今までに… 2005年3月7日059号【頑張れ!ホリエモン】 2005年04月25日066号【ホリエモン放送委員会】 2005年09月05日085号【またまたホリエモン】 2006年01月23日105号【またまたまた…ホリエモン】 …と過去に4度もホリエモンを応援してきました。 今、読み返してみると少々誉めすぎちゃったかな(^_^;)という箇所もありますが、 裏切られたという気持ちはありません。 ホリエモンの弱い一面を見たようで、これはこれで興味深く思っています。
3月16日東京地裁は堀江被告(ホリエモン)に対して【証券取引法違反】で 懲役2年6ヶ月の実刑判決を言い渡しました。 これまでの判例から見ても大変厳しいもので 無罪を主張しているホリエモンは当然の事として上告しました。
判決には”ミセシメ”的な側面が、そもそもあるものです。
制限時速オーバーの走行や駐車禁止場所にクリマを駐車した経験など一度も無いという ドライバーがはたしてどのいるでしょうか。 法人が財務内容を調整することも大なり小なりあるのではないでしょうか。
しかし、このような犯罪行為でも捕まったってしまったら… 「他にもやってるヤツはいくらでもいる!」と言い張っても、犯罪は犯罪です。 捕まったのがウンのツキなのです。 捕まえる側は誰を捕まえるかを選らぶことだって出来るのです。
数年前の話ですが、六本木で日本料理店をやっている友人がいて、 その店の前の路上に友人の高級外車が停められていました。 その後ろに私の川崎ナンバーのボロ・クルマを停めて店内の友人と30分ほど雑談し 外に出ると私のクルマがありません。 駐車違反でレッカー車で持ち去られていたのです。 友人の外車はそれよりズット前から駐車しているのにチョークひとつ引かれていません。 警察でいくら文句を言っても後の祭りです(^_^;)
ホリエモンも、いくら文句を言っても後の祭りです(駐車違反と比較するのもナンですが) もちろん「他にも、やっているヤツは大勢いる」は通用しません。 ホリエモンは”やってるヤツ”の中から選ばれたのですから。(^_^;)
小学校しか出ていない田中角栄が総理大臣まで登りつめた時は”今太閤”ともてはやされました。 でもマトモなことをだけやっていたのでは”小学校しか出てない男”が総理大臣にはなれないのです。 けっきょく、そのような角栄の体質が逮捕につながっていくのです。
コネも実績も資産無い若者ホリエモンは裸一貫で会社を興し 硬直した社会の仕組や大企業に挑戦をいどみました。 ハッタリや危ない橋を渡らなければ、ココまでもこれなかったでしょう。 ホリエモンの時価総額世界一の大きな夢を叶えるためは、 それから先も同様のハッタリや危ない橋をわたっていかなければならないことは 充分に想像がつくはずです。 古今東西一代で大きな権力や財をなした人達は、 なんらかのカタチで危ない橋も渡っているのではないでしょうか。
『多くの投資家を欺いた』というのがホリエモンに対する大きな罪状ですが、 ホリエモンは『投資家を欺むく』のが目的でなかったと思います。 ホリエモンが逮捕され、ライブドア株が上場廃止されたことなどによって株価が暴落 多くの被害者を出してしまったといく事ではないでしょうか。 投資家なら、ホリエモンが持っている色々な危うさもリスクと考えておく必要があったの ではないでしょうか。
さて、ホリエモンは 何らかの意思によって逮捕され、 何らかの”ミセシメ”として2年6ヶ月の実刑判決を受けちゃいました。 ”ミセシメ”ですから、大切なことは多くの国民がどう受け取っているか?です。
リスクを恐れず果敢にチャレンジしようという若者が減るでしょう。 『企業は株主のモノ』…という資本主義なら当たり前のことをホリエモンや村上が主張していましたが 『企業は従業員のモノ』…という昔ながらの我が国の考えにおちついてきたようです。 […]