2005年05月23日070号 インターネットと保険営業

YUKIは「くれぐれもしゃべりすぎないように!」と私に言います。 総合司会に廻った坂本さんは【発言そこまで!】というパネルを 私の為に作ったからと前もって見せてくれました。 私は「今日は寡黙でいくからと」とアカラックスの美女、下川さんと高橋さんに言うと 「嘘だ~!」と笑われました。

アカラックスのセミナー【インターネットと保険営業】の ゲストスピーカーとして招かれた私は当初から、喋り過ぎる事を関係者は恐れていたようです。 それがさらに…セミナー直前のホームページ閉鎖でヒートアップし 鼻息を一段と荒くしてゲート・インした競馬ウマのように見られていたようです。

もちろん私自身、けっして無口な性格でない事は判っています。 私のHPの”事件”についても言いたい事は山ほどあります。 しかし、それは山浦さんの【保険選びネット】の掲示板の 延々と続く議論の中で、私の思いのタケを喋り続けています。 (お時間がありましたら、是非お読み下さい!かなりのバトルですが(^_^;))

したがってセミナーでは”寡黙”で通そうと思ったのです…YUKIの目も怖いですから。 それにセミナーに5000円を払って来られる方の中には 【インターネットと保険営業】を大きなビジネス・チャンスととらえ、 それをどう構築していくか、などと考えておられる方もいらっしゃいます。 貧乏代理店がインターネットでコツコツと時間をかけて保険相談をしながら全国を廻って、 やっとハワイに行けるようになったのに、それが突然HPを閉鎖されちゃって… 何て情けなくって、まどろっこしくて、聞いてられない!何て言われちゃうかもしれません。

とは言っても、私が話せる事とは、そのような自分が体験した事しかありません。 また、それを聞きたくてやって来られた方もいらっしゃます。 小さな代理店でもオリジナル情報を全国に発信でき、お客様からのアクセスに face to faceでキメの細かい対応が出来るというのもインターネットの魅力です。 しかし、その為にはオリジナル情報に対する規制のカベを打ち破らなければ 【インターネットと保険営業】の明るい未来は無い、と言うのが私の持論です。

その辺だけは寡黙ながらも?私の思いを語らせて頂きました。

私は壇上から一人の意外な顔を発見しました。 ニッセイ基礎研究所のM社長です。 私はコノ人の顔はスクラップで持っていたので良く覚えていたのです。 7年ほど前の経済紙の【生命保険の予定利率の引き下げを考えるべき】との記事で、 世の中には、とんでも無い事を言い出す人がいると私が思った張本人です。 そのM社長が私の発言を頷きながら聞いています。

私が保険業界の末端に身を置いて、とても不思議で不思議でたまらないのは… 誰もが金融庁という【亡霊】におそれ慄いている事です。 私は思わず壇上から 「今日はニッセイ基礎研究所のM社長もお見えになっており、その亡霊達と、ひょっとしたら お友達かもしれませんので、その変のご意見が伺えてたら嬉しいです…」 などと言ってしまったのですが、M社長は笑いながら反応され、和やかな雰囲気になりました。 M社長からの発言はありませんでしたけど、セミナーが終了して帰られる時に 私の突然の声掛けのお詫びと、ご挨拶をさせて頂いたのですが 「ほんとうに角倉さんが言われる通りです、頑張ってください!」と心の底からと感じとれる 丁寧な挨拶をして頂けたのには、とても心強く嬉しくなりました。

後で坂本さんに何のルートでM社長がセミナーに見えたのかと聞いたのですが… ネットを見て直接来られたという事で、坂本氏自身も驚いていたようです。 M社長はN生の中でもトップクラスの実力者だそうで、改めてN生の奥の深さを感じました。

セミナー終了後はいつもの懇親会。 その後、アカラックスのオフィスでまた飲みなおすのもいつものパターン。 酔いの廻った山浦さんが、突然言い出しました。 「角倉さんはヘンだ!そのヘンなところが好きなんだけど…」と 私は、ボランティアどころか持ち出しで趣味と断言して【保険選びネット】を運営する 山浦さんの方が充分ヘンだと思います。 […]

2005年05月16日069号 ホームページ閉鎖おめでとうございます

角倉さん、 ホームページの閉鎖おめでとうございます。 社員一同、大喜びです。 さすが、注目度の高いDr.Kenのホームページですね。

今度はアカラックスの高橋さんではなく、代表の坂本さんからのメールです。 17日(火)坂本さんのセミナー【インターネットと保険営業】に私もゲスト・スピーカー として招かれているのですが、その直前に絶好のタイミング?で 私のホームページが閉鎖に追い込まれてしまったのです。

ことの原因は、東京海上日動あんしん生命のお客様相談センターに送られた 一通のFAXです。 送り主は匿名ですが、あんしん生命の直販社員とだけ名乗っています。

内容は私のホームページのDr.KENのコーナーは、保険募集に該当するのに 保険会社が認定した募集文書登録番号が打たれていない。 すなわち、私のHPは保険会社の認定がないのに、あんしん生命は野放しにしている。 それに対して、直販社員だとすべてチェックされて、不公平だ! ハワイに行けるような優積代理店なら黙認されるのか?(ソリャナイヨ(._・)ノ) こんな不公平を許すなら、「ロコハウスのHPは問題アリ!」と 【金融庁】に訴えるけど良いか?…という、いわば脅迫状です。

保険会社は【金融庁】と聞いただけ震え上がる特異体質があります。 「とりあえずHPを今すぐ閉鎖して下さい!閉鎖しないとロコハウスが大変な事になる!」 と担当のM君は電話で言うのです。 私は「少しも悪い事をやっていないのだから、イヤだよ」と言ったのですが それでは、あんしん生命が困るから閉鎖してくれというのです。

そこまで言われてしまうと「イヤだよ」とは言えません。 でも私のHPは毎日100名以上が訪問する人気サイトです(^_^) それが突然閉鎖したらお客様に対して大変失礼な話しですし、ロコハウスの信用にもかかわります。

そもそも、私がそのようなHPを作る事になったのには、それなりの歴史的根拠があるのです。 私は以前から損保業務のかたわら、生命保険の診断をライフワークとしてきました。 そこで実感したのは、その多くの契約内容が契約者の思いと違った利益に反するもので、 それらが、まことしやかに合法的に売られて来たという事実です。 私は5・6年ほど前から、その怒りをインターネット上で征保大将軍のハンドルネームで 問題提起を続けて、それなりに知られるようになりました。

その征保大将軍(^_^)である私が代理店のHPを作るのですから、 保険会社お仕着せの、どこでもあるHPを作るつもりは最初からありません。 私のそれまでの思いの詰まった、お客様本位の、しかも顔が見えるHPなのです。 しかし、それはT社の認可の範疇を遥かに超えていたようです。 「公認のHPにする事はカンベンしてほしい…」と、いわば”お手上げ”をしてしまったのです。 だからと云って、保険会社おしきせのHPには、私の”こころざし”からして出来ません。 そんなわけで、認可の無いまま、今日まで来たというのが真相です。

そんな歴史を知る?坂本さんは 私のHPを”温かいまなざし”か”冷たい視線”かは知りませんか、見続けていたので… 即座に…「ホームページの閉鎖おめでとうございます!」とのメッセージを送ってきたのです。 ~マッタク。

M君と”事件”以来はじめて金曜日に打ち合わせをしました。 M君は今、とても可愛そうな立場にいます。(匿名のM君にしていてよかったと思っています) 「私もDr.KENのファンです」何て言っていたのですから… もちろん私のHPに承認番号が無い事も、私が”確信犯?”であることもM君は充分に知っています。

M君が私に電話でHPのとりあえずの閉鎖を求めて来た時に、M君に念を押しました。 「よしわかった!でも私のHPのどこが問題なのか、会う日までに具体的な箇所と それに抵触する法令の文言を用意しておいてくれ…」と言っておいたのです。

M君はDr.KENの全てのコンテンツを支社長ほか色々な人に見てもらっらたそうです。 でも、問題箇所を指摘する人はいなかったというのです。 だったら、どの法律に抵触するのかという質問にM君が表示したのは… 保険代理店なら誰でも知っている募集に関する【 保険業法300条】です。

[…]

2005年05月09日068号 JR脱線事故に思う

脱線事故のニュースの第一報は踏み切りでクルマとの接触というものでした。 踏み切り事故であればクルマに過失があるのが常識です。 私は職業柄直ぐに思ったのは 「自動車保険の保障は対人はもちろん対物も無制限だろうか?」という事でした。 列車やマンションの物的損害からJRの営業損失など含めると 対物の損害だけでも、とんでもない賠償金額が予想されます。

しかしテレビには踏み切りも、衝突したであろうクルマの映像も出てきません。 不思議に思っていると、踏み切り事故は誤報で 「事故の原因はいたずらによる置石の可能性は高い」とJRは写真を持ち出して 記者会見で発表です。

これも誤報であることは後が判り、事故から2週間たった今では 次々にJR西日本の失態ぶりが暴露され、ニュースとして大きくとりあげられています。 こうなると袋叩きで、さらしものにされたJR社員は土下座するのみです。

はじめは隠す、次に責任転嫁、そして開き直り、最後に土下座する… 我が国の多くの組織や企業が不祥事で見せるパターンです。

私はとても悪質だと思ったのは、置石が原因というパネルまで出しての JRがやった記者会見です。 これだけの大惨事だったので警察はもとより、事故調査委員会が徹底的な 原因究明をして根拠のないことが証明されたわけですが、 これが小さな事故だったら、責任は”置石の犯人”に転嫁され 被害者は泣き寝入りをすることになったかもしれないのです。

お客様本意はどの企業でも口にします。 安全第一も運輸業ならどこも口にします。 でも、それを本当の意味で徹底さすには大変なコストと、 経営トップの強い意思がない限り不可能といえます。 そんな事より、経営効率のアップを目指していたことは歴然としました。 また利用客も私鉄より運賃が高くても目的地に少しでも早く着くJRに 価値を求めていたとしたら【一分半の遅れを取り戻す】運転手の行為を 一方的に責めることも出来ないのではないでしょうか?

最も大切にしなければならないものは何なのか? 根本的な価値観問われる”事件”ではないでしょうか?

まったく話しが飛びますが… イチローの超ファインプレーがまたまたありました。 ホームラン間違いないという打球をスパイダーマンのように外野フェンスに よじ登り、身体を捻らせて逆シングルでボールをキャッチしたのです。 翌日の新聞にイチローのコメントが載っていました。 「あの球場で、あそこの打球が来たらやってみようと思っていた」というのです。 ようするに彼は、あらゆる事をイメージし想定しているという事です。

JR西日本は惨事に対して何のイメージも想定もなかったのでしょうか。 そして私も、いつ何があってもあわてず行動できるイメージと覚悟だけは もっておかなければと思いました。

2005年04月25日066号 ホリエモン放送委員会

数週間前、ぶらりと寄った本屋さんの雑誌コーナーに数種類の月刊誌が平積みにされ、 どれも”ホリエモン”を特集しているのが目につきました。

【正論】という雑誌を手にすると、見事なぐらい反ホリエモンでビックリしました。 そして、その多くはホリエモンのメディアに対する認識の低さを攻撃しているようです。 で…出版社を見たらサンケイ新聞社で納得しました。 【諸君】の見出しは『ホリエモンに評価をくだす』です。 ホリエモン”騒動”に評価を下すならともかく、本人の評価はこれからだと私は思います。 案の定、ホリエモンが好きだの嫌いだのと云った次元の話しが多く 「常識や社会的マナーがない、日本人として…」などと云われますが だからベンチャーで、だから”ホリエモン”なのではないでしょうか。 【文芸春秋】は『平成ホリエモン事件』として多く著名人が投稿していますが、 ホリエモン自身のインタビュー記事があったので、結局それを一冊買いました。 それもまだ読み終えないうちに”ホリエモン騒動”は急転石化、和解記者会見が行われました。

その記者会見で”おなじみのキャラクター”が記者団の中でフラッシュを浴びながら いやいや?握手をするのを見ていて、私はある番組のアイデアが浮かんだのです。

【ホリエモン放送委員会】です。 毎週ゴールデンタイムでの生放送でフジテレビが総力をあげてのバラエティ番組です。 もちろんレギュラーはホリエモン・日枝会長・ニッポン放送のカメちゃんです。 準レギュラーとして”おすぎ”とか反ホリエモンのデーブスペクターや三宅久之にも登場願います。。 フジテレビの若手イケメンディレクター、美人アナ、伝説のアナログ正統派プロデューサ(そんなのいるか?) SBIの北尾CEOにも時々でいいですから白馬にまたがって登場願います。 そして毎週、豪華ゲストを迎えて…司会はやっぱりビートたけしで決まりでしょう。

そんなメンバーで「フジテレビがインターネットとどう融合していくのか?」をドタバタ論議をするのです。 具体的な番組作りのアイデアがまとまったら、その制作過程や問題点も公開しまた議論するのです。 もちろん番組はフジテレビお得意?のバカバカしいぐらいのバラエティーに徹してもらいます。 そして具体的な情報や進捗状況はライブドアのコンテンツから全てを公開して インターネットからの視聴者の意見や議論を取り入れ、 視聴者を巻き込んだ番組作りをしていくというものです。

「面白くなければテレビじゃない!」のフジテレビさん! このような企画はいかがでしょうか?やるなら今だと思うのですが?

2005年04月18日065号 パスポート

アカラックスの高橋さんからこんなメールが入りました。

ハワイおめでとうございます! ハワイ行きのパスポートは、ゲットしましたね。 さっすがです。 次は、アカラックスセミナーのパスポートもゲットしないとですよ。 お忘れなく!

アカラックスは【26号】で紹介した、生命保険のアクチュアリーとして有名な 坂本氏の会社で、高橋さんはそこにお勤めの、とてもチャーミングなお嬢様です。 そんな方から、このようなメールを頂いたのですから黙っておくわけにはいきません。

アカラックスセミナーは保険関係者向け に毎月一回、参加費5000円で行われるもので、 年間パスポートだと40000円で購入出来るのです。 慢性金欠病の我が家は、今までこのパスポートを購入する事が出来ず、結果的には 多くのお金を使うハメになっていたのです。

お金持ちはサラ金やカードローンから高金利でお金を借りる事は決してしません。 賞金総額が売り上げの半分しかない宝くじを買い占めることもないでしょう。 貧乏人がこの国の経済を支えながら、ますます貧乏になっていくという悲しい宿命?です。 そして、昨今の生命保険にも、そのような側面があるというのが私の持論でもあるのです。

この貧乏スパイラルから、抜け出さなければなりません。 YUKIに交渉して得た年間パスポート代4万円を握りしめ、13日のセミナー会場に向かいました。 その途中、アカラックスのHPからプリントアウトした資料を見ていて【割引クーポン】という文字に 目がとまりました。 6回分のクーポンが25000円で購入出来て、これは誰でも利用出来るというのです。 パスポートには欠席リスクを含んでいて、6月は例のハワイ行きとぶつかる可能性もあります。 ハイリスク・ハイリターンの年間パスポートよりローリスク・ローリターンの割引クーポンに 心が動いてしまったのです。 それにYUKIから貰った4万円で25000円払って残りはポケットに!なぞと思ったのですが… これは、必ずバレてしまいます(^_^;)

この日の坂本氏のセミナーは【金利計算の世界(金利・利回り・予定利率・割引率)】 数学に弱い私にはイササカ辛いテーマでしたが、クーポンの割引率とリスクの相関関係を 頭に浮かべながら、なんとか居眠りせず無事セミナーは終了しました。

楽しみは、毎回このセミナーの終了後に近くの中華屋さんで会費2000円でやる懇親会です。 今回は私がDr.KENとして活躍させて頂いている超人気サイト【保険選びネット】の管理人・山浦氏も 参加して何時ものように大いに盛り上がりました。写真提供は保険情報の岡田氏 「生命保険を知り尽くした坂本氏のセミナーは奥が深く、その価値はあるのだが、硬い!」と 私も酔った勢いで(YUKIは酔わなくても、何時も酔ってるみたいと申しまが…) 色々云ってしまったのがアダ?となって次回5月17日のセミナーは私と山浦氏を壇上にあげて テーマは【保険販売とインターネット】で行こう!と云う事になってしまったのです。

まー硬さは無くなっても価値があるかは保障しませんが、私も楽しみです。 で…5月のセミナーに貴重なクーポン!使うのでしょうか?坂本さん!

2005年04月11日064号 放送とは何か?

戸倉信吉氏から一冊の本【放送とは何か?】が送られてきました。 戸倉氏は私のいとこの夫で、朝日放送にアナウンサーとして入社。 ラジオのパーソナリティ、テレビ番組のディレクター、プロデューサー、 CS放送に出向し全国を飛び回り放送のデジタル化を体現し その後、朝日放送のデジタルメディア局長を歴任し、 また現在は同志社や母校の関西学院中学部でも講師としても活躍しているようです。

まーココまでは正直に言うと著者略歴で知ったことで 戸倉氏の放送人としての私の認識は三十年ほど前、彼の結婚式にタレント桂三枝が来ていて、 それが当時の担当番組【新婚さんいらっしゃい】の関係であったということぐらいしかなかったのです。 今年の年賀状に放送人生の総決算として本を執筆中とあったのですが これほど本格的でアカデミックなものとは予想を上回る充実した内容だったのです。 また思わず微笑んだのが、本の帯に朝日放送常務取締役として和田省一氏の推薦文があることです。 実は戸倉氏と和田氏は義兄弟なのです(やくざではありません) 私のいとこ姉妹のペコとポコ(もちろん愛称です)の偶然にもそれぞれの配偶者になってしまったのです。 でも和田氏が常務になっていたとは。(^_^;) それにもう一つ【61号】で紹介した私の幼馴染み丸谷氏と戸倉氏の関係です。 関学の中学・高校・大学と一緒で同じ関西の放送局(毎日放送)に席を置き大変親しい仲だったようです。 先日、戸倉氏よりメールで中学時代の学芸会での丸谷氏と写った写真を添付してきました。 ほんとうに世の中は狭いものです。

さてさて、前置きがいつものことですが長くなりました…【放送とは何か?】です。 まさにホリエモン騒動の中、絶好のタイミングであり、 主に教材テキストとして書き下ろしたものですが、興味深く一気に読み上げました。 ラジオ・テレビの現場を知り尽くし、またCS放送やデジタル化を身をもって体験した 戸倉氏が放送人という立場からインターネットとの融合を掘り下げているのです。

放送はプロフェッショナルなもので社会的責任と公平さが求められるが、 インターネットはアマチュアで結果責任は問われないといわれますが… 私は保険屋の立場からインターネットを使ってテレビや新聞に報道されない情報を提供し お客様から多くの信頼を得ることが出来ました。 また毎日のように公共のテレビから流される外資系生保のCMにも問題があると思っています。 放送は正しい、ネットは怪しい…という事は時代ではないという事です。

私は興味深かったのは戸倉氏が『メディア・リテラシー教育』に力を注ぎ教鞭もとっている事です。 『メディア・リテラシー教育』とは一見公平に見えるメディアも、なんらかの制作意図やバイアスが かかっている事を知る教育です。 それを放送局の人間が母校の若い中学生に教えるとは、とても素晴らしい事だと感動しました。 「テレビで言っていたから…」と鵜呑みするのでなく、インターネットを含め、あらゆるメディアから 発信される玉石混合の情報を嗅ぎ分ける能力こそが情報化社会に求められる能力なのです。

幼い頃から熱烈阪急ファン(プロ野球)だった私は、すべての!?マスコミが偏見に満ちた大衆迎合主義 である事を見抜いていました。 阪急に何があっても巨人軍の数%も報道されないという事実です。 これは私のトラウマにもなって、その後の人間形成にも影響を与えたと思っているのです。 余談ですが、戸倉氏も地元関西でも珍しい?数少ない阪急ファンの一人で 優勝すると紅白のお饅頭を社内に配っていたというのです。 その話を始めて聞いた時はムチャクチャ感動したものです。

本についてはここでは語りつくせません。 教材しかも放送局社員という立場の中からも 一人の人間として、プロとしての思いが行間から溢れ戸倉氏の人柄が伝わってきます。 ネット社会については体験的にも一過言ある私としては、戸倉氏・丸谷氏・和田氏の放送業界の重臣!御三方と この本を肴に”ホリエモン論”も交えて大いに飲み語り合えたらと思いました。

2005年04月04日063号 ハワイ達成!!

皆様に謹んでご報告いたします! 【週間KEN51号】で東京海上のハワイのコンベンション参加を目指している事を宣言しましたが、 晴れて参加基準の3億ポイントを達成することが出来ました。 これは、ひとえに皆様のお陰と心から感謝いたします。

いやはや、この3ヶ月は正直いって厳しいものがありました。 止むをえない解約や失効という予想外のマイナス・ポイントがあったからです。 そんな中、嬉かったのは【週間KEN】を愛読?されている方々のご協力があった事です。

R社に集金に行った際、「ハワイはどうですか?」と常務のOさんがいきなり尋ねてきました。 私も一瞬何の事かと戸惑ったのです、率直に現状を話すと、 「たいした協力は出来ないけど、会社契約で保険料が経費で蓄えられるなら…」と言って頂きました。 数枚の生命保険見積書を見る時も保険料や保障内容より、 その下に小さく印字されたポイント(成績)数の方を気にされるのには恐縮してしまいました。

外資系の製薬会社の役員をされているKさんは、社長交代のとばっちりでクビになったというのに 「どうせ加入するならハワイ行きに協力したい」との電話を頂き… 初孫が誕生した多摩市のTさんからも「もしハワイのポイントになるなら」と、 娘さん夫婦が子供保険に加入しようとしているとの情報を頂き、他社契約直前にゲット!… 先週、訪問した金沢のNさんも、最後に「ハワイは行けそうですか?」とポツリといわれたのには、 私もおもわず頭をふかぶかと下げていました。

1年間の契約総件数は115件、本年度契約の総ポイント32700万あるのですが 解約失効によるマイナスが約2300万(これでも平均から見れば少ない方なんですが)で ギリギリの3億ポイントだったわけです(^_^;) 最もポイントが高かったのがR社O常務の1200、平均すると一件300以下。 いわゆる大口契約は1件もなく3億という数字が達成出来た事に、一人一人のお客様に心から感謝する と同時、私自身にとっても大きな自信と誇りを持つ事が出来ました。

先日担当のM君は、ある代理店と名古屋に出張し3億という大きな法人契約がとれたそうです… 1件の契約が私の115件分と同じです。 超大口契約にはそれなりの苦労はあったでしょうが、 同じ3億でも私の方が段違いに価値あると私は思っています。 おそらくハワイのコンベンションで顔をあわせる代理店の中でも、損保業務と兼業、しかも一人で (注・・YUKIの存在は決してわすれていませんヨ!(^_^;)) ここまでの件数を上げた代理店は少ないと思います。

これは、本当の意味でのお客様本意に徹し、インターネットという新しいメディアでそれを伝え、 メールでのやり取りで、お客様のペースで考えて頂くという、まったく新しい生保営業のスタイルが 構築できたからだと思います。 また、それによって従来からのお客様も生命保険に注目して頂き、今回の成績になったのです。

この一年、新しいお客様と沢山の出逢いをさせて頂きました。 YUKIとも全国、楽しい?旅もする事が出来ました。 そして6月にはYUKIとハワイのコンベンションに行けることになりました。 その模様は勿論!【週間KEN】で報告いたします! ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。m(_ _)m

2005年03月21日061号 セピア色の友

【渋谷小学校で同じ、アパートも同じ丸谷です。大兄が私の思っている角倉さんならご連絡乞う】

私のHPの掲示板に短い一行のカキコミがありました。 丸谷君とは 小学校入学から、彼が関西に転向する4年生の途中まで 社宅のアパート(そのころとしては最新の鉄筋4階建)で 向かい合わせの”丸角コンビ”で家族同様の付き合いだったのです。 私は興奮しながら直ぐに掲示板の返事とメールを直接出しました。

多分、彼は私の名前をネット上の検索で見つけたと思うので 私も彼のフルネームで検索をしたら11ページも出てきます。 因みに私は2ページで負けています(;_;)、そんな事はどーでもいい… よーするにM放送のプロデューサーとして活躍しているようです。 でも検索のほとんどがウルトラマン関連で彼の現在の顔を見つける事は出来ません。 何はともあれ”現物”をと、15日(火)49年ぶりの再会を約束したのです。

なんと云っても約50年ぶりです! 二人が偶然どこかで出会わす事があっても気が付かないでしょう。 私は古いアルバムから丸谷君を探しながらある事に気がつきました。 丸谷君がいた低学年と、居なくなった高学年の時代が明確に区分されるのです。 丸谷時代?は、正面から撮った記念写真風の写真ばかりで、そのセピア色に変色した写真の 枚数も極わずかなのに対して 高学年になるとスナップ写真が多くなり枚数も俄然増えているのです。 また渋谷小学校も古い木造平屋の校舎と土の校庭から、鉄筋校舎と舗装された校庭になり、 小学校も渋谷の街の風景も、たった数年で大きく変わっていくのです。

そんなわけで、家族同然に世話になった丸谷君のお母さんの写真も 2歳年下で美人の妹クミちゃんの写真もなく 丸谷君の写真が数枚あるだけですが、数枚しか無いからこそでしょう セピア色の世界が、とてもとても懐かしく、切なく、私の脳裏に蘇ってくるのです。

49年ぶりの丸谷君は、小柄で痩せたお父さん似から、肝っ玉母さん風だった お母さんの体形に変身?したものの、間違いなくアノ丸谷君です。 彼が行き着けの焼き鳥屋で、そしてカシを変えて…したたか飲みながら 懐かしい、懐かしい、50年前の、今は都心すぎて廃校になってしまった小さな小学校の、 話でもりあがり、そのころのガキ大将だったO君を探して出し逢おうという事で別れました。

しかし私が本当に逢いたいのは、幼心にも美人で可愛いなーと思っていた妹のクミちゃんです。 でも今は56歳になっているようです、あたりまえですが。

(50年前と今の二人の写真です!)

2005年03月14日060号 M君

先週の初めT社のM君から電話がかかってきました。 「週間KEN読みましたヨ!私は反ホリエモンですからショックでしたヨ!」 ホリエモンに対する評価や好き嫌いが割れている事は私も充分理解しておりますが 敢えて”コノ私”に挑戦的な電話をしてくるホリエモンと同世代のM君の意見も じっくり聞いてみたくなりました。

数日後T社の応接室。 約束の時間にM君は何か生保関連の書類を抱えながら応接室に入ってきました。 ハワイを目指し最後の追い込みを掛ける代理店との打ち合わせならともかく ホリエモン談義のために応接室を使うとは云えなかったのでしょう・多分。 さてそのM君の意見を要約すれば… 「企業買収をマネーゲームのようにやるのはケシカラン!」と云うものです。 たしかに外面的な手法だけ見れば、そのような印象がある事はたしかです。 しかしホリエモンの事をちょっと調べれば、たんなる投資家や乗っ取り屋でなく、 まったく新しいタイプの実業家である事がわかるはずです。 もうちょっとマシな意見を期待し議論を戦わそうと張り切っていた私は少々がっがりです。

こうなると、私の悪いクセでつい”演説”をしてしまうのです。 ホコサキはM君を初めとしたT社の若手社員の保守的体質にまで及ぶのです。 代理店を管理するのも彼らの仕事で保守的にならざるを得ないのでしょうか。 T社は新卒就職先の人気ランキングも常に上位にある人気企業で給料も高いため どうしても守りに入ろうとするのかもしれません。 収入の少ない貧乏代理店は現状では朽ち果てるしかなく 来年は還暦を迎えようという私でさえ、現状打破がエネルギーになっているのです。 ホリエモンは硬直した古い体制に真っ向から挑戦するから私は応援したくなるのです。 そのホリエモンを彼等は理屈でなく本能的に拒絶反応を示してるのではないかと思うと 私の血圧はますます上がってしまうのです。

M君は我が国の名門国立ワン・ブリッジ大学出身で優秀な人材ですが まだまだ閉塞感いっぱいの保険の世界を変えてやろうという気概までは伝わってこないのです。

それでもM君は問題意識を持って仕事に取り組んでいる事も私も知っています。 破天荒で扱い難い私のような代理店の意見や行動、それにネット上での(危険な)発言を 静に見守っていてくれている事も知っています。 また今回のように、反対意見を率直に述べるのもM君のいいところです。 私のとって、ロコハウスにとって、信頼がおける担当者である事はたしかなのです。 それに奥様(YUKIと同じ宮崎出身)が入院した時には会社を休んで子供の面倒を見る というナイス・パパでもあるのです。

ハイテンションになっていつものように(?)一方的に話していた私ですが 目の前にいるM君の様子がちょっと違うのに気付きました。 なんだか目がうつろでボッとしていて私の話を真剣に聞いている様子では無いのです。 でも、これと同じ様子はどこかで見たのです、そう今、我が家でYUKIがこの状態なのです。 「なんだ、花粉症なの?」「ハイ先日からもう酷い花粉症で仕事にならないくらいでして…」 したがって、私の”演説”もほとんど上の空だったようです。

2005年3月7日059号 頑張れ!ホリエモン

どこでもドア…じゃなかったライブドアのホリエモンこと、堀江社長を見ない日はありません。 このヒトが好きか?嫌いか?が二分されるようですが 私はホリエモンがプロ野球球団を買うと宣言した時から、彼を応援しています。

私が根っからのプロ野球ファンである事は【22号】【37号】で書きましたが… 12球団のうち、一つぐらいは毛色の変わった、反骨精神に飛んだ球団が誕生していたら もっとプロ野球が面白くなって新しいファンも出来たのにと、とても残念です。 放送もそうです。 どこを回しても同じような番組やCMを流す放送局に 一つぐらい斬新な放送局が誕生したっていいのではないでしょうか? 政治家や識者はライブドアの資金のウラには外資があって、放送は国家のウンヌンと 行っていますが、資金調達する金融機関まで規制して何を守ろうというのでしょうか? この事件?をきっかけに国家が放送を管理・監督する法強化の動きも出てきたようです。 コントロールされた放送を見るより、逆に主義や立場によった主張をする放送局 が色々あったほうが、良いのではと私は単純に思ってしまうのですが…。

この国は一般的に、一度出来上がった制度や利権は、かたくなに守ろうという習性があるようです。 ホリエモンが登場すると、それが鮮明に見えてきて面白いのです。 そして、もう一つ面白いのが、カレへの差別です。 社員1200人を抱える上場会社で、優良企業のれっきとした日本人経営者なのです。 それが若干32歳の若造でネクタイもせずにちゃらちゃらとテレビでて好き勝手な事を 云うことが、どうにも気にいらなく背広を着た楽天の三木谷社長に軍配を上げるようです。 たしかに私から見ても若干の”危うさ”や”怪しさ”はありますが、だから面白いのです。

ライブドアは社長をはじめ社員全員が毎日をメールで公開し情報を共有化しているようです。 それにはランチは何処で食べて旨かったとか業務以外のコメントも載せられて 社内の風通しの良い社風を作って業務のスピード化を図っているのです。 ニッポン放送の社員がライブドアに買収されたくない…という声明文が公表されました。 若手社員から全員が心のソコから、そう思っているのでしょうか。 そうでなければ【イラク国民は選挙で100%フセイン支持】と同じです。 しかし、ほんとうにそう思っているなら、それはそれでとても怖いはなしです(^_^;)

ダイエイの中内、西武の堤というカリスマによるワンマン経営が音を立てて崩れていく中で 彼らと入れ替わるようにホリエモンという、まったく新しいタイプの経営者が出てきたのです。 ホリエモンが私の年齢になるまで26年! たとえ今回の事でカレが無一文になったとしても、(無責任かもしれませんが、その方が興味深い) カレから目がはなせません! 頑張れ!ホリエモン!