2008年07月07日233号 長野モデル

来週はまた長野県の飯山に行ってきます。
前回は生まれて初めて田植えを経験した事はお伝えしましたが、
今度は田んぼの草むしりやって夜は蛍を鑑賞するのです。

田んぼで蛍を見るのは実は大変なことなのです。
農薬を少しでも使った田んぼには蛍はやってきません。
自然環境や生態系が保たれ、きれいな水が流れていなければ蛍は育たないのです。

いま地球環境がテーマの洞爺湖サミットが行われています。
これはこれで大切な事だと思いますが…
私の率直な意見はブログに書きました。
ま~簡単に言ってしまうと…
国益や自国の経済成長が第一の、しかもたった8カ国の先進国だけの政治家で
ほんとうの意味での環境問題や食糧問題を解決することが出来るのか?ということです。
私は個人・個の人たちの、特に先進国の人たちの、
これまでの価値観やライフ・スタイルを変えない限りムリだと思っているのです。

【231号】で【日本の医療を守る市民の会】に初めて参加した事を書きました。
その時の講師・権丈教授の話しはとても面白く勉強になりました。
それは日本の公的医療制度の現況を分析し、今の制度を維持するためには、
どうすればというメマイするような話でした。(^_^;)

そして1日(火)同じ会場でまた【日本の医療を守る市民の会】セミナーがありました。
このセミナーの案内が送られてきて、今回の講師である長野県・佐久総合病院の医師・色平哲郎氏
ネットで調べていくうちに興奮してきました。
私がイメージしていた理想的な医療の姿がそこにあるからです。

それは現在の医療の延長線上にあるものではありません。
それどころか、ひと昔前もふた昔も前にタイム・スリップしたような
地域に根付いた町医者と住民との触れ合いの中で生まれるゆったりとした医療です。
これによって佐久総合病院は他の多くの病院が医師不足や経営難にあえぐ中、
安定した経営を維持し夜になると色平医師はみんなで楽しく酒盛りをしているというのです(^_^;)

私が長野県の飯山に興味を持ったのは【阿弥陀堂だより】という映画を見たのがきっかけです。
その原作を書いた作家”南木佳士”も調べれみたら佐久総合病院の医師でした。
なぜ?佐久総合病院にユニークな医師が集まるのか?これも調べてみたら(ネットは便利がいいですね)
2年前に96歳で亡くなった若月俊一という佐久総合病院の創生期をささえ地域医療を確立した
著名な医師がいて、その精神が脈々と引き継がれているようです。

セミナーが終わっての懇親会で、私は少しでも色平医師とお話が出来たらと近くの席についたのですが
彼の囲まりには若い学生たちが占拠しオジサンの出るまくはありませんでした(^_^;)
でも私の隣に座った、東大医学部6年で若月俊一の3回忌に長野まで行くという青年とは
いろいろと話すことが出来ました。
(後日、色平医師からメールを頂き嬉しくなりました)

食糧問題も洞爺湖サミットのテーマになり、日本の食糧自給率や米作についての議論もつきないようです。
そんな中で政府が推し進めるのは農地の大型化による効率的農業の推進という
お決まりのパターンです。
そうしなければ日本の農業は交際的に太刀打ち出来なくなるというのです。
ほんとうでしょうか?
私は海外から安いお米を輸入してでも、日本中の農家が飯山の田んぼのように自然の中で
テマヒマの掛る農業をやればいいと思っているのです。
蛍が育つような自然環境を維持し、清流が流れる美しい風景の中で
安全で美味しいお米が作られるいうになれば、そのお米が少々値段が高くても欲しがる人は
いくらでもいるのではないでしょうか?
中国だけでも13億の人口、1割が富裕層だったとしても日本の人口ほどいるのです。

美しい環境の中で美味しい作物が生産され
色平医師のような医師が地域医療を差さえ、
長寿で健康ではつらつとした人たちが数多くいたら…
世界中から注目され、憧れるようになるのではないでしょうか。

日本の未来!いや世界の未来は【長野モデル】にある!
と確信してしまう、今日この頃であります(^_^;)

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