2004年9月20日035号 エンジンが焼き切れた!

私の愛車はガーガーパタパタと情けないエンジン音たてながらヨタヨタと走ります。
道行く人達が不審な視線を私のクルマに向けています。
我が家まで、あと数キロの地点で、エンジンは力尽きて停止
その惰性で路肩にクルマをのせるのがやっとで、そこからもうビクともしません。

私はYUKIにケータイでJAFのロードサービスの電話番号を聞きます…
「JAFの会費なんてもうずっと払ってません!東京海上のロードサービスがあるんじゃないですか…」
仕事ではお客様にそんな話をしておきながら、
いざとなった時に「そういえば、そんなものがあったな」と思う自分に情けなさが倍増します。
そんな私を嘲笑うかのように雨が激しく降ってきました。
びしょ濡れになりながら住所を確認してロードサービスを待ちます。

私の愛車はトラックに牽引されディーラーに運ばれました。
夜の9時でしたがディーラーのスタッフ数名がクルマが運ばれて来るのを待っていました。
ツナギを着たメカニックがボンネットを開け顔をしかめて云いました「こりゃダメだな…」
もっと調べなくてはならないから、帰れというのです。
このディーラーは駅からかなり離れているのです。
しかもクルマには重いカバンやパソコンを積んでいます。
そも、そも、このような事態に陥ったのはディーラーに責任がある思っていたのですが
それまでおとなしくしていました。
しかし一言の侘びもなく、人里離れたディーラーからクルマで送る気配もなく、ただ帰れという態度に
私は「ここから、荷物を持って客に歩いて帰れと云うのか!」と少し言葉を荒げました。
それに敏感に反応した、営業マン風の人の良さそうな青年が私がお送りしますと結局
我が家まで送ってくれたのです。

車内でその青年に説教です。
そもそも今回の故障の原因です。
高速道路でスピードを上げると計器盤にエンジンオイルが不足した時のランプが点くのです。
オイルを実際に見ても不足していません、低速ななるとランプが消えます。
そんな状態なので、定期点検の際、そこをよく診てくれるように依頼したのですが、
特別異常は無いという事でした。
しかし、その数週間後、大阪に日帰りで行く事があり東名高速にのった時からランプが付くのです。
少し気になったのでディーラーに電話したら、長期のお盆休みが始まったばかりで通じません、
留守番電話が緊急の場合の”0120”を案内するのですが、なんとケータイからは繋がりません。
こうなったら気にしても始まりません、13時には大阪のお客様宅まで行かなければなりません。
行きも、帰りもオイル・ランプが点きぱなしの高速走行で帰ってきました。
それからエンジンからは時々不気味な音を発するのですが、それほど高速走行するわけでもなく、
数週間走っていたら、このような事態になったというわけです。

クルマを運転する青年に、そのような話をし…
また私は、このクルマが、そのディラーから買った4台目のクルマで十数年の付き合いが
あるのに、この対応はナンダ!…といった不満をぶつけている内に我が家に到着です。

翌日、電話をかけるといったいたディーラーから何時までたっても連絡がないので
痺れを切らして、こちらから電話です。
電話に出た技術者らしき男は、エンジンが完全に焼き切れておりダメだと云うのです。
私はダメなのはわかったから、どうすると言うのだ?と聞きかえします。
修理はエンジンの積み替えを含めて○○万円かかると言うのです。
私は○○万円かかるのは、わかったが、それをどうすると言うのだ?と聞き返します。
技術者らしき男は黙っています。
「あなたじゃ話にならない責任者を出せ!」と私が言うと店長と名乗る男が出てきました。
「昨日ご自宅まで遅らせていただいた店長のNです。」

結局、エンジンは新品を提供して工賃だけは負担して欲しいという、店長の提案を呑む事になり
その間、代車として店長が提供したのは…
試乗用に使っている最新の大型のRV社でカーナビからテレビまでついた高級車!
音響効果もバツグンでもうヒロコは代車のトリコになり…
管理費を滞納しているマンションの住人からは(新車を買ったのではと)冷たい視線を受け…
こんな時に限ってガソリン代が高騰して大型車とはと!YUKIから文句をいわれ…
そんな23日間の代車期間も終わり、明日新しいエンジンを積んだ愛車が戻ってきます。

4年で13万キロ走ったエンジンが新しくなり
YUKIはまだまだこのクルマで走り続けるぞ!と喜んでいます。

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