2006年12月18日152号 KENとYUKIのタレント業?

『日本の珍しい自動販売機の撮影をして欲しい…』 ヒロコが勤める映像製作会社にアメリカのテレビ局から依頼があったようです。 我が家からクルマで10分ほど行ったところの養鶏所の近くに タマゴとお米の自動販売機がそれぞれ並んでおかれており、我が家ではその話で盛り上がりました。

この仕事を担当したヒロコの同僚のクラウディアンナは「是非、それを撮影したい!」 という事になって、朝の8時にカメラマンやスタッフをつれてやってくるというのです。 なぜ、そんなに早いのかというと、この日は秋葉原の”おでん”の自動販売機とか 首都高速のサービスエリアにある”たこ焼き”や”フライド・ポテト”の自動販売機とかを 撮影をするスケジュールになっていて、ココからスタートをするというのです。

ヒロコはこの仕事に直接かかわっていないのですが、この場所を紹介した手前もあって 我が家3人も早朝クルマで”現場”に向いました。 我々より少し遅れてクラウディアンナのスタッフ達もやってきて撮影開始です。 ところがタマゴの自動販売機が全て”売り切れ”になっていて養鶏所に問い合わせたところ お歳暮需要にタマゴの生産が追いつかず、しばらくタマゴの自動販売は休止しているというのです。

しかたがないのでお米の自動販売機の撮影に入ったのですが、 クラウディアンナが私にいきなり2000円を渡して、その自動販売機でお米を買ってくれというのです。

それもただ買うのではありません、ズラッと並んだ色々なお米の自動販売機の右側から歩いて来て どのお米を買うか、しばらく迷ったあげく一番右側にある、一番安いお米を2000円入れて お釣りを取ってお米を取り出すところまでを撮影するというのです。

そんなハナシは、まったく聞いていません(^_^:) まったくの野次馬気分で顔も洗わずジャンパーをハオッただけの気ままなカッコウです。 初老のオヤジが早朝に自動販売機で米袋を買うのにドレス・アップの必要ないとは思いますが いくら私だってココロの準備というものがあります。 それなにクラウディアンナは何のためらいもなく、まるでつれてきたタレントに話すように 私に注文をつけるのです。

いよいよ撮影開始です。 自動販売機の前はバス通りになっていています。 通勤ラッシュのバスやクルマが撮影現場の前で渋滞し、 そこからの興味深くのぞき込まれているようで、どうにも落ち着きません。 でも、こうなると覚悟を決めてやるきゃありません。

自分で言うのもなんですが ”その気”にはなりやすく、ノセラレやすいタイプなので、結局お米を自動精米機にかけるところまで それも何度も取り直して1時間近い熱演をしてしまいました。

そしてYUKIまでも…自動販売機から温かい缶入りポタージュ・スープを取り出し それを飲むという撮影をさせられました。 YUKIはそもそも自動販売機で飲み物を買うという行為をした事の無い人ですから ”どうなるか”私もヒロコもとても緊張してみまることになりました。 YUKIは左利きで缶のフタを右手で回して開けるのがギコチなく笑ってしまいましたが 落ち着いた演技?でクラウディアンナからも誉められていました。

自動販売機から買った1750円の5キロのお米を二人のギャラ?として頂きました。 撮影の為、精米機に何度も入れられて米粒がとても小さくなっていて 我が家では、これからしばらく不思議なご飯を食べることになりそうです(^_^;)