2005年09月26日088号 映画【レインメイカー】

映画【レインメイカー】について、今月の早い段階でテーマに入れようと思っていたのですが、
書けないまま9月も終わりに近づいてしまいました。

実は9月12日の85号は、本当はこの事をテーマにしようと、キーボードを叩いていたのですが
その起承部分としてTN社損害課の対応を書いてるうちに、だんだんアツくなってハラがたってきて
『おまえはバカか!』なぞという過激な題名になって、【レインメイカー】に触れずに終わってしまったのです。

で、先週の86号のテーマにも、少し関連があるので書こうと思っていたのですが、
セミナーに参加して下さった小野瑛子さんについて書いてるうちに、小野ファンとしてアツくなって
『小野瑛子健在なり!』という題名になってしまい、【レインメイカー】に触れずに終わってしまったのです。

どうして今月中に映画【レインメイカー】の紹介をしようと思ったかと言えば
今月中だったらインターネットを通して、この映画がタダで見る事が出来るからです。
この映画は何かといえば1997年のアメリカ映画でコッポラ監督、マット・デーモンが
正義感に燃える若き新米弁護士を演じる法廷ドラマです。
そしてテーマは『生命保険会社の保険金不払』についての裁判なのです。

この映画がインターネットでタダで見る事が出来ると紹介してくれたのは、
保険評論家の大地一成さんホームページです。
(ここにも私は征保大将軍の名前で9月3日にコメントをいれています)

私は【レインメイカー】という映画があった事も知りませんでしたし
インターネットから映画を見た事もありませんでしたが、興味があったのでチャレンジしました。
もし興味があればクリックしてください。
(最初に簡単な登録手続きが必要ですがお金はかかりません、そのかわりCMは多いです)

8年前に製作された映画【レインメイカー】のあらすじは…
低所得者を対象にした生命保険を発売して、契約者から保険金請求があった場合は、
まず保険金が支払われない理由の手紙を次々に郵送しておいて、小額の示談に追い込むという
マニュアルまで作って会社ぐるみで契約者を騙している生命保険会社の話。
低所得者は弁護士を使ってまで裁判をしないだろうと思っている保険会社に対して
正義感に燃える若き弁護士と白血病で保険金を貰えず死んだ若者と母親の執念が
その生命保険会社を破滅にまで追い込むという感動ドラマです。

なぜこの映画が8年も経過した今、話題になっているかといえば…
もちろん、生命保険に詳しい方なら承知の事でしょうがこのニュースです。
我が国を代表するような大手の生命保険会社の話です。

私が不思議でしょうがないのは、このような事があっても、契約者は怒らないし
マスコミの話題にも、あまりならないという事です。
それどころか、これは大地さんのHPでもカキコミさせて頂いたのですが…
今回の事件以降、私が参加している保険相談の掲示板で急増したのが
「実は数年前に書いた告知書に漏れがあったのですが、このままにしていたら保険会社から
保険金が貰えなくなるのでしょうか?」といったようなものです。

この事件は契約者の告知違反を盾にして、契約者に保険金支払を支払わなかった保険会社が
業務停止命令を受け、さらに内部調査が進められているというものです。
そのニュースに怒ることなく逆に「そんな事で保険金が支払われなくなるんだ、どうしよう!」
という、ヒトの良さはなんなのでしょうか?
また、さらに不思議でハラがたってくるのは…
その相談を受けた保険のプロと名乗る者達の多くが、
「そうです、こういった事が無いためにも、告知義務は大切ですから、全てを告知しましょう」
などというお座なりコメントを出すだけで、この事件には触れようとしない事です。

おとなしい契約者。
自社の生き残りしか考えない保険会社。
保険会社の方しか向いていない保険募集人。
なんだか、私ひとりが怒りまくっているようですが…
保険会社・代理店・お客様が情報を共有化していくことが
21世紀の社会的責任を果たせる生命保険の条件だと私は思っているのです。

まずは多くの人にこの映画を見て欲しいと思っています。
(ネット上でタダで見れるのは10月1日正午までです)

私同様いつも怒りまくっている、あのマルエツの八百屋のマイケルにもこの話をしました。
是非、その映画を見たいというので、無料映画サイトGYAOのURLをリンクしたメールを送りました。
数日後、マイケルにその感想を聞こうと思ったのですが…
マイケルはまずはスティーブン・セガールの【沈黙の標的】から始まって、
自分が見たドキュメントやドラマそして音楽番組まで興奮気味にイッキにまくしたてます。
早朝から本職の配送の仕事をし、夜は遅くまでマルエツでアルバイトをしているマイケル、
「もう寝る暇が無い!」と嬉しそうに怒っているのです。

それまでは、週刊KENを楽しみにしていて感想メールまで寄こしていたマイケルですが、
すっかり無料映画サイトGYAOにハマってしまい私のHPなど見る暇もなくなったようです。
そしてマルエツで彼は私を見つけると、アレを見たか?アレは見るべきだ!…と私に勧めるのです
私が最初にマイケルに薦めた【レインメイカー】のことはすっかり忘れているようです。(^_^;)

「マイケルに大変なもの紹介しちゃったね」とYUKIと反省をしています。

Comments are closed.