たk1めーる
※2008年01月28日210号

母のこと

この週間KENにあまり登場することがなかった
私の母について書きたいと思います。

なにも隠していたわけではないのですが、書くチャンスがなっかたのです。
現在85歳で健在ですが…
4年半ほど前の夏の暑い日、突然目が見えなくなってしまいました。
それまでに痴呆が始まっていて、私の妹の家に同居していたのですが
昼間で明るいのに「暗くて何も見えないから電気をつけて」というのです。
結局、原因がよく判らないまま、その日から全盲になったのです。

でも幸い…と言おうか痴呆があるため”何かが見えている”ようで
自分が全盲になった事を認識しないでいるのです。
時々「暗くて見えない」というぐらいで本人はいたって陽気なのです。(^_^;)

まーこの”陽気さ”は角倉家の伝統のようで”救い”ではありますが…。
全盲になってから4年半、その前から入れると7年近く、
妹のユミコのマンションに母を預けぱなしにしている長男の私としては、ちょっと肩身が狭いのです。
ま~妹のユミコも角倉家の伝統を次いで陽気な方で、私としてもツイツイ頼ってしまうのです。

私より7歳下の妹ですがヒロコはそのユミコおばちゃんのことを
ず~と私のお姉さんだと思っていたほど、私が云うのもなんですがシッカリしているのです。
あまりにもシッカリしていて「私なんかイモウト・コントロールで動いている」なんて冗談を言うほどです(^_^;)
でも妹にも夫がいます、その夫すなわち義弟もとても陽気でとても良い人ですが、
全盲で痴呆の母と7年間も同居して貰っているのは…私としては大いに肩身が狭いのです。
2歳年下で大手商社に勤める義弟も今年60歳になります。

母はとても全盲で痴呆で要介護5の認定を受けていますが、
とても元気で陽気で食欲もあって、まだまだ長生きしそうです。

そこで26日の土曜日、私の家からクルマで15分ほどの介護施設にしばらく
母を預ける事にしたのです。
ユミコの次女が2人目の子供の出産を控えて、しばらく福島に行かなければならない事もあって
近くの介護施設なら私やYUKIも定期的に母を看に行くことが出来るからです。

母は痴呆もありますが、あるていどの状況判断も出来るようで油断はなりません。
でも陽気で楽天的に解釈する習性は変らないのが救いです。
ユミコの家の近くの介護施設でのシュート・ステイでも誰からも親しまれたようです。

当日、私とYUKIと妹のユミコそして土曜日で休日仕だったユミコの長女ユリコの4人が
付き添って、横浜市青葉区の介護施設に向かいました。

クルマの中でも、施設の手続き中も母は私たちをおおいに笑わせてくれます。
極めつけは、母にちょっと面接?をしたヘルパーとの会話です。

ヘルパー「角倉さん、お歳はお幾つですか?」
母    「……まー失礼ね、女性に歳を聞くなんて、あなたはお幾つなの?」
ヘルパー「エッ私の歳ですか、37歳です!」
母    「あら、それなら私の方が年上ね」

もう全員爆笑で終りました。(^_^;)

食事もなかなか豪華で、美味しそうに食べたようです。
ロイターに勤務しカメラマンでもあるユリコは大好きなおばあちゃんを撮り続けています。

これからはチョクチョク、私も母を看に行かねばなりませんが…
それもまた楽しみでもあります。