2008年08月18日239号 もうひとつの保険仲間

保険の仲間たちと言えばこの週間KENでもお馴染みの坂本さんをはじめとする アカラックスに集まる人たちですが、 もうひとつ、ココにはあまり登場しませんが保険仲間の集まりがあります。

それは【損害保険業界ノススメ】というブログのオフ会で16日(土)池袋でその5回目がありましたが、 これまですべてYUKIと二人で皆勤賞で参加しています(^_^;) この会を主催するKさんは、ある損保会社の若手社員で最初は 【損害保険業界ヲ斬ル】という大胆なタイトルでブログを書いていました。 「どんなヤツか見てみたい」と興味を持って参加したのがキッカケだったのですが いつの間にかタイトルが【損害保険業界ノススメ】に変更していました(^_^;) 大きな組織のサラリーマンが例え匿名でもホンネでブログを書くということは大変なことのようです。 したっがて誰でも遠慮なく写真を撮って週間KENに掲載しちゃう私ですが Kさんだけは載せるわけにはいかないのです。 でもKさんがブログに書いてる事やオフ会でやっている事は何の問題も無いどころか 私から見たら立派すぎるぐらいです。 したがって顔や名前を正々堂々と出してやってもいいと思うのですがそうはいかないそうです。

ここでのメンバーはアカラックスと比べると何と言っても年齢が若いことです。 お盆休みの真っ只中という事もあって今回は総勢8名! 今回初参加のA損保のNさんは今年入社したばかりの22歳!私より40歳も若いのです(^_^;) その他はお馴染のメンバーでスタートです。 第一部は意見交換会 第二部は居酒屋で懇親会と決まっているのですが 今回のテーマは「保険代理店手数料体系について」… 代理店にとっては死活問題の大きなテーマですが、 代理店が手数料体系をトヤカク論じたところで決めるのは保険会社です。 どのように決めるかと言えば 保険会社が代理店をコントロールしやすいような体系にするわけですから, コントロールされたくなかったら”気にしない”しかありません(^_^;)

そのためには経費をかけず生活を楽しみながら仕事をすることだと思っているのです。 数パーセントの手数料のアップ・ダウンに戦々恐々として ヘタな合併や資本投下などして大型化などしてしまったら、 それこそ数パーセントの手数料ダウンが命取りになる体質になってしまうかもしれないのです。

40歳まで店舗経営で苦労をしてきたケーキ屋KENちゃん、現在保険屋KENちゃんの私から見たら 店舗も持たず従業員も雇わず在庫も置かず定休日も決めず、24時間365日楽しく人と接しながら 生きていけることが出来るのが保険代理店の最大メリットだと思っているのです。 インターネットの普及によって益々それが可能になっていくわけですから 1割や2割の手数料がカットされてもジタバタしないことです。

でも…そんな事を思っている代理店いや保険業界の人は私ぐらいかも知れません。 いや本当はそのような考えの代理店が全国にたくさんいるのかもしれません。 ソレを声にしてワーワー言うのが私ぐらいなのかも知れません(^_^;)

いずれにしても公(おおやけ)の場においては 保険代理店はもとより保険業界の再編が大きなテーマとなり 私のようなネボケた事を言っていては業界の人たちからは誰も相手にしてもらえません(^_^;) このオフ会に集まるのも保険業界の再編にどう対処していこうか?と熱い思いでいる優秀な若い人たちです。 その彼らに対向するためにYUKIと5回も皆勤賞で参加しているわけではありません。

私はこの週間KENで”ホリエモン”を何度か取り上げ応援してきました。 「私の人生観や価値観とホリエモンは違うのではないか?」とよく聞かれましたが 私はホリエモンのチャレンジ精神、それも自分の顔をしっかり出してリスクもかえりみず 古い体制や既得権者に対して果敢に挑戦していく姿に応援したまでです。 けっきょく、それが命取りになったわけですがまだ30半ばのホリエモンで 彼にとっては良い経験でこれからが楽しみと思っているのです。

保険業界もまだまだ混沌としていくようで、 若い彼らにほんの少し”冷や水”を掛けながら 楽しみに見守っていきたいと思っているのです(^_^;)

2006年08月14日134号  自分の頭で考える

私はナニゴトもまずは自分の頭で考える習慣があります。 大学を出て中堅の洋菓子店に就職した早々から、 生意気にいろいろな意見を言ったり企画をするものだから、 上司から「だまって!バカになって仕事をしろ!」と怒られたのが、今でも鮮明な記憶として残っています。

あれから40年近くたったわけですが、人間の性格は変わるものではありません。 【ケーキ屋KENちゃん】時代はそれでも、好き勝手な事をやらしてもらい、 それなりに会社にも貢献したという自負もあります。 【保険屋KENちゃん】になって20年以上が経過しましたが… この保険業界は…自分の頭で考えちゃいけないという”風習”があるようです。

先日、ある同業者から私のHPの掲示板に投稿がありました。 「約款にも載っていない事を勝手に書くな!」というものです。 私がネット上で、ある保険商品の保険料の仕組を説明するうえで 「いわばそれは暫定保険料…」と”たとえ”として表現したのが気に入らないようです。 暫定保険料なんて事は約款のどこにも載っていないというのです。

そして私がネット上で独自の考えを書いている事に対しては、 保険会社が代理店向けに出している簡単な問答集を持ち出して 「コレを基準に解答すべきで勝手な考えを書くな!」と結んでるのです。 その問答集には質問に対して 「一概に説明する事は困難でケースバイケース…」と書かれているだけなのです。

実はこのような考えは保険の世界では一般的なのです。 昨年の私のHP閉鎖騒動もこのことが根源にあると私は思っています。 少しでも判りやすく具体的にとの思いで表現すると同業者から袋叩きにあうのです(^_^;) そのほとんどが”プロ”とか”専門家”との表示はあっても匿名で正体不明です。 私にクレームをつけてきたP氏は自分のURLを表示していますがイマイチ名前や顔はもちろん 何をHPで表現したいのかも私には見えてきません。 それは当然かもしれません、 自分の考えを判りやすく伝える事はいけない事だと思っているのですから。

こんなことで消費者に何が伝わるというのでしょうか? 私がネットやHPで書いている事が絶対に間違いが無いとは私も断言出来ません。 しかし契約者にとって重要だと思われる保険の情報開示は圧倒的に少ないのです。 こういったことを公開されたネット上であるからこそ、 自由に自分の考えを公表し議論をし、それを消費者が見て、自己責任で判断するというのが 健全な姿ではないかと私は思うのです。

この根源にあるのは”何か?”です。 それをつきつめると…【責任を取りたくない】という事につながるように思われます。 そして、この傾向は一般の契約者や相談者にまで転移しているようです。

保険相談の掲示板には毎日、数多くの保険相談が寄せられますが… その中で最近とても多くなって来たのが、生命保険に加入する時の”告知”に対する相談です。 告知書に ☆5年以内に以下の病気(別表で表示)をしたことあるかとか… ☆3ヶ月以内に医師の診察をうけたか、投薬があったとか…色々な質問がされているのです。 もちろん、わかっている限り正しい告知をしなければなりません。 問題は本人も忘れてしまったことや、5年前だったのか、5年以内だったのかが定かでない場合です。 このような事について、掲示板に、どうかけば良いかの相談があります。 それに対して、多くのプロが、それは全部、正確にしらべて告知しなければならないと ”タテマエ”の解答をします。 それをネット上で見た人が、「そういえば自分はそこまで正直な告知していない!」と不安になって 掲示板に投稿してきます。 それに対して、また多くのプロが「それはいけまん正直に調べて至急追加告知をしてください、 保険金が支払われなくなる可能性があります」…また”タテマエ”の解答をするのです。 こうなったら、もう次から次に同じような質問と解答が繰り返されます。

私はこのような質問には、なるべく解答しないようにしているのですが… あまりにも低次元のやり取りに見かねてコメントをいれます。 「ココに路上駐車して良いかと警察官に聞くような事はしないで、契約者の自己責任で 判断したらいかがでしょうか?」と…。 […]