2005年05月23日070号 インターネットと保険営業

YUKIは「くれぐれもしゃべりすぎないように!」と私に言います。
総合司会に廻った坂本さんは【発言そこまで!】というパネルを
私の為に作ったからと前もって見せてくれました。
私は「今日は寡黙でいくからと」とアカラックスの美女、下川さんと高橋さんに言うと
「嘘だ~!」と笑われました。

アカラックスのセミナー【インターネットと保険営業】
ゲストスピーカーとして招かれた私は当初から、喋り過ぎる事を関係者は恐れていたようです。
それがさらに…セミナー直前のホームページ閉鎖でヒートアップし
鼻息を一段と荒くしてゲート・インした競馬ウマのように見られていたようです。

もちろん私自身、けっして無口な性格でない事は判っています。
私のHPの”事件”についても言いたい事は山ほどあります。
しかし、それは山浦さんの【保険選びネット】の掲示板の
延々と続く議論の中で、私の思いのタケを喋り続けています。
(お時間がありましたら、是非お読み下さい!かなりのバトルですが(^_^;))

したがってセミナーでは”寡黙”で通そうと思ったのです…YUKIの目も怖いですから。
それにセミナーに5000円を払って来られる方の中には
【インターネットと保険営業】を大きなビジネス・チャンスととらえ、
それをどう構築していくか、などと考えておられる方もいらっしゃいます。
貧乏代理店がインターネットでコツコツと時間をかけて保険相談をしながら全国を廻って、
やっとハワイに行けるようになったのに、それが突然HPを閉鎖されちゃって…
何て情けなくって、まどろっこしくて、聞いてられない!何て言われちゃうかもしれません。

とは言っても、私が話せる事とは、そのような自分が体験した事しかありません。
また、それを聞きたくてやって来られた方もいらっしゃます。
小さな代理店でもオリジナル情報を全国に発信でき、お客様からのアクセスに
face to faceでキメの細かい対応が出来るというのもインターネットの魅力です。
しかし、その為にはオリジナル情報に対する規制のカベを打ち破らなければ
【インターネットと保険営業】の明るい未来は無い、と言うのが私の持論です。

その辺だけは寡黙ながらも?私の思いを語らせて頂きました。

私は壇上から一人の意外な顔を発見しました。
ニッセイ基礎研究所のM社長です。
私はコノ人の顔はスクラップで持っていたので良く覚えていたのです。
7年ほど前の経済紙の【生命保険の予定利率の引き下げを考えるべき】との記事で、
世の中には、とんでも無い事を言い出す人がいると私が思った張本人です。
そのM社長が私の発言を頷きながら聞いています。

私が保険業界の末端に身を置いて、とても不思議で不思議でたまらないのは…
誰もが金融庁という【亡霊】におそれ慄いている事です。
私は思わず壇上から
「今日はニッセイ基礎研究所のM社長もお見えになっており、その亡霊達と、ひょっとしたら
お友達かもしれませんので、その変のご意見が伺えてたら嬉しいです…」
などと言ってしまったのですが、M社長は笑いながら反応され、和やかな雰囲気になりました。
M社長からの発言はありませんでしたけど、セミナーが終了して帰られる時に
私の突然の声掛けのお詫びと、ご挨拶をさせて頂いたのですが
「ほんとうに角倉さんが言われる通りです、頑張ってください!」と心の底からと感じとれる
丁寧な挨拶をして頂けたのには、とても心強く嬉しくなりました。

後で坂本さんに何のルートでM社長がセミナーに見えたのかと聞いたのですが…
ネットを見て直接来られたという事で、坂本氏自身も驚いていたようです。
M社長はN生の中でもトップクラスの実力者だそうで、改めてN生の奥の深さを感じました。

セミナー終了後はいつもの懇親会。
その後、アカラックスのオフィスでまた飲みなおすのもいつものパターン。
酔いの廻った山浦さんが、突然言い出しました。
「角倉さんはヘンだ!そのヘンなところが好きなんだけど…」と
私は、ボランティアどころか持ち出しで趣味と断言して【保険選びネット】を運営する
山浦さんの方が充分ヘンだと思います。
それにもう一人、アクチュアリー会の重鎮?で、外資系生保の常務までやって
今はわけの判らない仕事をしている坂本氏も、すご~くヘンです。

それぞれ、まったく違う立場で生命保険とかかわっているわけですが…
共通するのは組織に囚われず自分の考えで自由に生きてるという事。
保険業界の【三銃士】ならぬ【ヘン銃士】の明日は如何に!

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