2007年03月26日166号 ホリエモン PartⅤ

今までに… 2005年3月7日059号【頑張れ!ホリエモン】  2005年04月25日066号【ホリエモン放送委員会】  2005年09月05日085号【またまたホリエモン】 2006年01月23日105号【またまたまた…ホリエモン】 …と過去に4度もホリエモンを応援してきました。 今、読み返してみると少々誉めすぎちゃったかな(^_^;)という箇所もありますが、 裏切られたという気持ちはありません。 ホリエモンの弱い一面を見たようで、これはこれで興味深く思っています。

3月16日東京地裁は堀江被告(ホリエモン)に対して【証券取引法違反】で 懲役2年6ヶ月の実刑判決を言い渡しました。 これまでの判例から見ても大変厳しいもので 無罪を主張しているホリエモンは当然の事として上告しました。

判決には”ミセシメ”的な側面が、そもそもあるものです。

制限時速オーバーの走行や駐車禁止場所にクリマを駐車した経験など一度も無いという ドライバーがはたしてどのいるでしょうか。 法人が財務内容を調整することも大なり小なりあるのではないでしょうか。

しかし、このような犯罪行為でも捕まったってしまったら… 「他にもやってるヤツはいくらでもいる!」と言い張っても、犯罪は犯罪です。 捕まったのがウンのツキなのです。 捕まえる側は誰を捕まえるかを選らぶことだって出来るのです。

数年前の話ですが、六本木で日本料理店をやっている友人がいて、 その店の前の路上に友人の高級外車が停められていました。 その後ろに私の川崎ナンバーのボロ・クルマを停めて店内の友人と30分ほど雑談し 外に出ると私のクルマがありません。 駐車違反でレッカー車で持ち去られていたのです。 友人の外車はそれよりズット前から駐車しているのにチョークひとつ引かれていません。 警察でいくら文句を言っても後の祭りです(^_^;)

ホリエモンも、いくら文句を言っても後の祭りです(駐車違反と比較するのもナンですが) もちろん「他にも、やっているヤツは大勢いる」は通用しません。 ホリエモンは”やってるヤツ”の中から選ばれたのですから。(^_^;)

小学校しか出ていない田中角栄が総理大臣まで登りつめた時は”今太閤”ともてはやされました。 でもマトモなことをだけやっていたのでは”小学校しか出てない男”が総理大臣にはなれないのです。 けっきょく、そのような角栄の体質が逮捕につながっていくのです。

コネも実績も資産無い若者ホリエモンは裸一貫で会社を興し 硬直した社会の仕組や大企業に挑戦をいどみました。 ハッタリや危ない橋を渡らなければ、ココまでもこれなかったでしょう。 ホリエモンの時価総額世界一の大きな夢を叶えるためは、 それから先も同様のハッタリや危ない橋をわたっていかなければならないことは 充分に想像がつくはずです。 古今東西一代で大きな権力や財をなした人達は、 なんらかのカタチで危ない橋も渡っているのではないでしょうか。

『多くの投資家を欺いた』というのがホリエモンに対する大きな罪状ですが、 ホリエモンは『投資家を欺むく』のが目的でなかったと思います。 ホリエモンが逮捕され、ライブドア株が上場廃止されたことなどによって株価が暴落 多くの被害者を出してしまったといく事ではないでしょうか。 投資家なら、ホリエモンが持っている色々な危うさもリスクと考えておく必要があったの ではないでしょうか。

さて、ホリエモンは 何らかの意思によって逮捕され、 何らかの”ミセシメ”として2年6ヶ月の実刑判決を受けちゃいました。 ”ミセシメ”ですから、大切なことは多くの国民がどう受け取っているか?です。

リスクを恐れず果敢にチャレンジしようという若者が減るでしょう。 『企業は株主のモノ』…という資本主義なら当たり前のことをホリエモンや村上が主張していましたが 『企業は従業員のモノ』…という昔ながらの我が国の考えにおちついてきたようです。 […]

2007年03月19日165号 空也のもなか

「Aさんから電話で空也(くうや)の最中(もなか)が手に入ったから、取りに来ないかって… たぶんKENに逢いたがっておられるのじゃないですか?」

私が帰宅するなりYUKIはAさんから電話があった事を伝えました。 Aさんは今年84歳のお客様で、私がケーキ屋KENちゃんの㈱フランセ時代に 仕入課長をされていた方でもう40年近いお付き合いになります。

私は銀座8丁目の並木通にあったフランセ本店の店長を数年やっていました。 その頃の銀座は高度成長の真っ只中で並木通りには高級クラブがひしめき 夜になるとフランセの喫茶室はクラブのマネージャーやホステス、そのお客様でごったがえします。

午後10時頃から2時間あまり、銀座のクラブや割烹からイッセイに 電話での”お菓子”の注文が殺到するのです。 その頃の銀座は会社の接待が花盛りで、その接待客の”手土産”になるのです。 この2時間足らずで1日の売り上げのほとんどを占めるため フランセのジャンパーを着たアルバイトが配達に走り回るわけですが… アマンド、ヴィクトリア、ウエスト、コージコーナーなどの数多くの洋菓子店も ライバルとしてしのぎを削っていたのです。

そんな並木通りに、私が出勤する頃には早々と「売り切れ」の札を出している やる気の無い?和菓子店がありました。 「あ~あ~こんな事をやっているから和菓子屋はだめになっていくんだ」… 私は、そう思っていました。

あれから30年、社用族で賑わった夜の銀座の面影はすっかり薄れ フランセを初め多くの洋菓子店も銀座から姿を消していきました。

Aさんとは電話ではよく話すけど、まだ逢ったことが無いというYUKIをつれて さっそく府中のAさん宅を訊ねることにしたのです。

私は昭和53年フランセを退社し1年間だけ旅行代理店の仕事をしていました。 その頃Aさんは持病に苦しんでおられたのですが… 「これが最初で最後の海外旅行になると思うけど、 学生時代の憧れだったドイツに妻と気ままな旅をしたい…」 との希望でパッケージでないオリジナルの旅が出来るよう手配した事がありました。

その最後のハズの海外旅行が84歳になる今日までに ほとんど毎年続けられて、もう大変な旅行通。 その話を聞くのが私の楽しみになったくらいなのです。

ヨーロッパの田舎町での人とのふれあいが何より楽しいと 60歳を過ぎてから、ドイツ語、フランス語、スペイン語の学校に通い Aさんの辞書はどれも使い込んだネンキが入っているのです。 「これが最後の旅行!」が口癖のAさん… 「万里の長城を一目みて死にたい」と昨年は中国にいかれ 今は中国語の勉強もされていて、おどろくばかりなのです。

さてさて、空也のもなかです! 我が家に帰ってさっそく食べることにしました。 小ぶりで、とても美味しいので何個でも行けそうですが(^_^;) 3個たべたところでYUKIからは箱ごと取られてしまいました。

華美なパッケージは一切なく 小さな紙箱にぎっしりつまった10個の最中、これで950円。 防腐剤など一切使わず、その日作った分が売れたらそれでおしまい。 配送も、出店もなく、来店客にのみの販売。 昔からの製造・販売スタイルを頑固なまでに崩さない経営姿勢は まったくムダのないECOそのものではないでしょうか。

私がフランセの銀座店長だった20代後半 業務のマニュアル化・パターン化で拡大路線をひた走り… 時代遅れの和菓子屋とバカにしていたお店です。(^_^;)

2007年03月12日164号 怒りの”保険料改定”

いつもYUKIと一緒にいく東京海上の代理店向けの説明会が金曜日(9日)にありました… わたしが行く前から怒りまくってかなりテンションが上がっているので 「今回はKENひとりでいらして下さい!」とYUKIから言われ一人で出かけました。(^_^;)

今回は生命保険の【標準死亡率】の変更に伴う保険料改定についての説明会です。

何をそんなに怒っていたかというと… 4月から保険料が改定されるというのに、代理店での試算が23日にならなければ出来ない事…そして それでは間に合わないと、担当者に新保険料のシュミレーションを出してもらったら とんでもない事が判ったからです。

今回の改定は、簡単に言ってしまえば… 死亡率が下がったので、4月から、その分は保険料が下がりますよ…と言ったような事のようです。

私が今まで経験してきた保険料改定は、 予定利率の引き下げにともなう、保険料の値上げでした。 この場合は…「4月から保険料が上がりますから、3月中にご契約をすれば得ですよ!」という セールス・トークやキャンペーンが行なわれました。

ところが逆に4月から保険料が下がるとなるとどうでしょう?

「4月から保険料を下がりますから、4月になってからご加入下さい!」 というキャンペーンはしないようです。

そこまでする事はないでしょうが、 お客様には今月中にご契約した場合と来月になって契約した場合の 具体的なシュミレーションをお見せして、確認を取ることぐらいは必要ではないでしょうか。

損害保険(自動車保険や旅行保険)は来月から保険料が安くなるからと言って 契約を先延ばしするコトは少ないでしょう、 また、その保険料を何年も変わらず継続される事もありません。

しかし生命保険は契約日を来月に先延ばしさせても大きな問題はないでしょう、 また、契約時に決まった保険料は何十年と変わりません。 毎月の保険料が500円安くなれば30年では18万円違ってくるのです。

しかし、代理店での試算は23日以降でなければ出来ないという事で お客様に開示する資料を作る事が出来ないのです。 したがって私は4月から基本的には保険料の値下げがありますからと… 3月での生保契約は控えるようにしていたのです。

そんな中、メール相談でのお客様が契約を望まれることになったので、 ご契約を頂く前に、3月と4月の保険料の具体的な資料をお作りしなければならないと… あんしん生命の担当者に頼んでエクセルのシュミレーション資料を送付してもらい、 それを分析して、私はビックリしてしまいました。

私はつねづね、昨今の医療保険の売り方や仕組に問題提議をし、 それ対して、従来からある【入院特約】の優位性をご案内してきました。

その【入院特約】がなぜか?…保険料が約1割値上げ、逆に解約返戻金が約2割減っているのです。

そんなコトは、改定の案内にも書かれていませんし、生保担当者からも聞いていません。 今回の改訂は【標準生命表】の変更によるものだと言う事ですが、それによって 解約返戻金が2割もカットされる理由が私にはわかりません。 保険料を高くして、解約返戻金をカットするというのは、契約者にとってはダブル・パンチです。

ただ、こんな事で文句をいうのは私ぐらいで 多くの代理店も契約者もなにも気づかず、やがてはこの【入院特約】自身が姿を消すかもしれません。 どこの保険会社も【医療保険】を主力にしていくようです。

私はいずれは【入院特約】も消滅していく保険だとは思っていました。 私が契約者に良いと思って薦めてきた保険の多くは消滅させられてきたからです。 この3月で、私が大好きだった【3つのあんしん】も消滅します。

保険会社も営利企業ですから”売り止め”にしたり”消滅”させる事はしかたが無いと思っています。 しかし何の開示もなく、このような”大幅改定”をするのはどうでしょう。

そのような疑問をいっぱい抱えて、説明会に乗り込みました。 2時間に渡る解説をしたのはH君でした。 彼は私の担当者が不在の時にも私の面倒な?質問に少しも嫌がらず応えてくれる好青年です。 おとなしく黙って聞くことにしました。

時間が限られているので【入院特約】にまで触れない事は理解しました、しかし… 時間が限られているのに、今回の改訂とは直接の関係はない、 […]

2007年03月05日163号 秘伝?水餃子の作り方

この時期になると、どうしても目に停まってしまうものがあります。 それは『白菜』です。 もちろん、この時期が旬というのではありません、そろそろ値段も高くなりやがて姿を消すからです。

白菜が八百屋やスーパーの店先に並び値段も手ごろになったら、 毎年、真っ先に作るのが、我が家秘伝?の水餃子です。 冷凍庫にも保存しておくため数食分をまとめて作っておくという行為を、 毎年数回はするのが我が家のならわしになっているのです。 もちろん作るのは私です。

水餃子は私が幼少の時から母がよく作ってくれました。 そのころは”豚まんじゅう”と呼んでいて、まだ”餃子”の存在も私はしりませんでした。 母はその昔、父親の仕事の関係で満州にいる時に、特務機関いた父と見合い結婚しました。 敗戦で引き上げる時には、私は母の胎内にいたのです。 母は女学校時代の東京を除いては、満州で育ったようなのです。 したがって、我が家の水餃子も母の満州仕込みのものだったようです。

とは、いっても、それほど難しいものでもないのです。 ただ茹でた”白菜”を細かく切ったものに豚肉のひき肉を混ぜた”具”を作り 小麦粉を練って作った餃子の皮にまいて、それを茹でて酢醤油につけて食べるという シンプルなものです。

私が小学生の頃からは、この”餃子の皮”を作るのが楽しみで… 二人の妹と粉だらけになっていたのを思い出します。 ヒロコが小さい時にも、この皮作りをしたのですがYUKIから粉だらけになると怒られ それから、しばらく、既成の”餃子の皮”を使っていたのですが、 やっぱり、手作りの皮のほうが、経済的で美味しいという事で復活しています。

さて今回は、その水餃子が出来るまでの仮定を写真を交え紹介してまいります。

①毎月、一回訪問する法人契約者(埼玉県・幸手市)に行く途中にある 八百屋さんで2束198円の白菜をゲット! ②近所のスーパーで安くなったひき肉(昔は豚肉だったが牛と豚の合挽きが良い) 小麦粉を購入。 ③まず小麦粉(強力粉と薄力粉を適当に混ぜて)を練っておく。 ④白菜をバラシて洗い、茹で上げる。 ⑤茹でた白菜を細かく包丁で切る。 ⑥細かく切った白菜を布きんに包んで絞り水分を落とす。 ⑦それを挽肉とまぜる。 そのさい生姜・にんにく・胡椒・醤油・塩など好みに合わせ適当に。 ⑧よく掻き混ぜる(ポリ袋に手を入れてムラなく) ⑨練った小麦粉を小さく丸め、それを麺棒で伸ばして”皮”を作る。 ⑩具を入れて、包む。 ⑪たくさん作るので、まず最初は作った餃子を冷凍庫に入れていく。 ⑫ある程度、冷凍庫に入れたら今日食べる分を作る。 ⑬具が余ったらスープ用(これがまた旨い!)に小分けして冷凍しておく。 ⑭いよいよ、夕食用に作ったものを茹でる。 ⑮適当なところで取り出す。 ⑯出来上がり!

とても、簡単で、とても適当なのです! レシピなんてものは、ありません。 白菜と挽肉と小麦粉さえあれば出来るのです。 白菜と挽肉の割合も気にしたことがありません、調味料も入れたりいれなかったりです。 昔は酢醤油にラー油でしたが、最近ではポン酢醤油に唐辛子を使ったりしています。

これを食べる時は、これだけを食べるというのが流儀?です。 この水餃子を汗をかきながら、もくもくと満腹になるまで食べるのです。 おどろくほど幾つも美味しくスルスルと食べてしまえます。

今日作った3分の2は冷凍庫に保存しました。 今日、幾つたべたかって?…それは、ナイショです(^_^;)

[…]

2007年02月26日162号 F君の定年

私の学生時代の同級生がぞくぞくと定年を迎えました。 大学時代の同級生は、けっこう年上がいたりして、何年も前に定年になった者もいますが 飛び級制度の無い我が国の学校システムにおいては、 この3月末をもって私の同級生は全員60歳を超えてしまうのです。

その中の一人で2月に定年を向えたF君の家にYUKIと訪ねました。 F君は学生時代から、とても几帳面で真面目な性格で”信用金庫”に就職を決めたときも みんな彼にピッタリだと思いました。 そして、みんなの予想通り?に”その信用金庫”を定年まで勤め上げました。 しかし就職した時の信用金庫と、定年になった時の信用金の名前は違っていました。 数年ほど前に吸収合併されてしまったのです。

それでも几帳面で真面目なF君は家族のためにも歯を食いしばって頑張ったようです。 その長男は東大を卒業しJRに就職し、昨年6月プラハで結婚式をしたようです。 ちょうどその時期に、我がファミリーもW杯のドイツ旅行でプラハに行っており奥様との話は盛り上がったのですが F君は長男の結婚式には出席しなかったのです。 社内の”イジメ?”で休暇も取れず、あと8ヶ月の我慢とあきらめたようです。

次男も早大の院生で自立をしたようで、F君は二人の息子をリッパに育てあげ、 無事定年を迎え肩の荷もすっかりとれ、少し太ってとても穏やかな表情になっていました。 会社に嘱託として残るという選択肢もあったようですが… もう2度と同じような仕事はしたくないというのがF君の思いのようです。

テーブル上に外資系生命保険会社の代理店募集の案内資料が置いてありました。 F君に訊ねると、 「どこから情報を得てくるのかしれないけど、金融機関の定年退職者を対象に代理店募集をして、 主に外貨建の一時払の個人年金保険を販売さそうとしているみたいだね」…と言いました。 本人は、こんな商品をあたまから信用しておらず、まったくその気も無いとのことでした。

団塊の世代の退職金が大きなマーケットとして狙われているようです。 豪華なパンフレットには素晴らしい?内容が書かれているようですが 金融の”プロ”でもあったF君は何度も読んでも結局よく判らなかったようです。 生命保険の”プロ”でもある私も見たのですが、よく判りませんでした。(^_^;)

代理店勧誘の担当者は電話で「そんな難しい勉強や知識は必要ないですから…」と言ったそうです。 ようするに、金融機関を長年勤め上げた者の”顔”で同世代の退職金マネーを狙おうというのでしょう。

どうも保険会社というのは、私のように、お客様本位をタテにヘリクツを言う代理店(募集人)より、 保険会社の勧める主力商品を黙ってもくもくと売ってくれる… ようするに『売る機械』を求めているように思えることがよくあります。

そのようなにして売ろうという”商品”とはどのようなものでしょうか? 詳しい内容までは判りませんが、収益性が高く それを売ったF君も、保険会社も潤う商品であることは間違いないでしょう。

それは保険を販売しそれを生業(なりわい)としている私のような代理店も同様かもしれませんが 細く長く地道にやっている代理店はお客様を裏切ったらオシマイだという事です。 すなわち『売る機械』ではやっていけないという事です。

私が”この手の商品”を扱うとしたら、徹底的に商品分析をし、メリット、デメリットを充分に説明し お客様の自己責任を確認した上で加入して頂くことになるでしょう。 しかし、私がそこまで説明したなら多分、多くの契約は貰えないように思います。

なぜなら私は保険屋で”投資”についてはプロではないからです。 これらの商品の多くが、リスクを契約者に押し付けているのです。 契約者の多くも”投資”のプロではないはずです、もし投資のプロならこんな商品に手を出さないでしょう。 ”投資”のプロは、この商品を開発した保険会社にいるかもしれません。 その保険会社がリスクを取らないで、契約者にリスクを取ってもらう商品をつくったのです。

保険会社まかせにして、リスクだけ取らされるなら、自分で納得した投資をしたほうがマシと 私自身が思ってしまうのですから売れるわけありません(^_^;)

今、世間では、格差がどうした!弱者切捨てがどうした!とか言っていますが… 日本経済を支えているのは,そのような弱者たちではないでしょうか?

宝くじ・競輪・競馬でささやか夢を追い、高いタバコ代で財政に寄与し 高いローンでの買い物をし、消費者金融を潤わし… 安物買いの銭失いをするのも、投資の犠牲者という役目を担わされるのも…決まって弱者です。 すなわち、この国の経済が成り立つためには、何時までも愚かな弱者が必要だという […]

2007年02月12日160号 国家の限界

『国家の品格』だとか『美しい国、日本』とか… 国家のありかたがよく論じられるようなりました。

でも個人的には、どうもこのような風潮が馴染めません。 とはいっても私は日本食が大好きでワールド・カップも日本を懸命に応援した典型的日本人です。

『国家の品格』という本はタイトルでヒットしたともいわれていますが… 私はこのタイトルが気にいらないので読んでいません。 ”日本人の品格”ならわかるのですが…”国家の品格”とは何でしょう。 何でしょうと思うなら読めば言いのでしょうが(^_^;)

人類の歴史をひも解くまでもなく、古今東西いつでもどこでも、 人類は個人を犠牲にしながら国家を維持してきました。

環境問題を考えれば人口減少は自然の流れですが、国家の視点から見れば危機のようです。 それが…柳沢厚生大臣の「女は産む機械」発言に繋がるのでしょうが、 【失言はホンネ】ですから彼は正直者だと思います。 政府は”国家”を守り維持発展さすのが役目です。 柳沢サンは国家から給料を貰って国家のために仕事をしているのですから 「女は産む機械」と考え、 国益を守るために戦争があれば「男は戦う機械」と考えても何の不思議もありません。

国家に限らず集団は大きくなればなるほど、 その組織を維持するために個人が犠牲になるという構図があるわけです。 日本人はけっこう、この構図が好きな事は先々号でも書きましたが… この土曜日YUKIと”損害保険業界ネットのOFF会”に参加して、またその感を強くしました。

これで2回目の参加で、閉鎖的な業界の中で色々な立場の関係者がホンネで意見を闘わせて ”生保業界のアカラックス”に対して”損保業界のOFF会”は平均年齢もグツと若く 私の楽しみのひとつになってきたのですが…

私は【ゆったりECOな保険ライフ】というブログを週3回のペースで連載していますが… その基本テーマは保険会社の商業主義に惑わされず、 どんな小さな契約でもネットを上手に使いながら、長くホンネで楽しくやっていく事が お客様にとっても代理店(すなわちワタシ)にとってもHAPPYで経済的というオハナシです(^_^;)

今の保険業界を見回すと新たなビジネス・チャンスとしての新規参入や販売チャネルも増え続け、 保険会社はどこも効率性や収益性を求め大型化をめざし、 私のような個人代理店は淘汰の風にさらされる環境にいるのです。

しかし、保険産業は基本的にパイの決まったゼロサム(例・クルマ1台に2つの自動車保険はない)の 世界であるという事を忘れてはならないのです。 それなのに、どこもここも効率性や収益性を伸ばす事ばかり考えていたら、どうなるでしょうか? そのシワ寄せは契約者にいくのではないでしょうか。 組織が出来れば組織を守るために、収益を上げる事に邁進し個人(従業員や客)を犠牲にします。

私の販売スタイルを語ったら「それは理想だが、そんな事をしたら会社はやっていけない」 と語った大型代理店の代表者がいました、私も当然だと思いました。 それは会社という組織を守るために、従業員の尻を叩きながらでも収益性の高い保険商品を 『売る機械』にならなければならない事もあるからです。

またある40歳の代理店さんは「この仕事は60歳以上は続けられないし続けようと思っていない」 という発言に現在60歳の私はビックリしてしまいました(^_^;)

安定した顧客も抱え、実戦知識が蓄積された、あるていどの高齢になってこそ ほんとうの意味での顧客本位で親身なコンサルティングが出来るのではないでしょうか? 生産性や効率性で小さな代理店を淘汰するのではなく 生業(なりわい)として定年ナシで、ほんとうの意味での顧客本位の出来る保険代理店にこそ 21世紀のビジネス・モデルがあるのと私は思っているのです。(^_^)

「保険会社とホンネで大いにワタリアウべき!」と若い代理店経営者にケシカケましたが… 多くの従業員を抱えスタートしたばかりの経営者にはリスクを感じるようです。 失うものがほとんどない個人として確立した私のような代理店だから言えるのかもしれません。

でも…どうしてみんな組織を作りたがるのでしょうか? そして、その組織を守り維持するために『機械』になって我慢やムリをするのでしょうか?

ネット時代は個人がもっと自由に好きな事を生涯やっていける時代なのです。 まずは「組織の限界」「国家の限界」を知ることではないでしょうか。

それが平和やECOや少子高齢化社会や地域格差や雇用問題をとくカギとなり […]

2007年02月05日159号 私は我が家の何なのさ?

先週は生活のリズムを狂わされた一週間でした。 誰に狂わされたか?というとヒロコとYUKIにです。

ヒロコは外資系の小さな映像製作会社に勤めており… 152号では、アメリカのテレビ番組で日本のめずらしい自動販売機の撮影依頼があり、 それに私とYUKIが出るハメになったことは書きましたが 今度はハリウッド映画の東京ロケの模様を撮影するという依頼があったようです。

これには私もYUKIもお呼びはかかっていません(あたりまえですが) 東京ロケは銀座・渋谷・秋葉原そしてレインボーブリッジと一週間、 それもすべて深夜に行なわれるというのです。 まーヒロコも一人前?の大人ですし、そのような仕事なら仕事で ホテルを取るなりタクシーで帰るなり考えているものと私は思っていました。

しかし初日は、明け方に銀座ロケが終わり”始発”で帰ってきました。 帰ってきました…と言っても帰って来たのは小田急線の向ヶ丘遊園の駅までで、 そこからバスはまだ始発前のため、私は電話で起されて暗い早朝、駅まで迎えに行かされました。 ちょうど一週間前の月曜日未明です。

月曜発行のこの【週間KEN】は月・水・金発行のブログもありますから 毎週月曜日は、午前2時頃に書き上げて就寝するのがパターンになっています。 それでも7時30分には起きるのですが…5時はちょっとです(^_^;)

でも、クルマのテレビから”朝ズバ”の”みのもんた”が映し出されると 「みのさんに負けす、がんばらなくちゃ」とヘンにはげまされてしまいます。

駅からタクシーで帰宅する手もあるのですが、 ヒロコが就寝のする時も、起床した時も、私は起きているものですから 私はズーっと寝ないでいると思っているのでしょうか(^_^;)

次の日、そろそろ寝ようと思った午前1時すぎです… YUKIのケータイにヒロコからメールが入ったようで、YUKIは何だか返事を書いて送信しました。

私   「ヒロコがなんだって?」 YUKI 「撮影が早く終わったので、今から会社に一旦戻るって…」 私   「それで…」 YUKI 「KENが会社に迎いに行けばいいのねってメールしたところよ」 私   「…」

会社は都心にあるわけですから深夜とはいえ往復2時間近くは見なければなりません。 行くの私ですから、いちおう「どうする?」とぐらい聞いてくれてもいいようですが 黙ってスゴスゴ出かけました。 こうなってしまうと当然のことのように、次の日も同じパターンです(^_^;)

まだ問題があります。 そんなことがあっても私は遅くても8時前には起床します。 しかし、ヒロコはともかくYUKIまでもがナカナカ起きてこないのです。 けっきょく私は朝食は抜きで、みんなで昼ごはんを食べる事になるのです。 (休日もこのパターンで馴れていますが^_^;) それに晩ご飯です。 ヒロコがいないとYUKIは食事を作る気力が無くなるようで マルエツの半額弁当がメインになるのです。

そのヒロコも、やっと全てのスケジュールが終了し日曜日の夕刻に帰宅、 この日は深夜から16時間ほどのロケで、先ほどまで死んだように寝て ひさびさに3人そろって夕食のお鍋を食べたのは午後11時です。 よーするに我が家はヒロコ中心に回っているのです。

ちなみにハリウッド映画の題名は「Jumper」 主演は「スターウォーズ」のヘイデン・クリステンセン ハリウッドからは40名ほどのスタッフが来日 時空を超えてタイム・スリップするSFモノので公開は来年春とのこと 一作目が当たればシリーズ化も考えているようです。

ヒロコが現場で親しくなったスタッフの名前をネットで検索したら、 誰もがハリウッドの第一線で活躍するプロばかりで感激していました。 まーヒロコにとっては刺激的で充実した一週間だったようです(^_^)

[…]

2007年01月29日158号 なぜ雇用にこだわる?

”朝まで生テレビ”で【格差拡大!雇用崩壊!アナタは生き残れるか?】をやっていました。 こんどの国会も”雇用”や”格差”がテーマになるようです。 ”格差”によって”雇用”の不均等があるのか? ”雇用”の不均等で”格差”が生まれるのか? ニワトリが先か?タマゴが先か?、この二つの相関関係を論じたいようですが 私はまったく違った考えです。

格差社会が問題になっていますが、我が国には生まれながらによる”絶対的格差”は基本的にないはずです。 給食費も払えない世帯が○万にも達したと言いますが、 本当になにもかも払えずにいるのでしょうか? 恥ずかしい話ですが、我が家もマンションの管理費や積立金を滞納した時期が数年続きました。(^_^;)

雇用問題ですが なぜ”雇用”にこだわるのでしょうか? なぜ”稼ぐ”にならないのでしょうか? どこかに雇われてリスクのないお安定した”給料”をもらいたいということのようです。 それも”正規社員”になることがのぞまれて”非正規社員”とは不公平で格差が生じると いうような事を”朝生”で延々と議論をしていました。

しかし企業が正規社員と非正規社員とに格差をつけているのには理由があるはずです。 企業は収益を上げるため…投資家に利益を還元するために…従業員を雇用しているともいえます。 企業が利益をドガエシしても従業員の雇用を優先するという事はないと思ったほうがよいのです。 企業を守るためには従業員のリストラをしたのは誰でも知っているはずです。 その結果多くの大企業が業績を回復したのではないでしょうか?

それなのに”格差問題”と”雇用”を結びつけ延々と議論を続けて結果が出るというのでしょうか? 正規社員として雇用されても、なんらかの形で格差はつけられるものです。 正規社員なら自分の意思とは違うイヤな仕事や転勤が命じられることもあるでしょう。 そして、いつかは定年やリストラといった自分の意思とは関係ないかたちで解雇されるのです。

どうも今の日本人には『働く=雇用』という方程式があるようですが 我が国がサラリーマン社会になったのはココ数十年の話です。

イジメや家庭崩壊で【3丁目の夕日】を懐かしむ声がありますが、 あの時代はまだサラリーマン時代に突入する前のお話です。 それから【植木等の無責任男】スーダラ節の大?サラリーマン時代が登場し高度成長を続けるわけですが、 そんな時代はバブル崩壊でとっくに終わっているのではないでしょうか。

これからの時代は”個人”として、自己責任で好きな事をして、ほどほどに稼ぎながら、 社会や環境に貢献しながら楽しい人生を送る…という事です(^_^)

それは、けして夢ではないことは【ココ】でも【ブログ】でも書いてきました。

2007年01月15日156号 不二家の危機管理

その昔の”ケーキ屋KENちゃん”として… また現在の”保険屋KENちゃん”として… 今週は”不二家の危機管理”について書かせていただきます。

私が”ケーキ屋KENちゃん”になるずっとずっと昔… すなわち”3丁目の夕日”時代の私が幼少のころ、ケーキといえば不二家でした。

クリスマスには不二家のケーキを私や妹達は毎年楽しみにしていましたが、 ある年、銀座で飲んで酔って帰った父が買ってきたクリスマス・ケーキが 箱に中でひっくり返っていて、みんなで箱についたクリームを舐めたのを とてもなつかしく思い出します。

しかし、大学を卒業し”フランセ”に入社した頃には 不二家はケーキ屋というより大手菓子メーカーという認識で、 ケーキ屋やレストランとしてはあまり良いイメージを持たなくなっていきました。 したがってジツは今回の”事件”も、それほどの驚いてはいません(^_^:)

11日(木)日経新聞の朝刊の記事で今回のニュースを始めて知りました。 何度か繰り返し読んだのですが、どうにも不思議な内容です。 脅迫されてイヤイヤ発表したというように思てしまうのは私だけでしょうか。

記事を要約すると… 昨年の11月に消費期限が1日過ぎた牛乳を使ってシュークリームを2000個作って 販売したという記事です。 出荷前の細菌検査でも問題が無く【社内規定に違反する行為】で 調べたのは【社内の諸問題を改善するためのプロジェクト・チーム】だというのです。 被害者も出ておらず、調べたのも内部で、こらだけの話なら法的な問題は無いのです。

不二家の記者会見で腹立たしく思ったのは… 責任を「昔からの古い考えを持った者で…」と製造担当者におしつけた事です。 日本生命も保険金不払いの責任を担当者一人に押し付けましたが… このような事で担当者が私腹を肥やしているならともかく、そうでなければ それを見過ごしてきた会社に責任がある事は歴然としています。

どうして”期限切れ”の牛乳が、そんなに出て来るのでしょうか? 牛乳は普通、製造されて7日間、工場に入荷されてからも5日ぐらいあるのものです。 小さなケーキ屋でも牛乳や生クリームは毎日オーダーするもので5日以上も放置される事は 考えづらいことです。 不二家は牛乳をふんだんに使ったキャンディー『ミルキー』が代表商品ですから 大量の牛乳を使用しているはずです。

シュークリームは鮮度が命の食べ物で作り貯めも出来ませんから、 常に新鮮な牛乳を優先するシステムぐらい簡単につくれるはずです。

私は不二家に良いイメージが無いと言ったのは たまに利用する不二家レストランやチェーン店を見るかぎり”味”も”サービス”も”清潔感” イマイチで外から見ただけでも危惧を感じるからです。 『社内規定』や『社内の諸問題を解決するプロジェクト・チーム』をこの事件をきっかけに作るなら ともかく、そんなものが存在しながら、何でこんな事になったのか? そこに問題の根源があるのではないでしょうか。

ネット時代の危機管理の原則は 何と言っても”情報開示”です…例え不祥事があっても素早く開示して謝罪することです。 それを隠したり責任を転嫁したりすると、キズはますます大きくなり命取りにもなりかねないのです。

複雑怪奇な保険業界ならともかく(^_^;) 単純なはずの菓子業界が難しくなってはいけません。 ペコちゃんポコちゃん ガンバレ!

2007年01月08日155号 正月もアッというまに…

早いもので、正月もアッというまに終わったようです。

”終わったようです”というのは毎年のことですが… 正月の準備などまったくせずに、したがって正月らしい”生活”はまったくなく 何時ものように仕事兼用のリビングの大きな雑然としたテーブルでYUKIと向き合って まーそこにヒロコも加わるわけですが… テレビもほとんど見ずにボーとしているうちに正月が終わったようなのです。

でもこれが、 オソロシイコトニ我が家の”文化”にさえなりつつあるのです。

元旦はゆっくり昼過ぎに起床。 この日はヒロコの誕生日でもあるのです。 元旦の誕生日というのは,よっぽど意識していないと、ツイ忘れがちになるのです。 ところが本人のヒロコはしっかり意識していますから、忘れたらコワイのです(^_^;) てなことで、元旦にささやかな誕生セレモニーなぞ、やるものですから ますます我が家の正月は正月らしくなくなっていくのです。

2日の日は全国高校サッカーの試合を見に北区の西が丘サッカー場に行きました。 昨年、偶然にもワールド・カップを見に行くことになった我がファミリーですが その前にサッカーの試合を生で見たのは 1984年のロスアンゼルスのオリンピックでヒロコが2歳の時です。 ヒロコはもちろん覚えてもいませんが、私もYUKIも、たしかサッカーの試合をナイターで見た という記憶だけで、どことどこの国の試合だったかも覚えていません。

でも日本で始めてサッカーを見るというプアな状況も リッチな気分になってしまうのが我が家の”めでたさ”なのです(^_^)

さて、なぜ全国高校サッカーか?というと 私の大学時代の友人・川村君の長男で我が家にも来たことのある洋一郎クンが 平塚ベルマーレのユースから山形県の羽黒高校に入学し、2年生ながら主力選手として出場しているのです。 弟の慎二郎クンもリトル・リーグから野球をやっていて、やはり羽黒高校の1年生で野球部。 兄弟別々のスポーツで名門羽黒高校に地元以外からやってくるケースはめずらしいようですが 川村君はリトル・リーグの審判をしたりして、川村夫妻は二人の子供が幼い時から 野球やサッカーの活動に積極的にかかわってきたのです。

試合の結果ですが、肝心な洋一郎クンは31日の第一試合で肩を脱臼して結局出番はナシ 試合は0対2で敗退してしまいました。 泣きながら応援席に挨拶するメンバーを洋一郎クンは肩をたたいて励ましていました。 洋一郎クンはまだ2年生、来年もあるという余裕でしょうか(^_^) 川村夫妻の生き甲斐はまだまだ続きそうですが、我々も便乗して応援していこうと思っています。

近所の神社に散歩がてら初詣をしたり ヒロコは年末コンサートのビデオ編集をしたり、スパゲティを作ったり 私は読書三昧…と暮れの忙しさがウソのようにのんびりと過ごしました。

そうそう思いがけない初仕事もチョッピリとする事が出来ました。 私はお客様から生命保険の相談があった時は、出来る限りのプレゼンテーションをしますが それに対して反応が無い場合は、こちらからシツコク深追いすることが出来ない性格でして かなりお客様を逃がしているかもしれません(^_^;) でも、こちらが忘れた頃に、お客様の方から「かなり時間が空いてしまったが加入したい!」 という連絡が年に数回あって、それはとてもとてもウレシイのです。 それが5日にあったのです、2年も前にアプローチしたお客様です。

のんびりした正月休みで、なかなかエンジンがかからないナマケモノの私ですが… 出しは好調のようです(^_^)