2005年02月14日056号 昼間のテレビCM

YUKIはテレビが基本的に嫌いな人で テレビっ子の私は結婚依頼、閉ざされた食生活とともに、閉ざされたテレビ生活を 余儀なくさせられているのです。

ところが、昨年の暮れにカーナビを購入した、イヤ…させて頂いた事によって 私の唯一の自由空間であるクルマでテレビを見る事が出来るようになったのです。 もちろんYUKIが一緒の時には付けませんし、付けていても、 「ウルサイし、第一危険ですから!」と即座に消されてまうのです。 そのくせ、先日の北朝鮮とのサッカーの試合では、ハンドルを握る私をヨソに 助手席でテレビ画面を食い入るように見ているのです。

私だって仕事でクルマを運転し、安全には心がけているわけですから ジッとテレビを見続けるというような事はありません。 カーナビ機能を使わない慣れた道路を通る時に、 何となくチャンネルを操作しながら 音声中心でを画面をチラっと見るという程度の楽しみ方です。

そのような見方をしていると、一番印象に残るのがテレビCMです。 中でも商売がら気になるのが外資系生保のCMの多さ!です。 どこのチャンネルをひねっても 「誰でも入れます!」「保険料は一生変わりません!」「入院初日から!」 「保険料は一日たったの○○○円!」「100万円貯まる!」「ボーナス付き!」と… あれだけ毎日、何度も何度も聞かされていたら、暗示に罹って私でも加入したく なってしまいそうです(^_^;)。

でも、肝心な事は抜けているのです。 トータルで幾らの保険料を払って、どのくらいの保障が何時まであるという とても基本的な事です。 僅か数十秒のCMで、それらを伝える事は不可能な事は判りますが このCMを見て”思い込み”で加入する人が結構いるのではと危惧してしまいます。 ワイド・ショーで【生命保険テレビCMのコレが真実!】なんて特集をやれば とても視聴者のためになると私は思うのですが… これだけの大スポンサーがいては、とても無理な企画という事でしょう、多分。

先月、我がTNA社(とても長い会社名で省略)が… 「お客様や代理店のニーズにお応えした」という大義名分?で 医療保険の新商品を発売しました。 どうも、お客様の多くがテレビCMでやるような保険を求めていて 代理店も客先で「あなたの保険会社でも、こんな保険はないの?」なんて尋ねられる事が ニーズの背景にあるようです。

入院初日から給付で、しかも健康ボーナス付き…というモノです。 でも、よく考えてください…健康ボーナス分の保険料もしっかり支払わされ 一日でも入院すれば、それらはパーになるのです。 もちろん、それを納得の上で加入されるのなら悪い保険ではありません。 問題はどこまでお客様に納得して加入して頂くかという事であって 情報の開示が最も重要な事だと私は思っているのです。 それを私のホームページでも、ネット上でも…ホンネで実践しようとすると ”ニラマレル”という、これまたヘンな世界なのです。