「そんなユキとなぜ結婚したのか?」…よく聞かれます。 たぶん赤い鎖じゃなかった赤い糸で結ばれていたのでしょうが、答えになりませんネ。
YUKIを紹介したのは私の友人でした、彼の事務所の隣にYUKIが勤める小さな 貿易会社があったのです。 友人は私にこう言いました「とても上品で明るく教養あふれる日本的美人」だと。 さっそく新宿の喫茶店で二人っきりで逢うことにしました。 友人の言葉どうり「ていねいな言葉使い、私の話に目をいっぱいに大きくして聞き入れる、しとやかさに ひかれるものがありました。 私は調子に乗って、その頃カラオケに凝っていて当時大ヒットしていた八代亜紀の『雨の慕情』を 振りを交えて口ずさむと、笑い転げるように喜んでくれるのです。
でも、これはずっと後で判るのですがYUKIはカラオケも演歌もまったく興味がないどころか”大キライ”だったのです。 今にして思えば、その時のYUKIは”係数ゼロの話題”を頭は真っ白の状態で聞き流しながら 目の前にいる珍しい生き物(すなわち私のこと)の姿がただただ面白かったのでしょう。 その時にYUKIが発した言葉は今にして思えば象徴的だったのですが…。 「ところで八代さんってどのような方なのですか?」
私は結婚してしばらく悩みました。 YUKIを紹介した友人の言葉にウソはありません。 誰が見ても淑やかで明るく遠慮深く慎ましいところはあるのです…でもでもゼッタイにヘンなのです。 そんなある時、雑誌の血液型相性の記事が目にとまったのです、私はO型でYUKIはAB型です。 そして、この血液型カップルの相性が見出しになってなっていたのです。 『〜宇宙人の関係〜』…私は目からウロコが音をたてて落ちていったのです。 「そうか!YUKIは宇宙人だったんだ!だったら違っていてあたりまえじゃないか!」 そして、そんな中で分かり合えるものが出来ていったら、とてもハッピーじゃないかと。
ソクラテスは言いました。 「男は良妻を持てば幸福になれる。○妻を持つと哲学者になれる。」と。 ○の部分は恐ろしくてココでは書けません、それにYUKIを○妻とは思っていません(決して!決して!) でも、ソクラテスの言葉はあったているような気がします(あ〜ナンテコトを書いているのかボクは) その時から私は決めたのです、YUKIを宇宙人だと信じて疑わないことを! 私の哲学的思考は日々深みを増し、このような学術的文学的作品が書けるまでの人間的成長を遂げるのです。