このままでは本業までだめになる…というアセリもありました。 でも新聞配達を止めたら確実に、その分の収入は減ります、 その分が保険で稼げるなら新聞配達は初めからやりません。 そのジレンマの中での2年間の新聞配達だったのです。 そんな矢先の東京海上の意見広告です。 『あなたの保険は、あなたの人生にあっていますか」?』 『ヒトが10人いれば10通りの保険があっていい。』……今でも鮮明に覚えています。
実は私は代理店を始めたときから生命保険は扱っており、生命保険大学の生命保険士 なんていう、わけの分らない資格まで取ってはいたのです。 なぜ生保もやっていたかというと、独立したのがバブルの頃で 「東京海上には一時払養老保険はないの?」と聞かれることがよくあるもので そんなビジネスチャンスを逃がしては、とF生命の保険を扱うようにしていたのです。
私は大変勉強好きで…(小学校から大学まで、まったく勉強しなかった反動で) F生命の商品は徹底的に勉強しました。 そしてお客様から保険証券を預かり、それを分析しお客様に分りやすく説明をするサービス もしていたのですが、その保険に問題があっても、それに変る良い保険がなく共済を紹介 する程度のほとんど趣味の世界でした。 そして生命保険が分れば分るほど、顧客ニーズからかけ離れた、ワンパターン定型の 生保商品や販売方法・体質にはウンザリしていたのです。
新聞広告には、こう締めくくられていました。 「東京海上と代理店は、あなたの人生のパートナーとして、あらゆるリスクに備えた ライフ・プランを、ともに考えていきたいのです。」 もう!この言葉には武者震いがするほどの感動です!
さて、その意気込みで新聞配達も止めたのですから、生命保険を猛烈に売りまくったか? いやいや、なかなか…そうは行かないのが私のいいとこ、じゃなかったダメなところ でありまして、しばらくは身内からの借金で食いつなぐトホホ生活です。 なんせ、勉強好きで…またまた徹底的な商品研究が今回からはパソコン駆使で パワーアップ…堂々!?半年が費やされるのです。 そして「コレは本物だ!素晴らしい!絶対に売れるぞ!」 と私は立ち上がったのです!(これで何度目でしょうか…)
で、それから生命保険を猛烈に売りまくったか? いやいや、なんてたって私のことですボチボチです。 でもボチボチがボチボチ続くようになり、ボチボチと収入になりだしていったのです。