2004年11月1日041号 余市のHさんのご実家

今日(31日)はYUKIと国分寺市(東京)のお客様のところにお邪魔しました。 この夏、余市(北海道)でご契約いただいたHさんのご実家です。

実はHさんのお父様が9月に59歳の若さで癌で亡くなられました。 生命保険での給付をした保険会社が、お母様の保険プランをいろいろ持ってきており その事で相談したいとHさんから連絡を頂いたのです。 そして納骨のためHさんが実家に戻っておられる今日が訪問の日となったのです。

国分寺の閑静な住宅地、玄関には大きなウサギの傘たてがあり、少し雑然とした(シツレイ!) ひろい玄関に入ると、その家庭の温かみがワッと伝わってきました。 保険屋を長くやっていると、その家庭の雰囲気が玄関に入った瞬間で感じ取れるのです。 Hさんは女性4人姉妹の長女で、4女は高校三年生でお父様も気がかりだったようです。 でも、お母様を初め妹さん達にも、とても気さくにフレンドリーに迎えて頂き 私も調子に乗って時間を忘れ楽しく(何時ものように)話しこんでしまいました。

生命保険に何も加入されていないお母様には 一時払でムリのない範囲での終身保険と入院保障を提案しました。 保険料を東京海上に預けて頂くという感覚で、生涯の死亡と入院を保障するものです。 私としては、お父様の保険金を支払ったA社が提案しているプランと、しっかり長短を 説明して…と思っていたのですが、あっさりと決めて頂きました。

A社のプランは、『これだけ保険金を支払ったのだから、これだけ入れ!』と云った感じで とても契約者の立場に立ったものとは、私には思えませんでした。 私の提案した保険は、何時もの事ですが代理店手数料からすれば代理店にとって 旨みのある保険とはいえません、逆に云うと契約者には有利な保険です。

私が北海道に生命保険の契約に行った事を”保険屋仲間”に話すと、誰もが大きな契約と思うようです。 それが個人契約で手数料が極小の入院特約中心の保険だと知ると、もう”バカ”にされるだけです。 でも、自分の利益を考えていたら、お客様本位の設計など出来るわけがないのです。 そして、その保険が気に入っていただければ、たとえ北海道でも沖縄でもどこでも行く、と決めています。 それじゃ採算が合わないと、誰もが思うようです。

しかし、ありがたいことに今回のようにHさんの方から、声をかけて頂き しかも私の方が拍子抜けするぐらいあっさりとご契約いただけました。 余市に行ってHさんとお逢いするまではHさんのご実家が東京という事も知りませんし、 なんの打算があったわけでもありません。 ただ正直な仕事をしたら、正直に答えて頂けてた事に、とても心から感謝し、うれしくなりました。

Hさんのお父様の仏壇にお線香をあげさせて頂きました。 私と一歳違い…骨太で体格が良く健康そうで優しさが伝わってくる素敵な方です。 とても他人事とは思えない気持ちで手を合わせました。

お母様は生命保険の告知書に身長と体重を書かなければなりません。 おどけるように体重をご自身で量られ…「7キロもやせた!」と喜んでおられました。 明るく、明るく、振舞われるお母様に…胸が熱くなりました。