2005年03月14日060号 M君

先週の初めT社のM君から電話がかかってきました。
「週間KEN読みましたヨ!私は反ホリエモンですからショックでしたヨ!」
ホリエモンに対する評価や好き嫌いが割れている事は私も充分理解しておりますが
敢えて”コノ私”に挑戦的な電話をしてくるホリエモンと同世代のM君の意見も
じっくり聞いてみたくなりました。

数日後T社の応接室。
約束の時間にM君は何か生保関連の書類を抱えながら応接室に入ってきました。
ハワイを目指し最後の追い込みを掛ける代理店との打ち合わせならともかく
ホリエモン談義のために応接室を使うとは云えなかったのでしょう・多分。
さてそのM君の意見を要約すれば…
「企業買収をマネーゲームのようにやるのはケシカラン!」と云うものです。
たしかに外面的な手法だけ見れば、そのような印象がある事はたしかです。
しかしホリエモンの事をちょっと調べれば、たんなる投資家や乗っ取り屋でなく、
まったく新しいタイプの実業家である事がわかるはずです。
もうちょっとマシな意見を期待し議論を戦わそうと張り切っていた私は少々がっがりです。

こうなると、私の悪いクセでつい”演説”をしてしまうのです。
ホコサキはM君を初めとしたT社の若手社員の保守的体質にまで及ぶのです。
代理店を管理するのも彼らの仕事で保守的にならざるを得ないのでしょうか。
T社は新卒就職先の人気ランキングも常に上位にある人気企業で給料も高いため
どうしても守りに入ろうとするのかもしれません。
収入の少ない貧乏代理店は現状では朽ち果てるしかなく
来年は還暦を迎えようという私でさえ、現状打破がエネルギーになっているのです。
ホリエモンは硬直した古い体制に真っ向から挑戦するから私は応援したくなるのです。
そのホリエモンを彼等は理屈でなく本能的に拒絶反応を示してるのではないかと思うと
私の血圧はますます上がってしまうのです。

M君は我が国の名門国立ワン・ブリッジ大学出身で優秀な人材ですが
まだまだ閉塞感いっぱいの保険の世界を変えてやろうという気概までは伝わってこないのです。

それでもM君は問題意識を持って仕事に取り組んでいる事も私も知っています。
破天荒で扱い難い私のような代理店の意見や行動、それにネット上での(危険な)発言を
静に見守っていてくれている事も知っています。
また今回のように、反対意見を率直に述べるのもM君のいいところです。
私のとって、ロコハウスにとって、信頼がおける担当者である事はたしかなのです。
それに奥様(YUKIと同じ宮崎出身)が入院した時には会社を休んで子供の面倒を見る
というナイス・パパでもあるのです。

ハイテンションになっていつものように(?)一方的に話していた私ですが
目の前にいるM君の様子がちょっと違うのに気付きました。
なんだか目がうつろでボッとしていて私の話を真剣に聞いている様子では無いのです。
でも、これと同じ様子はどこかで見たのです、そう今、我が家でYUKIがこの状態なのです。
「なんだ、花粉症なの?」「ハイ先日からもう酷い花粉症で仕事にならないくらいでして…」
したがって、私の”演説”もほとんど上の空だったようです。

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