2004年7月19日026号 三日遅れの誕生会

【週間KEN】の先週号で私の寂しい誕生日を書いたら… 坂本嘉輝さんから、私のホームページの掲示板(ロコハウス・カフェ)に 書き込みがありました。

>Ken様、 >お誕生日おめでとうございます。 >しあさっての木曜日はアカラックスセミナーの日ですが、 >もしよろしければセミナーに参加していただいて、 >終了後3日遅れの誕生祝など、当社オフィス(の近く)で、というのはいかがですか。

坂本さんは『アクチ ュアリー』として保険業界では有名な人です。 彼との馴れそめを書きだすと、それだけで紙面が無くなってしまいます。 同じ保険業界に身を置く二人ですが、 保険を難しい数理の見地から追求し保険会社の経営サイドにもいた坂本さんは、 泥臭い保険の現場にいる私のような者からみれば正反対の対角線上にいるカタなのですが… なぜかこの【週間KEN】の愛読者なのです。

で、この”お誘い”なのですが単純に喜ぶわけには、いきません。 ここがアクチャリーいや坂本さんの緻密なところです。 彼が経営するアカラックスのセミナーに参加したら、祝ってやるというのです。 すなわち参加しなければ「祝ってやらないヨ」というキョウハク的なお誘いなの です。 問題はセミナーの参加費5000円です、今回のテーマは【保険会社の本年度決算を見る】です。 ちょっと私にとっては硬すぎる内容ですが、YUKIに相談したらあっさりとOKのサインです。 「どんな形であろうと…KENの58歳の誕生日をわざわざ祝ってくださるなんて珍しい事ですから…」と。

喜んでお誘いを受けることを伝えると、坂本さんからこのような返事がありました。 >この際ですから、もしよかったらYUKIさんも御一緒にいかがですか。 >セミナーの参加費は特別におまけしますから。 さすが【週間KEN】の愛読者坂本さんです、YUKIの存在をしっかり認識して頂いているようです。 でもYUKIも単純にはノリません… 「”セミナーの参加費は特別におまけ”とはタダの事なのか、しっかり確認してください…」と私に言うのです。

そんなわけで15日、私とYUKIでまずセミナーに…5000円だけ払って参加しました。 受付でアカラックスの下川さんと高橋さん、二人の美女から「お誕生日おめでとうございます」と 祝福され、 会場では私が今もっともハマっているインターネットの超人気サイト【保険選びネット】の管理人で 税理士の山浦さんからも、お祝いのお言葉をいただいちゃって、 なんだか58歳の誕生日がエライコトになちゃったな~と、タダタダとまど い、恐縮し、テレるしかありません。

セミナーは無事終了! 何時もはスルドイ?質問やツッコミを入れる私ですが、 この手の数字ばかり出てくる話になると、おとなしくなってしまうのです。 難しい質問に嬉々として答える坂本さんの様子をボッと 眺めていると 「あーやっぱりこの人はプロのアクチュアリーなんだな~」と改めて 感心してしまうのです。 その、なんだか難しい質問をしていた山浦さんはさすが税理士です。 「今日は5万円払っても安いぐらいの面白いテーマだった」 との事でした。 保険の世界は奥が深いのです。

まずは坂本さんのオフィス(格調高い丸石ビル)でアカラックスのスタッフと山浦さんで乾杯です! 少し盛り上がったところで日経新聞の記者荻原さんも参加、彼とは初対面でしたが 私の友人で同じ日経記者のD氏をよく知っているという事で、すぐにお友達に…そして 河岸を変えて神田駅前の庶民的な中国料理店で老酒を飲みながら大いに生命保険談義に 盛り上がったのであります。

アカラックスの皆様・山浦さん・荻原さん、ほんとうにありがとうございました! 私にとって忘れられない、誕生日になりました。 【週間KEN】をやってよかった と、しみじみ思った一日でした。

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2004年7月12日025号 今日は私の誕生日

7月12日…今日は私の誕生日です。 YUKIは「エッ!もう58歳ですか!困ちゃいますよ、死ぬまで働 いていただくとしても もうそんなに長くないってことですよね~、これからは倍ぐらい稼いでもらわないと!」

まー今さら誕生日を祝ってもらうとは思ってもいませんが、 もうちょっと優しい言葉があってもいいと思うのですが コレです。 YUKIに言わせれば 、甘い事を言ってたらKENは、すぐに気が抜ける性格だから 「ビシビシイク !」と手厳しいのです。

確かに、住宅ローンはしっかり残り、退職金も年金もあてに出来ないわけで 私には『働き甲斐のある老後』しか選択の余地はないようです、トホホ。

それにしても58歳とは、我ながらイイ歳になったもんです。 若い時は誕生日といえば「もう何歳になった!」と足し算をしていくのですが、 ここまで来ちゃうと「あと何年!」と引き算になっていくようです。

昭和21年生まれは微妙な年代です。 いわゆるベビーブーマー、団塊の世代は、翌年の22年生まれから始まります。 私は中学の途中から、父の転勤で名古屋市立の 日本一のマンモス中学に転校しました。 私達の学年まではA組・B組といったクラス編成でしたが、 1年下 の学級からはアルファベット26文字では足りなくなってしまったのです。 生まれつきのんびり屋 で競争の嫌いな私は、こんな学年には絶対入りたくないと思いました。 したがって進学も就職もムリをせず、競争のないマイペースな人生を歩んで来たのです。

でも、この年齢になれば1年の差など、ふっとんでしまい、少子高齢化社会のトップバッターとして その真っ只中にたたされていくようです。

もう58歳 ! まだ58歳!…どうとるかは気持ちの問題です。 この【週間KEN】が何年先まで連載できるかわかりませんが 、 今日ここで書いた58歳がYOUNGESTである事は間違いありません。 何年か 先に読み返したら「58歳か!若かったなー」と思うかもしれません。

政治家や経営者(そういえば私も一応そうなんですね)なら、一番ノッテル時かもしれません。 YUKIの戦略にハマルのもちょっと悔しい気持ちもありますが、まだまだこれからと 肥満の身体にムチ打って死ぬまで働く覚悟を、 改めて決意した、熱い暑い!誕生日です。