばかりですから 少しは通じるのではないかとの期待?を込めて書かせて頂きます!

何が面白いか?というと… 私が実際のここ数年で体現した事や…思っている事が、 説得力のある、わかりやすい文章で書かれていたからです。

私が体現した事は何か?というと… 私のような吹けば飛ぶような弱小の保険代理店がウェブすなわちインターネットのおかげで お金もかけずに全国のお客様とコミニケーションをとることが出来るようになって (そこそこ)食べれるようになったということです。

思っている事とは何か?というと… インターネットがどんどん進化し普及していけば、大きな企業や組織に縛られなくても ひとりひとりが、もっと自由で人間らしい生き方が出来るという事です。

鉄道や機械の発明が産業革命を引き起こし、それまでの農業中心の社会構造を大きく変化させたように、 ウェブの進化が世界の大変革をもたらすだろうと言うものです。 (私はウェブとインターネットの違いもよく判らないのですが(^_^;) 鉄道や機械は見る事が出来ますが、ネットは形が見えないので、変革が伝わりづらいわけですが それはジワジワと確実に進行しているのです。

ココ数年の変化で実感しているのは… インターネットが以前と比べものにならないほど使いやすく便利になったという事です。 その代表が【検索機能】です。 欲しい情報が、即座に簡単に入手出来るようになった事です。 これは情報を発信する側にも言えます、私が発する情報も全国の見ず知らずの人が 【検索機能】を使って、知って頂けるのです。

もうひとつ重要な事は、このようなことが… 情報を探す側も、情報を発信する側も、ほとんどコストをかけずに出来るという事です。

それによって… 厖大な数の【スモール・ビジネス】や【個人ビジネス】が急成長し 人々は自由に好きな仕事を、好きなところで、やっても、そこそこの収入なら 誰でも得られるようになっていくのです。

たまたま点けたテレビで細木数子が”ニートの青年”を叱り飛ばしていました。 友達から貰ったモノをネット・オークションで売って生活をしているという青年に対して 「パソコンに向かってバカな事をやってないで、汗水流して働く正職につけ!」と言うのです。 まーこれが従来の一般的な見方かもしれませんが、どうでしょう。

汗水流して、やりたくもない仕事をする事も人生の勉強になるかもしれませんが… 人間、出来れば汗水など流さずに、好きな事で稼いで、そこそこの生活が出来たら幸せではないでしょうか? 汗水流して、我慢に耐えて、定年まで働いた末、退職金も年金もあてにしたほど貰えない…という人達が これから、どんどん増えていくことでしょう。 その年金制度を維持するために、経済成長を続けなければいけないと…国は 出産を促し、消費を促し、インフレを促し…環境破壊まで促して、どこまで突き進もうというのでしょうか?

ネット・オークションで小額でもコンスタントに稼ぐ事は誰でも出来るというものではありません。 モノや資源を大切にするうえからもオークションは、けっして悪い行為ではないと思います。 汗水流して、店員として単純労働でモノを売るよりも ネット・オークションでモノを売る方が、目利きや流通の知識も必要ですし、リスクも背負い大変です。 彼は多分、国民年金は払っていないかもしれませんが、年金をあてにしなくても 自分の生活費ぐらいはネットを使って稼いでいく事が出来るでしょう。

ネット社会に警鐘を鳴らす記事も多く見かけますが、全てのものには光と影があります。 今はその過渡期ですので、ひずみが目立つという事もあるでしょう。

ネット社会は人間同士の真のコミニケーションを遮断する…という意見があります。 […]

2006年01月16日104号 プロ

耐震偽造問題でヒューザーの小嶋社長の証人喚問が17日にあるようで、 また高い視聴率になることでしょう。

姉歯元建築士の証人喚問のNHKのテレビ中継を見て不快に思った事があります。 それは、質問する議員は普通に撮られているのに、姉歯氏の表情は超ドアップで撮られ 動揺する様子を詳細に伝えようとする意図が私には見えたからです。

一時期、証人喚問のテレビ中継が証人の人権を守るというタテマエで静止画像になった時は とても違和感があり、国民の見る権利を優先すべきだと私は思いました。 それが解禁されたわけですから、テレビ中継はあくまで淡々とありのままを バイアスは入れずに伝えれるべきではないでしょうか。 編集されたドキュメンタリーやワイドショーではないのですから。

悪い事をする人は、いつの世にも必ずいるものです。 姉歯元設計士や小嶋社長も、その一人かもしれません。 でもそれを、よってたかって追い立て、みんなで面白がるのも上品とはいえません。

私が不思議に思うのが… それだけ多くの耐震偽造のマンションが建てられたのに 施工した職人達は何の疑問も感じなかったのか?…という事です。

鉄筋やコンクリートの量が極端に少なくても、それは設計士や施工主の責任で、 註文通りに作業をすればそれで良いと思っていたのでしょうか? 余計な事を言って、仕事がなくなる事の方が恐ろしいのでしょうか?

MY生命の保険金未払問題でも同様の事を思いました。 お客様が保険金請求してMY生命がその支払拒否をした時に、 その保険を契約した数多くの外務員は誰も何も疑問にも感じなかったのでしょうか?

外務員の中には会社に噛み付いた人もいたかもしれませんが… 「そういう決まりになっているのだから、そんな事をとやかく追求するものではない」と 一括されたか、やんわりと圧力をかけられたのではないかと私は思います。

なぜ私がそう思うかと言えば、保険の仕事においても 「そういう決まりだから…」「そうなっているのだから…」というのがあまりにも多いことです。 それに反発して、ホンネ丸出しの発言をしていると 昨年5月の私のホームページ閉鎖騒動のようなことがおきてしまうのです(^_^;

ヒール(悪玉)役のキャラクターに徹した小嶋社長の証人喚問は私も興味はありますが、 見て見ぬふりをして、触らぬ神にタタリなしと… このようなことを見過ごしてきた風潮や風土にこそ問題があるのではないでしょうか!

現場のプロが、お客様の立場からホンネで、判りやすく、おもしろく連載する… そんな生命保険のメール・マガジンを企画中です。 あたりまえの事をあたりまえに書こうと思っているのですが、実はコレが大変なチャレンジという世界です。 もうしばらくお待ちください(^_^)