2007年11月12日199号 ボランテァから学ぶもの

我が家のカレンダーの11月9日金曜日の欄には早くから
『茶屋エポック』と大きく書き込まれていました。
今年初めの157号で東大和(東京都)の洋菓子店『茶屋エポック』が地元の
イトーヨーカ堂(東大和店)での催事にボランティア参加した事を書きましたが
ヨーカ堂さんもよっぽど企画が無いのか(^_^;)今年3回目の催事が模様されているのです。

2回目の催事も、早くから店主のエノちゃんにボランティアを頼まれていたのですが
すっかり忘れてしまいスッポカしてしまったのです。
翌日になって、その事に気付いて私は大慌てで
「こんどある時は、もう万難を排して参加するから…」と謝罪したら
「うん、このあと11月の初めにもあるから」とあっさり言われてしまい
カレンダーの11月9日金曜日に大きく『茶屋エポック』と書き込むハメになってしまったのです。(^_^;)

さて9日当日です。
今回は銘菓・芋窪街道の原料となっている野村農園の焼き芋担当です。
でも、なんだかとても暇で前回も隣で、前回も美味しいコーヒーを差し入れしてくれた
地元珈琲店の社長さんが訊ねてきました…「完全にボランティアなの?」
「それゃそうでしょ、こんな売上げで日当はもらえないでしょ」と私、
「それにしてもココの店主は人使いが上手いね、入れ替わり立ち代わり手伝いが来て…」
と珈琲店の社長が言っていたらエノちゃんが戻ってきました。
「クシャミしなかった?」…と二人で笑いながらエノちゃんに言いました。

次の日はニートの青年が手伝いに来るそうで、これも恒例になっているようです。
彼の母親も『茶屋エポック』のファンで、息子がそんな事を自らするのに最初は驚いたようです。

なぜニートの青年がボランティアでエノちゃんの店を手伝うのか?…私は考えました。
そう云えば先月テラさんのタイ・カレー店が区民祭に出店した時も沢山のボランティアでした。
エノちゃんの店もテラさんの店も…共通点がある事に気がつきました。

それは、両者ともスローフードで効率性も生産性も悪いという事です(^_^;)

ニートやヒキコモリが増えた理由として、社会が豊かで平和だから、親が悪い…諸説あるようですが、
私は彼らの多くが非常に繊細な神経と潜在的予知能力を持っていて、
効率性や生産性を追いかけマニュアル化され個性までもが平準化されていく競争社会に
『警報』を鳴らしているように見えてならないのです。

隣のブースで無添加の食材を売っている店主が声をかけてきました。
「あんなケーキ食ってて大丈夫なのかね?俺にはわからねーよ」
この日から、すぐ前に【100円ケーキ】のブースが設けられ、そのおかげで?
こちらの食材を厳選した手作りのケーキ380円は煽りをうけているのです。
そう言っている無添加食材の店主が粉だらけになってテマヒマかけて作ったうどんも
かなり売れ残っています。(^_^;)

私はココでの前々号で触れ私のブログでも議論になっている【赤福騒動】に話題が移りました。
「こまった問題だね、なんせ消費者が大量生産で安い商品ばかり買い漁るのだから
表示に頼るしか無いって事なんだろうけど、我々は毎日その場で作って、その場で売ってんだから…
まったく、わけのわからない、いやな世の中だよね…」
…まだまだ愚痴が続きエノちゃんとも話がはずんでいました(^_^;)

この日は夜、この近くのお客様の所に寄る事になっていて、
その帰りの夜の9時過ぎに『茶屋エポック』によってみました。
やっぱりエノちゃんは明日の催事で売るための【銘菓・芋窪街道】を午前1時まで作って
翌朝は6時からその日に売る生のケーキを作るのだ、とボヤイテいました。

ほんとうに効率の悪い商売ですが、けっこう楽しそうで
コンサルタントのつもりで係わった私ですが多くの事を学ばせて貰っています(^_^;)

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