2011年09月26日 第401号 村上智彦医師の情熱

最近はチョットご無沙汰気味になっている月に一度の【日本の医療制度を守る市民の会】のセミナーですが、 ゲストに魅力を感じた時には極力参加するようにしています。 9月22日(木)の講演の案内が『夕張医療センター・村上智彦』となっていて グーグルで検索 ゛画像゛をクリックすると「やっぱり彼だ!」 という事が判って、これは絶対に参加したいと思いました。 村上医師はNHKのドキュメント番組で3度も見ていて、とても感動し印象に残っていたのです。

最初に見たのは2006年5月に放映された【ある地域医療の挫折~北海道せたな町~】 1年後の2007年5月に放映された【地域医療の再生への挑戦~夕張市立総合病院の100日~】 同年10月に放映されたNHKスペシャル【地域の医療はよみがえるか~夕張からの報告~】

5年前の最初に放映されたドキュメントでは 北海道の瀬棚町でムダな医療費を減らすため住民と密着した予防医療に力を入れる村上医師が紹介され、 それが市町村合併で当選した町長と折り合いが会わず、去っていく村上医師を 多くの旧瀬棚町の人々が涙で見送っていくところで終わります。 これに胸を打たれてしまうと、その後の村上医師の動向は気になるもで…彼は闘い続けていくのです(^_^;)

それが日本の医療制度に興味を持った最初で、 内藤さんと早川さんの【日本の医療制度を守る市民の会】にも参加するようになったとも言えます。

毎回、中野サンプラザで午後6時30分から開催されるセミナーですが、

今回は混雑も予想されるので早めに会場入りすると、 堂本元千葉県知事や現千葉市長も来ていて挨拶におおわらわ(^_^;) ① ②

講演も、想像した以上にエネルギッシュで痛快! ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ 私の思っていた通りの人柄。 そしてなにより村上医師の日本の医療のあり方に対する考えが 私が思う医療に限らず、すべてに通じるこれからの時代のありかたと同じ事に嬉しくなってきました。

 

簡単に言ってしまえば…

日本は世界的水準から見たら、健康に恵まれ、医療水準も高く、医師も優秀! 「もっと!もっと!」と果てしない要求を医療制度や医師に求める事が問題で、

人々が健康管理に努めて、皆が分かち合いの気持ちを持っていれば、これ以上のお金もかけずに充分にやっていける… という真っ当な考えです。

 

でも、こんな真っ当な考えは中々受け入れられないのが゛現実゛でもあるわけですが… 身体を張って地方医療の財政を立て直し闘ってきた村上医師の言葉だから説得力があります。

講演が終わったあとも… ① ② ③

いつものニ次回会場の居酒屋の入り口でも…① ②

そして、もちろん飲み会でも…① ② ③ ④ ⑤

村上医師の熱い熱弁が続き、 ほとんど話す事は出来ませんでしたが、

記念のツーショットいやユキとのスリー・ショットも撮らして頂きました(^_^;)

今回は若い人たちの参加も多く、もちろん彼らとも楽しく語り Facebookで繋がりました。 ① ② ③ ④ ⑤ 3.11以降、政治・経済の報道ににうんざり気味の私にとって…

“人間の命”と常に向き合っている医師たちの考えや生き方が興味深い日々です。

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2011年02月14日369号 しなやかな闘い

『しなやかな闘い』…国立市の前市長上原公子さんの著書の題名です。

上原さんはYUKIと宮崎の中学時代の同級生で、私も結婚当初からの知人です。 その上原さんが、私が3年ほど前から参加している【日本の医療制度を守る市民の会】の 月に一度のセミナーの講師を務めるというのでYUKIと一緒に出かけることにしました。 もちろん本人には何も伝えていません。 少し遅れて着いたらすでに満席で一番後ろの席にすわりました。 ① ②

上原さんが中学時代から問題意識を持った明るい性格だったことや 大学時代は反戦運動に参加したり、活動家だったことはYUKIから聞いていましたし、 宮崎市の大型リゾート『シーガイア』の開発で200年の歴史を持つ防災林を伐採することに対する 反対運動をしていたことも知っていました。 そんな上原さんが引っ越した先の国立市での生活クラブの活動から、 市会議員になり市長になっていたのも彼女らしいと自然のなりゆきと思っていました。

こうして壇上の上原さんの政治家としての話を聞くのは初めてですが… 思った通りというか、思った以上に自然体で、 聴衆の誰もが彼女の話を素直に聞き入っているのが、いつも参加しているセミナーだけに良く判ります。

生まれつきの問題意識の高さと、周囲の人に助けられ、おだてらて、もちあげられて(^_^;) 2期8年の国立市の市長を反市長派の議員や石原都知事と“しなやかに闘い”ながら 市民主導の街づくりまちづくりと、それをサポートする行政をやってきた 上原さんの熱い思いがよく伝わってきました。

休憩時間、上原さんは私たちを見つけて驚きながらやってきて 私がスリムになった事にもまた驚いていました(^_^;) ① ②

質疑応答には、どれも的確でユーモアを交えムダがなく 市長経験8年が磨きをがかけたのか、さすが上原さんという感じでした。 中でも面白かったには「都知事選に立候補する気はないのか?」という質問に、 とても乗り気はあるのだが、そこまでの状況が伴わない残念さが滲みでて 彼女らしい可愛らしさが出て良かったです。(^_^;) ① ② ③

しかし… 政権を取ったからといって社会や経済を変えられないのは民主党が証明済みです。(^_^;) 都知事になったからといって思い通りに行かないは国立市長でも経験済みのはずです。(^_^;)

上原さんは現在は市民が主役の地方自治を広めるようと全国で講演活動をしているようですが、 それを地道に継続し輪を広げていくことのほうが有効ではないでしょうか。 無縁社会が叫ばれる、この時代に必要なのは税金を使っての対策ではなく ひととひとが人間らしく触れ合い分かち合える、あたりまえで自由な社会のはずです。 上原さんの熱い思いが小さな“核”と少しづつ増えていけば それがイッキに広がるのがインターネットの時代なのですから。(^_^) (同時発行のブログでもこんな事を書いています)

【医療の会】に毎回参加する私に楽しみは、その日の講師を交えての2次会ですが なんと上原さんは所要があって不参加という事で残念でしたが… ① 2次会では上原さんの幼馴染という理由でYUKIが乾杯の音頭を(^_^;) ① ② ③ ④ ⑤

この医療の会も、FPの内藤真弓さんとフリーライターの早川幸子さんがコツコツと始めてまる3年、 毎回、いろいろなゲストが、いろいろな立場で、いろいろな意見が聞けるのが楽しみに… それにもまして二人の美女に関わっていくのが楽しみで(^_^;) 私もだんだん日本の医療制度に対して少しは考えるようになっていくようです。

美女たちの『しなやかな闘い』こそが、この国を変える原動力になるかもしれません。

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2009年08月10日290号 ドクターは84歳

昨年6月から毎月欠かさず出席しているセミナーがあります。 アカラックスのセミナーではありません、 あそこのセミナーは欠かさず参加しようと思っているのですが主催者がキママで毎月開催しないのです。(^_^;) でも、このセミナーに参加するようになったのは アカラックスのオフィスでFPの内藤さんにお会いしたのがキッカケでしたが ココまで熱心に参加するようになるとは自分でも思っていませんでした。

なんせ【日本の医療制度を守る市民の会】です(^_^;) 医療制度の大切さは判りますが、 守るべき制度は山ほどあり、すべてがお金が掛かるハナシで 何が何でも医療制度だけを守り抜いて欲しいとまでは個人的には思っていないのです。

でも主催者である内藤さんと早川さんという美女が魅力的なことことと(^_^;) 講師によって見方がガラッと変り「なかなか大変な世界なんだなー」と思いながら 岡目八目で毎月聞いていく内にけっこう興味深くなっていくものです。 それに何といってもセミナーの後の居酒屋での二次回は普段は敷居が高い偉いドクターや専門家の方たちと 身近に接することが出来き楽しいものです。

8月8日(土) この日はいつもの定例セミナーでなく【特別企画第3弾!】というもので いつもはウイークデイの午後6時30分からですが土曜日の2時から 休憩時間にビールとソーセージのサービス付きという企画です。 私は昨年6月の第4回から先月の第15回まで欠かさず参加していますが 昨年の8月の【特別企画第1弾】だけ欠席しています。 映画【Sicko】を見る企画で、すで にその映画は見ていたからです。

ハナシが中断しますがココで私が参加した全セミナーを写真付きで紹介します。

2008年 6月17日 第 4回 ① ② 2008年 7月01日 第 5回 ① ② 2008年 8月02日 特別企画第1弾 欠席 2008年 9月17日 第 6回 ① ② 2008年10月15日 第 7回 ① ② 2008年11月18日 第 8回 ① ② 2008年12月13日 特別企画第2弾 ① ② ③ 2009年 1月20日 第 9回 ① ② 2009年 2月26日 第10回 ① ② 2009年 3月24日 第11回 ① ② 2009年 4月24日 第12回 ① ② 2009年 5月23日 第13回 ① ② 2009年 6月23日 第14回 ① ② 2009年 7月24日 第15回 ① ②

今回はビール&ソーセージ付きにつられてYUKIも久々の参加でしたが… 内容は過去2回の映画鑑賞と違って、定例セミナーと変らない内容の濃いものでした。 講師の岡嶋道夫先生は85歳! 定年後に専門の法医学とは関係ないドイツの医療事情について自ら翻訳し しかもホームページを全て自分で作成し大変なボリュームで公開されておられるのです。 セミナーの後の二次回ではそんなハナシでも盛り上がりました(^_^;) ほんとうにまだまだ熱い情熱を失わない、とてもチャーミングな先生で 私もYUKIも大ファンになってしまいました(^_^)  ① ② ③ ④ ⑤ ⑥

★同セミナーの関連記事★ 週刊KEN ① ②  ブログ  ③

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2008年09月22日244号 日本の医療を考える

なんだかとても硬いタイトルになりましたが(^_^:) 【アカラックスのセミナー】同様、毎月開催される【日本の医療制度を守る市民の会】の セミナーに参加するようになり 必然的に「日本の医療を考える」ようになってしまったのです(^_^;)

なぜ?そのような会に参加するようになったか?といえば たまたまアカラックスに顔を出した時に、 FPの内藤真弓さんとライターの早川幸子さんが来られていて 【日本の医療制度を守る市民の会】を立ち上げたというのです。 毎月1回、ゲスト・スピーカーの講演を中野サンプラザで開催し、 終了後は懇親会も開いているので是非参加して欲しいと誘われたのです。 二人の美女から、そう誘われて断るわけにもいきませんし(^_^;) アカラックス・セミナーもそうですが、セミナーの後の懇親会というのは、 ホンネでバカな質問が出来たり人柄も伝わってとても楽しいものです。

ま~そんなわけで今月も17日(水)、YUKIと中野サンプラザに出かけました。 今回のテーマは【医療事故から学ぶ「医療の質」とは何か?】 ゲスト・スピーカーは愛育病院の医療安全管理室部長の加部一彦医師です。 医療事故といえば、古くは【白い巨搭】から 福島県立大野病院での妊婦死亡事故の裁判が記憶に新しいですが 加部医師がどのようなスタンスで語られるか興味がありました。

壇上に上がった加部医師はドクターというよりNHKの松本アナウンサーのような(^_^;) 人の良さそうな人物で、ボツボツとゆっくりしゃべる内容に 優しさの中に強い信念を感じて好感を持って聞くことが出しました。

医療事故の被害者は賠償金よりも真実を知りたがっている。 まず、その事を正直にディスクローズして被害者に”納得”してもらうことだ… というのが加部医師の基本的考えのようです。

私がこのセミナーで一番印象の残った言葉は、会場からの質問で 「そのような活動をやっていて、内部からの圧力があるのでは?」 というものに対して、 「あとで考えればアレが圧力だったのかな?と思うことは時々ありますが、 まー私はもともと窓際ですし…」 と答えたものです。(^_^;) このような一見、鈍(どん)で欲の無いような人が、 実はとても強いパワーを持っているのだなと、心が熱くなりました。

懇親会には生後38日で乳児が突然死した若い夫婦が私たちの隣に座りました。 加部医師の本を読んで感動し、今回のセミナーをインターネットで知って 栃木県からクルマで駆けつけたというのです。

人間は生きていること自身がリスクであるという認識を持つことが大切で そのリスクを転嫁することばかり考えているとギスギスした社会になってしまう… というのが保険屋にあるまじき私やYUKIの考えなのですが(^_^;) この若い夫妻の 「賠償金が欲しいのではない!”真実”をしって”納得”をしなければ 私たちは前に進むことが出来ないのです!」 その重い言葉には誰もが心を揺さぶられたようです。

土曜日(20日)テレビを見ていたら… 前回の7月のセミナーのゲストだった色平医師がテレビに映っています。 YUKIを慌ててテレビの前に呼んで一緒に見ていると、その時の懇親会で私たちの隣に座った 東大医学部6年生で地域医療に関心を持っていた青年も出てきました。 NHK総合の【にっぽんの現場】の【村へ来たれ医学生~長野・診療所の夏~】というドキュメントです。 毎年夏になると長野県の寒村に地域医療を体験するため医大生がやってきて 実際の現場から医師としての進路を模索するわけですが 実際に医大を卒業して地域医療に入ってくる人はほんの一握りと色平医師は嘆きます。

番組の最後に 私に長野の地域医療を熱く語ってくれた青年から色平医師に届いたメールが映し出されます。 そこには「都内の病院で最新医療を勉強し力をつけてから地域医療をやりたい…」 といったような事が書かれていて色平医師の寂しそうな表情が印象的です。

東大を中退し世界を放浪し、そこから地域医療をやりたいとの気持ちで医師になった […]