『北京ダック』なる食べ物があることを私の胃袋は忘れていました。
ずいぶん昔に高級中華料理店でほんの少しだけ
餃子の皮のようなもので巻いて食べた記憶が残ってはいるのですが
我が家の閉ざされた食文化の中で無縁な存在になっていたのです。
ところが、グルメでリッチで私のお客様になりそこねたMさん(29号で紹介)からメールで
「北京ダックを食べに来ませんか?」というお誘いがあったのです。
もちろん断る理由など、あるわけがありません。
北京ダックは北京に出張中のMさんのパートナー、マーチャンが直接持ち帰るというのです。
その後、なかなか連絡がなく、ヤキモキしていたのですが、無事!北京ダックが…
いやマーちゃんが帰国とのメールが入り、翌日YUKIと鎌倉のMさんの実家に。
マーちゃんの友達を初め10名ほどのパーティです。
そして…いよいよ北京ダックの登場です!
まるまる太った大きな北京ダックがそのまま大きなお皿におかれています!
美味しそうな色に焼かれていますが、長い首が横たわっており
今にも「アフラック!」と叫びそうな、アヒルである事を証明しています。
こんな大きなものを2つも北京から密かに持ち帰った、マーちゃんの熱意と
パワーに経緯を評さざるをえません。
因みに、これが一匹、日本円にして1000円だというのも驚きです。
もちろん、食べるものはこれだけではありません、何と言って、こだわりのグルメの集りです
新鮮な鯛をそのままミンチ状にしてその場で揚げた”さつま揚げ”…
料理なんて何もしないと豪語していたMさんのお父さんが、
カイ割れを生ハムで巻いたオードブルの見事な盛り付けには一同びっくり!
もうここで一つ一つ紹介していたら終らないほど飲むもの、食べるものすべてが
”感動”で最後のオードブルの杏仁豆腐までチガウのです。
私が宇宙人と思っているYUKIは、ここの人達からみたら、宇宙人をも越えています。
まったく食にこだわらない、二十数年、生活を共にしている私でさえ
何を食べて生きているかさだかでない珍しい生き物だからです。
でも不思議な事にYUKIはココがとても気にいっているようなのです、
食事はともかく、ユニークで楽しい人達が集るからです。
ちょっと言葉使いがテイネイなYUKIは『ミチコさま』とよばれて、どうにか
うけいれられているようで、私も一安心です。
この日に行けなかったヒロコは、マーちゃんの大ファンで
翌日、特別にお邪魔させていただき、ご馳走になったようです。
ヒロコから私のケータイに伝言が入りました。
「今からおいしい白子と牡蠣を食べるんだけど、来ないかっていわれてる」と…
仕事で動いているので、断るしかなっかたのですが…
”鎌倉”では私を食事で釣れば必ず来ると思っていたようです。
何でも感激してパクパク食べちゃう私の事を”彼ら”は
『ガーベッジ(ごみばこ)KEN』と密かに呼んでいるようです。