最近、新聞を開けると「インフレ期待」とか「デフレ脱却」とかの見出しが飛びこんできます。
でも、ほんとうに国民みんなが”インフレ”を期待しているのでしょうか?
インフレとは物価が上がる事です。
ウチの YUKIなんかマルエツに行くたびに
「何でもかんでもジワジワと高くなってきて…」と文句を言っています。
少なくともウチのYUKIはインフレなんかを期待していないようです。
でも、私は本当の事を言えばインフレをとても期待しているのです。
なぜならば、バブルのピークに購入したマンションの負債が我が家の最大の
不良債権だからです。
マルエツの輸入発泡酒が98円から110円になろうと
ガソリン代が100円から122円になろうと…
インフレによって4000万円の住宅ローンが楽になったほうが断然助かるからです。
インフレを期待しているのは、私同様(^_^;)大きな借金を抱えた政府や企業です。
私は昭和44年に大学を卒業し高度成長とインフレを身を持って体験してきました。
初任給38000円から20年ほどは給料も物価も右肩上がりで、上がり続けました。
でもここ十数年はどうでしょうか?
もう20年ほど前になりますが、私は、この仕事をする前に赤坂でお店をやっていました。
お昼のランチは650円で超人気でしたし、コーヒーも350円でした。
アルバイトの時給も交通費・食事付きで800円だったと思います。
今とほとんど変わっていないのではないでしょうか?
ぎゃくに【ケーキ屋ケンちゃん】から【保険屋ケンちゃん】に変わった私の収入は
大きく減少してしまいましたが、物価が上がらない事で辛うじて生き延びてきたのです。
インフレ期待と言いますが…物価と同時に給料も一緒に上がっていくのでしょうか?
物価だけインフレで給料がデフレじゃ、生活者にはたまったものではありません。
でも、現実の流れをみていると、そうなっていくような気がしてなりません。
そもそもインフレはどうしておきるか?です。
中学生程度の解答ですが(^_^;)…
供給より需要が多いと物価が上がりインフレになっていくという事です。
もの不足の時代はインフレです、北朝鮮は今でも大変なインフレです。
戦争をしていると海外から輸入も出来ずモノ不足になってインフレになります。
さて、今の日本、これからの日本、そして世界をみて、
モノ不足でインフレになる要素があるでしょうか?
エネルギー問題がこれからの大きなインフレの要因になっていくという意見があります。
たしかに国際的なオイル高が昨今のインフレ要因のようです。
しかし、ガソリン代はせいぜい2・3割のアップでそれも微妙に上がったり下がったりしているのです。
高度成長の時は右肩上がりで一直線に値上げがされていったのです。
あの時代はガソリンがいくら高くなっても、それにかわるモノもなく、またそれ以上に稼げたのです。
しかし現代において例えばガソリン代が数倍になったとします。
すると、クルマはアッというまにプリウスのようなハイブリットカーに変わってしまい
やがてガソリンをまったく使わないクルマが普及してしまうかもしれません。
先日、YUKIがマルエツでトイレットペーパーが高くなったと文句を言っていましたが、
ガソリンの例と同様に数倍になってしまったら、ウォシュレットのトイレがいっきに普及して
トイレットペーパーがいらなくなってしまうかもしれません。
消費税を上げるという事もほぼ決まっているようですが、私はどうせやるなら30%とか40%に
していまえば、面白いと思っているのです。
そうすると国民は消費する事をやめてしまうのではないかと思うからです。
インターネットやバイオが普及したら、何もモノを新しく買わなくても生活が出来るからです。
ネット・オークションのようにお互い必要なモノをやり取りしたり、
ベランダ程度のバイオの畑で好きなものを作ったり、
地域のコミニティで自給自足の生活を楽しんだりとか…生活パターンを大きく変えてしまえば、
老齢化問題や地球環境問題にとってもいいことではないかと私は思うのです。
デフレは消費者にとっては、とても良い事なのです。
それを政府が日銀に圧力をかけて、お金を印刷させムリヤリにインフレに持っていったりしていたら
それこそハイパーインフレになって国の700兆円の借金はパーになるかもしれませんが
それと引き換えに、国民の総資産1400兆円もパーになってしまうかも知れないのです。
これから21世紀はインフレなんぞに期待せず
デフレと仲良く付き合っていく事が大切だと私は思うのですが、いかがでしょうか?。
それでは私の住宅ローンによる不良債権は簡単には解消しようも無いというわけですが…
姉歯のマンションを買ちゃったとでも思って、堪えて生きていくしかないようです(^_^;)