2006年10月02日141号 美しい国とは?

安倍新政権が誕生して、まず感じたのは年齢の若さです。
私は生まれてこの方、ず~と総理大臣は年上だったのですが、
いきなり8歳も年下の安倍さんが総理になり、内閣の各大臣も彼を支えるスタッフも
一気に若くなりました。

私と同年齢のクリントンやブッシュが大統領をやるアメリカとくらべ
「我が国は年寄りばかりが政治をやって…」と嘆いていた私ですが
私の世代をパスして、一機に若返ってしまうと、少々寂しくなってきます。(^_^;)
でも、若返る事はイイことです。

安倍新総理の所信表明をクルマで聞きました。
しばらく聞いていたのですが、とても眠くなってきました。
最初での緊張感や、カツゼツの悪さは、がまんします。
眠くなるのは、彼の言葉から私に伝わってくるものがないからです。
ただ美辞麗句が延々と羅列されているように感じたのです。

安倍新政権のキャッチ・フレーズは『美しい国・日本』だそうです。
美しいことが悪いという人はいないと思います。  しかし…
美しいと感じるものは人によって違います。
ある人は美しいと思っていても、それを醜いと思う人もいるでしょう。
反対にある人は醜いと思っても、それを美しいと感じる人もいるでしょう。

安倍さんが思っている「美しい国」とはどんな国なのか?
反対に「醜い国」とはどんな国なのか…
それぐらいは聞きたいと思っていたのですが、私には聞き取れませんでした。

このような私のHPでは、政治や宗教には触れない方が好いとよく言われます。
でも、私はそれほど神経質になる事はないと思っているのです。
(YUKIからはその無神経さとデリカシーの無さがスゴイとホメてくれます^_^;)
私のお客様や友人にはいろいろな思想や信仰や価値観を持った人がいます。
昔から好奇心旺盛な私は、どんな思想でも宗教でも興味があり、
その事を充分に知った上で、真っ向なお付き合いをさせていただいています。

その人達が所属する団体などで、人集めや購読者のノルマなどがあるような時には、
事情を知っていて頼みやすい保険屋の私のところに
色々な招待状や新聞(料金は相手持ちが条件)が投函されます。(^_^;)
また私の考えはキッチリと伝えているので、勧誘のような事をされる事は決してありません。

世の中には色々な価値観があって、それをお互いに認めあって協調していく事が大切で
それがまた”面白い”と私は思っているのです。

美しい国・日本は私も望むところです。
しかし、安倍さんの思っている”美しさ”と、私の思っている美しさとは違うかもしれません。
違って当然ですし、どこが違うのか?私は興味があります。
大切な事は、何を考えどうしたいか明確に国民に開示し議論を高めていく事です。
私がもっとも恐れているのは、ムードでこの国がひとつの方向に押し流されていく事です。
(この国はそのような素質を持っているのです^_^;)
小さな地球上で、軍備を増強させ、戦争をし、環境破壊し
右肩上がりの経済成長や人口増加の政策をムリヤリに仕掛け…
どこまで、突き進めば気がすむのでしょうか?
国家や企業のために個人が犠牲になる事を美化する考えもありますが
私は決して”美しい”とは思いません。
これからは国や企業に頼ってばかりはいられない時代ともいえます。

一人一人の人間が、自立し、協調していくことが大切だと私は思うのです。
国益を超越した地球人としての生き方です。
そうなれば自然と戦争も、環境破壊もなくなっていくのではないでしょうか?
世界の国の先頭を切って、そんな事が出来るは、平和国家”日本”であれば
とても”美しい”と私は思うのですが。

でも”国益”を守るのが仕事の政治家にそれを望むのはムリな話なのかもしれませんね。
なにはともあれ、出来たばかりの安倍政権!まずは見守っていこうと思っています。

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