2007年04月30日171号 K君の来店

今月の初め…東京海上の私の損保担当のK君が言いました。
(本当は苗字はMなのですが生保担当M君がいましたので名前のKで…)
「是非こんどロコハウスの事務所にお邪魔したいのですが」
K君は以前からそう言っていたのですが断り続けていました。

なぜ、断り続けるかというと、ご来店頂けるような状態で無いからです。

”ご来店”と言っても代理店ロコハウスは自宅のマンションの”一室”を使っているに過ぎないのです。
問題はその”一室”にあるのです。
実はそこはカビだらけの”開かずの部屋”と化していたのです。

十数年前、マンションの購入を決めた一つの要因は、
一階のエレベータ・ホールのスグ横の部屋が事務所として使えそうだったからです。
玄関に入って直ぐ左側が事務所で、プライベートな部分と分ける事もできます。
しかし住んでみて判ったのですが、この角部屋だけがとんでもなく”結露”がヒドイのです。
それでも窓を開けたり除湿機を入れたり、色々やってきたのですが、効果がなく…
最近では、その部屋は放置され、壁紙も古い書類も本も…何もかもカビだらけの
恐ろしい状態だったのです(^_^;)

では日常業務はどこでやっていたか?というとリビング・ルームです。
ここは日当たりがよく、冬も暖房はいらず、夏も数日しか冷房を使わず、とても快適なのです。
ここの大きなテーブルをはさんでYUKIと私は…
そこで仕事をし、そこで食事をし、そこでケンカをし、そこでインターネットをし、
いつも向かい合って、ヒロコには呆れられながらも暮らしています(^_^;)

でも事務所を使わずリビング・ルームで仕事をしていると…
リビング・ルームが事務所化し、そのことでコレがまたYUKIとのケンカになったりもします。

このような状況の中でK君に、「是非どうぞ!」なんて言えるわけがありません。
最初は表敬訪問のようなものと思って断り続けていたのですが…
どうやら4月中に全代理店が訪問を受けなくてはならないようなのです。
しかたがないので「4月27日午後5時」と最も遅い日時を指定しました。

事務所をきれいにする良いチャンスと気持ちは切り替えているつもりでも…
なかなか手をつける勇気もわかず日にちだけが経過し、
イヨイヨ来店の数日前になって、重い腰をあげる事になりました。

この日から丸2日間、私は筆舌に尽くしがたい(^_^;)大掃除をし、
どうにかこうにか復旧することは出来ました。
カビキラーの匂いが身体に沁みつき、
たくさん、たくさんカビを吸って肺気腫になるのではないかとYUKIに言ったら…
「楽しみにまっています」と言うのです。

当日!!
支社で『超保険』の”適正な募集”についてセミナーがあったので
それが終わったらK君を私のクルマに乗せて我が家に、ではなかった
ロコハウスに来てもらう事にしたのです。

私はハンドルを握りながら、うっ積している思いをK君に爆発させていました(^_^;)

K君が全代理店を訪問するというのもTN社の保険金不払い等の不祥事で
第三分野商品の3ヶ月間の業務停止のおり、代理店を”チエック”しよういう狙いのようです。
この日あった超保険のセミナーも、
私がブログでも問題視している【意向確認書】の事で、どうにも納得がいくものではありませんでした。
「意向確認書は何のため誰のためにやるのか?」…K君はボソボソともっともらしい回答をします。
「じゃー意向確認書は契約者にとって何かメリットがあるのか?」…K君は黙ったままです。
「マッタク!」…
こんな会話をしているとアッというまに到着です(K君にはとても長い時間だったかもしれませんが)

早速、ロコハウスの新装?なった事務所にご案内し
第三分野の業務停止中のポスターが貼ってあるところを確認してもらいました。

またTN社送付の同様の小さなシールが保険料領収書の表紙に貼ってあるか…
のチエックもありました。
YUKIは何処に貼るのかも判らず、リビングの電話の上の壁に貼っていました(^_^;)

でも、こんなモノを領収書の表紙に貼って何の意味があるのでしょう。
こんな事を各代理店を回ってチエックして何の意味があるのでしょう。
K君にたずねたのですがこれもまた明解な答えは返ってきませんでした。

なんだか気がついてみれば、私はM君にいつもガミガミ言っているようです。
まして私の本拠地でYUKIと私に挟まれて、さぞツライ思いをしていた事でしょう。
コーヒーを飲みながら雑談を少々してK君は逃げるようにロコハウスを後にしました。
K君を駅まで送るクルマの中で私は言いました。
「けっして個人的に責めているのでは無いからね、みんな優秀な社員なのに
自分の頭で考えていかなければTN社だってダメになっちゃうと本当に心配しているのだから…」
K君は小田急線の向ヶ丘遊園駅へ消えていきました。

K君の前任、東大出のH君にも同じよう事を私はいつも言っていました
その後、彼は第三分野商品の開発部門に転勤していきました。
私の言葉を真剣に聞いていたのかH君からは何のオトサトも
若い彼らには口うるさい年寄りのタワゴトにしか思っていないのでしょうか。(^_^;)

ひとさわがせなドタバタ劇ではありますが…なにはともあれ
K君訪問のおかげで事務所がキレイになって、よみがえった事は
とても喜ばしいことでありました(^_^)

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