※2005年12月05日098号

ファッション・バーゲン

 
私はファッションにあまり興味がありません。
YUKIやヒロコは「もうちょっと、どうにかしたら?」なんて、私に言うのですが…
これでも昔(独身時代)は少しはお洒落だったのです。
でも長引く貧乏生活で、まったくどうでもいいようになってしまったのです。

「だったらバーゲンで安くて良いモノを買ったら!」と言われるのですが
このバーゲンというのが、また苦手なのです。
私にあったモノがなかなか見つからないからです。
そうなるとYUKIは必ず、品ぞろいの悪い店をナジルことはせず、
店員の目の前で私をナジルのです。
「どうにかならないのですか?その体型!」

だから私はバーゲンは嫌いなのです。
でも先日2つのバーゲンに行くハメになってしまったのです。
社会人になったヒロコが着るモノが不足してどうしても行きたいというのです。
ひとつは新百合ヶ丘のサティのカード会員向けのバーゲン。
もう一つは、恵比寿ガーデンヒルズでの【ベルサーチ】のバーゲンです。

まずサティのセールは、なんと朝8時からオープンです。
超多忙のヒロコは出勤前の時間を有効利用しようというのです。
朝早くから誰が行くのだろうと思っていたのですがパーキングには次々とクルマが入って行きます。
カード会員だけの終日バーゲンですが、そんな事も知らずに来店する客もいます。
しかし、そこは商売です!
入口で手続きをすれば誰でも入店出来るようにして、会員を増やそうという魂胆もミエミエです。

さて、店内は早朝だというのにザワザワと普段と変わりませんが
客の足取りが速いような気がします。
目的の売り場に一路向かっているのでしょう。
私たちもヒロコがお気に入りの【J.CREW】の売り場を目指します。
このバーゲンの魅力はワゴン・セールはもちろんですが
店内に普通に飾られている商品が2割引で買える事のようです。
ヒロコは時計を見ながら、いくつかの衣類を手早く選んで
「あとはお願い、じゃーね!」とサッサと仕事に行ってしまいました。

YUKIはなんだか消極的な言い方で「じゃーKENの洋服でも見てみます?」なんて言うので
私も消極的に「いや別に、特別欲しいものがあるわけじゃないから」と答えました。
結局、パソコンが入る仕事用カバンと靴を買い、あとは食料品売り場に!

ここはYUKIと週に一回は来ているので、どのくらい安くなっているかも判りますし、
何と言って落ち着きます(^_^)
カップヌードルが1個で66円…そして興奮?したのが
私の生活に欠かせなくなってしまった、お〜いお茶濃い味2Lが何と158円!で
キャラクターの犬の人形やミニ弁当箱まで付いているのです!
アッという間にスーパーのカゴは1杯です。
どうも私にはファッション売り場より、食品売り場が向いているようです(^_^)

それから数日後、今度は【ベルサーチ】のバーゲンに行くというのです。
何だか知らないけど毎年、案内状が来ているようですが私には興味がなく
昨年はクルマの中で待っていたようです。(その記憶もないくらい興味が無いのです)
しかし、今年は見るくらいいいじゃないとYUKIとヒロコにムリヤリつれられて会場へ。
でも、入った瞬間もう帰ろうと思ってしましました。
70%〜50%OFFと言うけれど40万円の背広が20万円だとか
16万円の靴が8万円とかです。
私が靴を見ているとYUKIが横から「サティで買ったばっかりで残念ですね」
なんて…ヨクイイマス。
サティでは悩みに悩んで1万円の靴を買ったのです。

何だか客層まで、怪しく感じられてきます、特に男性客です(^_^;)
何の商売をしているのか?そう思って眺めていると時間潰しにはなります。
確かに貧乏人ではないのでしょうが、本当の金持ちならこんなところのは来ないでしょう。

商品が半額以下だからと言っても、限られた半端物が売れれているに決まっています。
40万円の背広が20万円になっていて、私がそれを気にいって、しかもお金もあったと仮定します。
さて、私がその背広に腕を通して、ズボンを穿いてピッタリなわけがありません。
そこでYUKIが私の体型をナジルだけで、別のサイズが色々取り揃えているはずもありません。
手直し出来たとしても別料金がばっちりとられるようです。

私が本当の金持ちになれたら、こんな中途半端なバーゲンなんぞに絶対に来ません!
私の好みや体型にあったモノを最初から用意してもらい、
気持ちよく選ぶ事が出来たら、どんなに高くても楽しい買物が出来るはずです。
…てな事は、残り少ない私の人生ではムリなようです。
したがって、私は【アオキ】や【コナカ】や【青山】のスーツが一番落ち着くようです。

バーゲン会場で不機嫌そうにしていた私に
ヒロコは気を使って恵比寿ガーデンヒルズの最上階のレストランで食事を奢ってくれました。
そして私は機嫌を取り直して我が家に帰ったという…お粗末な一日でした。チャンチャン。