2007年09月17日191号 映画【Sicko】を見に行く!

私の【セピア色の友】である丸さんからメールがありました。

丸さんはこの週間KENや私のブログもよく読んでくれて 時々メールをくれるのですが、ほとんどが私の誤字脱字に対するメールなのです。 (アカラックスの坂本さんもそうですが^_^;)

>玉石混淆、です。金剛ではない。(混合、も広辞苑にはない) 丸谷

ただ、これだけのメールが来るのです。(^_^;) これは私のブログで”玉石金剛”と書いてしまったものに対してです。 本当は”玉石混合”と書こうとして、その前に週間KENで金剛山の事を書いたので ”混合”が”金剛”に変換されてしまったのですが、混合も間違いだったようです。 勉強にはなるのですが…それにしても何時もこの調子でソッケないのです。

その丸さんが、けっこう長い文章(といっても彼にしては、ですが)のメールが届きました。 >なんとか時間を作り、次の映画だけは見ておいてください (中略) >アメリカの医療問題ですが、前半は医療保険の告発です (中略) >Sicko 川崎で三館もやっています (中略) >昨日見たばかりですが、角倉兄は見なければいかん、と確信したしました。 (後略)

いつもソッケなくクールな丸さんにしては熱いメールで そこまで言われたら見に行かないわけには行きません(^_^;) 実はマイケル・ムーアの【ボウリング・フォー・コロンバイン】が封切られた時は 丸さんに勧められたわけでもないのですが YUKIとヒロコと3人で新百合ヶ丘のシネコンに見にいっているので、 今回も3人で見に行こうという事になりました。

あいにく新百合のシネコンではやっておらず、今年オープンした横浜のららぽーとで やっている事が判り、我が家のいつものパターンで最終割引で見にいく事にしました。 ヒロコがインターネットで午後8時が最終上映を調べて行ったのですが… それは千葉のららぽーとのサイトを見たらしく、横浜ららぽーとは10時からという事でした。

はじめての横浜ららぽーとを散策し、 とんかつ屋で、私はごはんのお替りをしたあと小食のYUKIの残りまで全部たべつくして 映画館に向いました。

最終上映の映画館は私達家族の貸切状態で、椅子は大きくゆったりとリクライニング・シートで とても快適です。

映画はアメリカの深刻な医療問題をマイケル・ムーアならではのユーモアとテンポで 痛烈に批判したドキュメンタリーです。 アメリカは公的な国民健康保険制度がなく民間の保険会社への加入が基本ですが その民間保険会社が医師とグルになって給付金を払わないようにしているのです。 まー保険料はしっかり頂だいても、保険金や給付金は払いたく無いというのは どこかの国の保険会社も同じようです。 アメリカの場合は国民健康保険にあたるものが無いわけですから、 保険会社がその病気に対して保障しないと決められてしまったら悲惨です。

保険に加入出来ない、加入していても、そのような既往症があったら給付されない病気のリストが 「この家をラップ出来るほどある」との証言画面が切り替わると… 映画【スター・ウオーズ】のテーマ曲が鳴り響き 列挙された既往症の英語文字が宇宙空間に黄色く映し出され 左下から斜め上に次から次にに競り上がっていく大迫力の演出にはおもわず大笑いをしてしまいます。

アメリカほどの豊かで医療技術も最先端を行く国で、 貧しい人達は命をも奪われるような悲惨な立場においやられる、 それは9.11で活躍した屈強な消防士や民間の救命士までが…。 カメラはカナダ・イギリス・フランスそしてキューバとアメリカの酷さをの対比として 紹介されていきますが、日本も笑ってばかりはおれません。

格差の拡大で国民健康保健にさえ加入出来ない人が増え続け 地方では総合病院が破綻して、そのシワヨセが全体に広がり 病院はおろか医師さえも不足する非常事態に陥っている市町村が続出しています。

我が国では公的医療制度を補完するものとして民間の医療保険があるわけです。 私は自分のブログの中で、民間の保険会社が担わなければならない”社会的責任”に ついて熱く語り、それに対応していないことに怒りを込めている私に 丸さんこの映画を見せたかったのだと思います。

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